ストアをモバイル向けに最適化するための6つのポイント
消費者はモバイルデバイス上でますます多くの時間を費やしており、モバイルリテールの成長が活発になっています。モバイルにより、人々の買い物の仕方が変わりました。2021年には、すべてのストア訪問数の69%がモバイルデバイスから行われました1。
ストアにアクセスするためにモバイルデバイスを使用している購入者が多数いるため、モバイルフレンドリーなデザインを優先することが当然のこととなります。
とはいえ、無数の画面サイズ、解像度、デバイスの種類、ブラウザによって、モバイルとデスクトップのお客様両方のために設計することは複雑で、絶えず進化していることも知っています。そこで、ストアデザインチームによる6つのポイントを共有して、モバイル購入者向けにストアを最適化するのに役立てていただきたいと思います。
ストアビルダーのモバイルファーストアップデートを活用する
ストアのモバイルまたはデスクトップのビューを簡単に作成できるようになりました。また、他のデバイス用にストアのバージョンが自動的に作成されます。ストアを作成する際には、デバイスビューを切り替えてデザインの進捗状況をリアルタイムで確認したり、各デバイスに最適なアセットを追加したりできます。
ストアビルダーのモバイルファーストアップデートが重要である理由
これまでストアビルダーでは、ストアをデスクトップビューでのみ作成でき、モバイルビューはプレビューで表示することしかできなかったため、モバイル向けにストアページを最適化することが困難でした。この変更により、ストアを作成または更新する際に、モバイル向けに最適化されたストアエクスペリエンスを作成できるようになりました。
デスクトップモニターとスマートフォンの画面はサイズが違うため、タイルのデザインはデスクトップでは判読可能でも、モバイルでは判読できない場合があります。ストアでは、さまざまな画面サイズに合わせて自動的に画像が調整されるようになっていますが、モバイル上ですべての要素が読みやすくなるわけではありません。特に、デスクトップ上でテキストが小さく見えている場合は注意する必要があります。
このような場合、フォントサイズとレイアウトの観点からモバイル用に最適化された別の画像をアップロードすることをお勧めします。これは、以下の例に示すように、モバイルバージョンに切り替えて、ストアビルダーの右側パネルにモバイル用画像をアップロードすることで行うことができます。
モバイル用に別の画像をアップロードするオプションは、画像タイルとヘッダー画像でのみ使用可能であることを明記する必要があります。このオプションは、テキストまたはショーケース画像を含む他のウィジェットでは使用できません。
モバイルデバイスでテストを行う
前述のとおり、ストアビルダーのモバイルファーストアップデートにより、モバイルデバイスでストアがどのように表示されるかを簡単に確認できるようになりました。ただし、実際のモバイルデバイスでストアをテストすることが、購入者のエクスペリエンスに影響を与えるエラーを発見するのに最も効果的な方法です。適切な調整を行うカギは、ストアがどのようなカスタマーエクスペリエンスをモバイルで提供しているかをご自身で発見することです。デスクトップやノートパソコンではなく、スマートフォンやタブレットでストアにアクセスしてみましょう。ページとタイルをタップして確認します。ストアは快適に閲覧できますか? テキストとグラフィックスは読みやすいですか?
ストアエクスペリエンスをテストする方法:
1.ストアビルダーで「プレビュー」>「プレビューをシェア」の順にクリックします。
2.プレビューリンクをコピーします
3.このプレビューリンクをメールまたはスマートフォンからアクセス可能な場所に貼り付けます(ヒント: プレビューリンクのパスワードを別の行に含めると、後でコピーや挿入がしやすくなります)。
4.購入者であるかのようにモバイルデバイス上でストア内を移動し、改善すべき点についてメモを取ります。ナビゲートするのは簡単ですか? 探している商品や情報を見つけることができますか? モバイルデバイス上で画像はどのように見えますか?
コンテンツが適切な順序で表示されていることを確認する
モバイル画面は狭く、すばやくスクロールできるように設計されています。つまり、デスクトップ上とモバイル上では、コンテンツの順序とレイアウトが異なる場合があります。モバイル向けのストアでは、コンテンツの順序に左から右への優先付けが使用されます。希望の言語がアラビア語に設定されている場合は、右から左への優先付けが使用されます。例については、以下を参照してください。
モバイルデバイスでストアをチェックし、コンテンツが適切な順序で表示されていることを確認します。
ヘッダー画像を最適化する
ストアビルダーのモバイルファーストアップデートにより、モバイル向けの別のヘッダー画像をアップロードできるようになりました。ただし、画像タイルとは異なり、この画像の高さは変更することができず、モバイルとデスクトップの両方で同じサイズを使用する必要があることを明記する必要があります。つまり、ストアをモバイル向けに動的にサイズ変更すると、テキストを含むヘッダー内のすべてのグラフィック要素が縮小されます。
このため、モバイル用のヘッダー画像については、次の点に注意しましょう。
- ヘッダーの商品数を3点に制限します。ヘッダーで使用する商品が多いほど、モバイルデバイス上での見栄えが悪くなります。
- ヘッダーのコピーは30文字未満にする必要があります。これにより、ヘッダーからはみ出すことなく、モバイル版で読みやすいテキストのサイズに拡大することができます。これには、最小90ptのArial標準フォントまたはそれに相当するフォントの使用をお勧めします。
効果的なCTA(コールトゥアクション)の掲載枠を選択する
普段、自分自身がどのように読んでいるかを考えましょう。 母国語に応じて、上から下へ、左から右または右から左に読むでしょう。この流れを念頭に置くと、モバイルでCTAボタンの効果的な掲載枠を選択するのに役立ちます。
スクロールダウンすることなく閲覧が可能な、ストアページの一部であるアバブザフォールド要素の重要性を検討してください。CTAがバーティカルタイルの下部に配置されていると、アバブザフォールドに表示される見込みはほとんどなく、お客様に表示される可能性が減少します。
モバイルのCTAにはまた、周りにある程度のスペース、つまり「十分な空間」がなければなりません。空間があれば、お客様はCTAを簡単に見つけてクリックすることができます。CTAにスペースの余裕がないと、周りに同化してしまい、識別性や視認性が失われる可能性があります。
メニューナビゲーションに別の方法を提供する
ストアのナビゲーションメニューは、デスクトップとモバイルでは異なって表示されます。デスクトップでは、ナビゲーションバーに複数のタブが購入者に表示されます。モバイルでは、1つのドロップダウンメニューが購入者に表示されます。比較については、下の画像を参照してください。
これは、ストアで上位のカテゴリーやタブをアピールする際に考慮すべき重要な要素です。これらのトップページをメニューに入れるのは良い戦略ですが、画像タイルやテキストタイルを使用して、ストア内を移動する別の方法を採用することもできます。ストアの一番上に、優れたCTAと一緒にこうしたタイルを追加することで、購入者はドロップダウンメニューを展開しなくても、最も重要なコンテンツを見つけることができます。
参照元
1Amazon Internalデータ、グローバル、2021年。