ガイド
検討促進の広告
ミッドファネルマーケティングのガイド
認知から行動への転換に行き詰まっていますか? 検討促進の広告はフルファネルマーケティングを成功させる鍵であり、ブランドが見込み客を購入者に変えるうえで役立ちます。
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貴社はすでに注目を集めました。消費者は貴社ブランドについて知っています。しかし、ここからが最も難しい部分の1つです。 その認知を、消費者の行動へと促す実際の興味・関心に変えるにはどうすればよいでしょうか? 検討促進の広告を掲載しましょう。これは、ブランドがウインドウショッピングをしているだけのお客様をウォームリードに転換する、マーケティングファネルのターニングポイントになります。多くのブランドは認知獲得とコンバージョンの段階にリソースを注ぎ込んでいますが、カスタマージャーニーのこの中間段階をマスターする重要性を見落としがちです。
このガイドでは、検討促進の広告の戦略を解説し、実際の事例を紹介します。ブランドが、数ある選択肢の1つから、消費者が好む選択肢へとステップアップする方法を知るうえで役立ちます。
検討段階が重要な理由
検討段階は、カスタマージャーニーにおいて、認知から行動へとつなぐ橋渡しとなるため、とても重要です。効果的な検討戦略がなければ、最初に注目を集めることに成功したとしても、関心を持つ見込み客を競合他社に奪われるリスクがあります。この重要なミッドファネル段階で、消費者は自分たちにはニーズがあることを知っていて、選択肢に納得する根拠を求めています。検討段階のマーケティングにより、広告主は消費者を特定のブランドに導く道筋を照らすことができます。
検討促進の広告の目標
オーディエンスに情報を提供する
検討促進の広告は、消費者が情報に基づいた意思決定を行うために必要な詳細情報を提供することに重点を置いています。幅広くブランドメッセージを伝える認知度向上キャンペーンとは異なり、商品の仕様、ユースケース、競合に対する優位性など、より深い情報を伝えます。重要なのは、お客様が情報収集をしているタイミングで、関連性のある価値の高い情報を提供することです。これにより、「ただなんとなく見ている人」を、「この商品やサービスが自分のニーズにぴったりだ」と十分に理解した見込み客へと変えることができます。
エンゲージメントをさらに深める
検討促進の広告は、見込み客とのより深く有意義なつながりを育むことを目的としています。エンゲージメントを促進する主な方法は、比較ツールや没入型マーケティング体験など、インタラクティブな消費者タッチポイントを構築することです。このような参加型の機会を通じて、お客様がブランドとの関係に、より感情的なつながりを持つよう促すことができます。
ブランドプリファレンスを構築する
検討促進の広告の重要な目標の1つは、カスタマージャーニーにおける情報収集の段階でブランドプリファレンスを確立し、強化することです。そのために、ブランドは事実に基づくインサイトを強調しながら、独自のメリット、ユニークなバリュープロポジション、競争優位をアピールした広告コンテンツを作成できます。検討促進の広告の取り組みは、戦略的なメッセージと説得力のある根拠を通じて、ブランドの主要な差別化要因をしっかり印象付けることを目指します。
検討候補リストに影響を与える
検討促進の広告の重要な目的には、消費者が真剣に比較検討する、数少ない最終候補リストの上位になるようブランドをサポートすることも含まれます。そのためには、単に認知度を維持するだけでなく、見込み客が他の選択肢と比較して評価する際の判断に積極的にはたらきかける戦略的なアプローチが必要です。検討促進の広告では、戦略的なポジショニングにより、品質、イノベーション、特定の機能といった貴社ブランドの強みが、購入の意思決定の基準となるよう導くことを目指します。
消費者をファネルの下部に誘導する
検討促進の広告の戦略と施策
検討促進の広告は、あらゆる規模や業界のブランドがさまざまな戦略と施策を通じて実施できるマーケティング戦略です。広告主様には、次のアプローチの1つ以上に焦点を当てることをお勧めします。
価値重視のコンテンツを配信する
価値重視のマーケティングは検討促進の広告における重要な施策であり、見込み客にとって信頼できるリソースとしてのブランドの地位確立に役立ちます。リーチと認知を優先するアッパーファネル手法とは異なり、価値重視のコンテンツは、商品やサービスに関するより実質的な情報を消費者に提供します。たとえば、家電ブランドが詳細な効率計算ツールやメンテナンスガイドを作成したり、B2Bソフトウェアプロバイダーが詳細な導入事例を提供したりする場合があります。消費者をサポートすることに重点を置いた価値重視のコンテンツを通じて、ブランドは購入過程の重要な局面でお客様との関係を強化することができます。
お客様の問題点に対応する
検討促進の広告の効果を高める強力な方法の1つは、特定のお客様の問題点に焦点を合わせることです。この手法では、想定される懸念点をうやむやにせず、お客様が抱える可能性のある課題、懸念、ためらいなどにブランドがしっかり向き合う必要があります。こうした課題に対応するために、ブランドは同じような問題点を克服したお客様の事例や利用者の声を紹介することができます。また、お客様が直面する問題の発生率や影響を明確に示す統計情報を提示することもできます。
専門性を示す
検討段階では、信頼を得るために貴社の専門性を示すことが重要です。これは、単なる商品のアピールにとどまらず、お客様のニーズと実際のソリューションについて本質的なインサイトを示すということです。専門性を示す方法として、分析レポート、専門家によるオンラインセミナー、技術文書、開発プロセスの裏側を紹介するコンテンツなどがあります。
マーケティングをカスタマイズする
認知度向上キャンペーンでは最初の注目を集めることができますが、検討促進の広告は、パーソナライズされていて直接的に関連があると感じられる方法でブランドに関与するよう、見込み客を促します。たとえば、商品デモの視聴、バーチャル試着への参加、インタラクティブな比較ツールの使用、没入感のあるコンテンツ体験にかかわるよう誘導するといった方法があります。たとえば、ビューティーブランドはパーソナライズされたスキンケア相談、家具小売店はお客様の自宅に商品を配置した様子を視覚化する拡張現実ツールなどを提供できます。
