MastercardのCheryl Guerin氏がAmazon Adsと連携して黒人女性が経営するスモールビジネスを称えたことについて語る

2023年7月13日 | 投稿者:Jareen Imam、コンテンツおよび編集シニアマネージャー

マーケティングに関して、MastercardのCheryl Guerin氏は人間レベルでつながることがすべてだと考えています。グローバルブランド戦略およびイノベーション担当の代表取締役副社長は、20年以上にわたって記憶に残るマーケティングキャンペーンを作成してきました。そしてその経験を通じて、マーケティングが消費者と企業にとってどれほど変革をもたらすかを見てきました。

2023年のカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで、Amazon Adsは、Mastercardがオーディエンスとの信頼とつながりを築く方法、また同ブランドがAmazon Ads Brand Innovation Labと協力して、黒人女性が経営するスモールビジネスに焦点を当てた「She Runs This」キャンペーンを策定した方法についてGuerin氏に詳しく話を聞きました。

クリエイティブ戦略がブランドにとってどのようなメリットがあるか知りたいですか?

マーケティングリーダーとしての視点から、ブランドがより目的主導型で社会的影響力のあるイニシアチブを活用するという点で、広告業界がどのように変化してきたか教えていただけますか。

私はこの業界に20年以上携わっていますが、消費者が個人の視点に合ったブランドから購入しているのをじかに見てきました。ブランドが、社会への積極的な貢献に向けての姿勢を示し、行動を促進し、取り組むことが、これほど重要な時期はかつてありませんでした。

私は人間中心のマーケティングの理念を信じており、それがMastercardが本物のレベルでオーディエンスとのつながりを深めるのに役立つと信じています。結局のところ、私たちは皆人間です。私たちには皆、情熱、願望、他者への配慮があります。人間レベルで消費者とつながると、どのオーディエンスにも効果があります。

Mastercardで、社会問題に触れるいくつかのキャンペーンに参加してこられました。そのうちの1つについて教えていただけますか。

MastercardはLGBTQIA+コミュニティを長年支援しており、それは私が個人的に情熱を注いでいるものでもあります。コミュニティの多くの人々にとって、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードに記載されている名前は彼らの本当のアイデンティティを反映していません。この課題を軽減するため、私たちは2019年にTrue Nameというイニシアチブを作成しました。これは、カードに表示される名前を所有者が選択できるようにするものです。発行会社パートナーと連携して規模を拡大し、現在では世界40か国以上で展開されています。私たちは、誰もが本当の自分になる権利があると考えており、それを実現するために自分たちの役割を果たすことに誇りを持って取り組んでいます。

Amazon Adsと一緒に行った「She Runs This」キャンペーンについて教えてください。Mastercardがこのキャンペーンに協力したきっかけは何ですか。

最近のMastercardの調査によると、米国の女性起業家、ソロプレナー、スモールビジネスオーナー、コンテンツクリエイターの80%が、経済的な問題を抱えていると報告しています。1 Mastercardは、起業家が直面する普遍的な障害や、人種差別や偏見に直面しても成功するという課題が増えていることを認識し、包括的なキャンペーンを作成して黒人女性が経営するスモールビジネスを支援しました。その一環として、Amazon Adsと協力して、Amazon Liveでこれらの黒人女性がブランドの始まりのストーリーを伝えることができる環境を整え、インタラクティブなライブチャットを通じてお客様と直接つながれるようにしました。

このキャンペーンでは、Amazon Liveで有名人が主催する3つのストリームが特集されました。それらのストリームではAmazonのBlack Business Accelerator(BBA)に参加している米国の黒人女性が経営するスモールビジネス8社の裏話が紹介されました。私たちはAmazon Ads Brand Innovation LabおよびAmazon Liveと協力して、AmazonのBBAによる初めてのMastercardキャンペーンを開発しました。このキャンペーンはMastercardの「She Runs This」プログラムを基にしたものです。

このキャンペーンでMastercardがAmazon Adsと連携することが重要だったのはなぜですか。 キャンペーンのハイライトは何でしたか。

キャンペーンは大成功でした。スモールビジネスオーナーが声を上げる機会があればいつでも、それは私たちにとっての勝利です。Amazonは商品やブランドを購入したり見つけようとしている消費者にとって役立つものなので、Amazon Adsとの連携はこのキャンペーンにぴったり合ったものでした。

Mastercardにとって、特にダイバーシティとインクルージョンのイニシアティブに関して、社会的影響に焦点を当てたキャンペーンをサポートすることが重要なのはなぜでしょうか。

私たちは、アメリカ全土の黒人コミュニティの人種による貧富と機会の格差を埋めるサポートをしています。どこでも、誰にでも役に立つ経済を構築する過程の一環として、私たちは今後5年間で黒人コミュニティに5億ドルを投資します。私たちは良いことをすることで世の中はうまくまわっていくと考えているため、2025年までに10億人をデジタル経済につなげることを約束しています。この誓約はこうした取り組みの延長線上にあり、黒人企業を、人種による貧富と機会の格差を埋めるのに役立つ商品、サービス、テクノロジー、経済的支援につなげるものです。

最近、マーケティングのどんなところに魅力を感じますか。 何をもっと見たいですか。

今はマーケティング担当者になるのに最適な時期です。私たちはかつてないほど社会にプラスの影響を与えることができ、先端技術を活用して、より多くの人々にリーチできます。マーケティングが引き続き人を中心にして、有意義で永続的な方法で人々とつながるのを見ることを楽しみにしています。

1 Mastercard社内データ、2022年