検討促進の広告の効果を測定する方法
広告主様が検討促進の広告の効果を測定するために一般的に使用している分析ツールや指標は多数あります。
ブランドの向上率調査
ブランドの向上率調査は、特定のマーケティング目標(検討など)における変化を定量化するためのツールです。これらの調査では通常、広告を目にした消費者とそうでない消費者の回答を比較し、キャンペーンが消費者の認識に与えた影響の特定に役立てます。
ブランド検索数
ブランド検索数は、消費者の実際の意図を示しているため、検討意向を測るうえで重要な指標です。広告主様は、購入の検討に重点を置いたキャンペーンの実施中と実施後にブランド検索数の変化を追跡することで、その取り組みがブランドへの積極的な興味・関心をどの程度促進しているかを測定できます。
ウェブサイトでのエンゲージメント
ページの閲覧深度、サイト滞在時間、再訪問回数などのウェブサイト指標を追加で追跡することは、検討促進の測定に役立ちます。これらの数字が増えると、お客様が積極的に貴社ブランドを探索し、購入に近づいている可能性が高いと言えます。
Amazon Adsの測定と分析のソリューション
Amazon Adsでは、ショッピング、ストリーミング、閲覧のインサイトを活用したさまざまな測定と分析のソリューションを提供しています。当社の効果測定ソリューションでは、ファーストパーティとサードパーティのレポートを組み合わせることで、情報に基づいた広告戦略を策定し、キャンペーンを最適化することができます。
効果的な検討促進の広告キャンペーンの例
あらゆる業界のブランドがAmazon Adsと連携して、さまざまな広告ツールやソリューションを活用し、購入の検討に重点を置いた効果的なキャンペーンを開発してきました。
事例
Blueairは、空気清浄機の選択肢が数多くある市場で、Blue Pure 211i Maxモデルの競争力を高めるという課題に直面していました。生成AIとインタラクティブ音声広告の力を利用することで、同社はブランド新規顧客による商品詳細ページの閲覧数を45.3%増やし1、カートへの追加率を94%高めることができました。2これはリスナーの購入意向が大幅に高まったことを示しています。

ニュース
Beetles Gel PolishはBrand Innovation Labと協力して、お客様がBeetles Gel PolishストアでQRコードをスキャンすると、バーチャルマニキュア拡張現実体験に誘導されるバーチャル試着体験を開発しました。このインタラクティブなアプローチにより、お客様はパーソナライズされたより便利な方法で、さまざまなネイルスタイルを探し、試すことができました。
事例
MastercardはAmazon Adsと提携して、2段階のキャンペーンを実施しました。これは、夏の休暇計画の時期に向けて、「最初に思い浮かべるブランド」としての想起を高め、同ブランドの旅行体験の検討を促進することを狙ったものです。中東の主要地域で展開されたこのキャンペーンでは、Amazon.aeの夏季限定のカスタムランディングページで、食や旅行のオファーを紹介しました。また、Mastercard独自のランディングページで、パリのグルメ体験を提案するインタラクティブなゲーム形式の商品セレクターを導入しました。
Amazon Adsのツール
ブランドは、検討促進の広告の効果を高めるうえで役立つ、以下のAmazon Adsツールとソリューションを活用することができます。
スポンサーブランド広告は、Amazonストア内でのブランドの発見と検討を促進するために構築された広告ソリューションです。お買い物中のお客様体験において静止画および動画によるブランドクリエイティブを活用することで、オーディエンスとのエンゲージメントを高め、ブランドストアや商品詳細ページへのトラフィックの促進をサポートします。
Prime Video広告を使用すると、ブランドはデスクトップ、モバイル、コネクテッドTV環境で好きなTV番組や映画を楽しんでいる世界中のストリーミング視聴者と大規模につながることができます。このツールではインタラクティブ機能も利用可能で、エンゲージメントの高いオーディエンスがブランドを閲覧し、詳しく知り、商品を購入するまでのプロセスがさらにスムーズになります。
Amazonの音声広告は、Amazon Music、Wondery、Twitch、Amazon Publisher Direct(APD)の掲載枠などを通じて、自宅やそれ以外の場所でリーチすることが難しい瞬間にもブランドがオーディエンスとつながれるようサポートします。オプション機能には、Alexaでのブランド体験が含まれます。これを使って、カスタムのコールトゥアクションの追加や、オーディエンスがブランドについて詳しく知るためのインタラクティブなリンク先の作成などが可能です。
ディスプレイクリエイティブと動画クリエイティブの両方を組み込んだデバイス広告は、Fire TV、Fireタブレット、Echo Showなどの画面付きAmazonデバイスのユーザーインターフェースと、Prime Videoなどのサービス内にシームレスに表示されます。このソリューションは、検討段階を含め、マーケティングファネル全体を通じたブランド目標の達成に役立つように設計されています。
Amazon Ads Brand Innovation Labは、カスタムキャンペーンを通じて戦略的ブランド課題の解決に取り組む、戦略担当者、クリエイティブ、技術者からなるグローバルチームです。ブランドや代理店はBrand Innovation Labと協力して、Amazonのプロパティ全体で先駆的なアクティベーションを開発し、カスタマーエンゲージメントの強化や、ショッピングジャーニーにおける摩擦の軽減を図ることが可能になります。
その他のリソース
出典
1~2 Amazon Internalデータ、米国、2024年7月10日~31日。