事例

パートナーアワードファイナリストのXnurta、Jackery Japanの売上141%増に貢献

Jackery JapanとXnurtaは、Amazon Marketing Cloudのインサイトを活用して、アウトドア愛好家だけでなく、家族志向のお客様や緊急事態に備えるお客様にもはたらきかける機会を発見しました。動画広告とスポンサー広告を中心としたフルファネル戦略により、広告費用対効果(ROAS)が135%向上し、購入までの期間が21日短縮されました。

パートナーアワードファイナリストのXnurta

注目すべきインサイト

141%

売上の増加(前年比)

135%

費用対効果の向上(前年比)

21

動画広告を見たお客様による購入が早まった平均日数

フルファネル広告アワード

Amazon Adsパートナーアワードは、デジタル広告における創意工夫と革新性を表彰します。フルファネル広告アワード(APAC)部門は、自社のフルファネル戦略が、認知から購入、ロイヤルティに至るまでのカスタマージャーニーの各段階を結び付け、クライアントに際立った成功をもたらしたことを実証したパートナーを表彰します。Xnurtaは、Jackery Japanのフルファネルキャンペーンでこのアワードのファイナリストに残りました。同社は、Jackery Japanを支援し、売上が141%増、ROASが135%向上しました。

目標

2012年にカリフォルニアで設立されたJackeryは、ポータブル電源ソリューションの世界的リーダーに成長し、米国、ヨーロッパ、日本、中国で500万台以上を販売しています。大容量ポータブル電源ソリューションやソーラーパネルを含む同社の商品は、耐久性と信頼性の面で広く認められています。日本では、同社は自社の存在感を拡大して収益を向上させるために、2018年にAmazonストアでの出品を開始しました。

Jackeryは、日本に進出するに当たって、いくつかの課題に直面しました。米国を拠点とするブランドとしての認知の向上、低容量パワーデバイスという消費者のイメージの転換、限られた広告予算内でのブランド新規(NTB)顧客の効率的な獲得などです。短期的な収益性と長期的なブランド構築のバランスを取ることも優先事項の1つでした。

こうしたニーズに応えるため、同社はキャンペーン目標を以下のように設定しました。大容量ポータブル電源ソリューションの売上増加、総広告費用対効果(ROAS)の向上、ブランド新規顧客のシェア向上の実現、季節に備えるというシナリオや緊急事態に備えるというシナリオによる需要の創出です。

アプローチ

日本での目標を達成するために、JackeryはAmazon AdsのパートナーであるXnurtaと提携しました。Xnurtaは、入札の自動化、キーワード検出、高度なレポート作成に次世代AIを活用したソフトウェアアズアサービス(SaaS)ツールを提供するテクノロジー企業です。JackeryとXnurtaは協力して、Amazon Marketing Cloud(AMC)からのインサイトに基づいて、構造化されたフルファネル広告戦略を構築しました。これらのインサイトは、認知、検討、購入の各段階にわたる意思決定を導き、両チームがお買い物中のお客様の行動を把握し、広告投資を効率的に最適化する上で役立ちました。

キャンペーンは、リーチを新しいオーディエンスセグメントに拡大することから始まりました。AMCによる分析に基づき、日本ではアウトドア愛好家にはたらきかけるだけでなく、家族志向の消費者や防災意識の高い消費者にもはたらきかける必要があることが明らかになりました。Jackeryは、Fire TVストリーミングTVでの動画広告を開始することで、災害に対する意識が高まる時期や大規模なセールイベントなどの季節的なタイミングを活用したアッパーファネルの取り組みを実施しました。こうした取り組みは、ブランドの認知を補強するだけでなく、商品検索やページ訪問などのフォローアップ行動を促すものとなりました。

次に、Jackeryはアウトドア用品や緊急時対応商品に興味・関心のあるオーディエンスにリーチするためのAmazon DSPを使用するミドルファネル戦略に焦点を合わせました。検討段階にいるお客様の理解を深めてもらうために、同社はブランドストアと商品紹介コンテンツ(A+)を強化し、自社商品の信頼性と大容量機能を明確に伝えました。

ロワーファネル段階では、Jackeryは、アッパーファネルでの取り組みを通じてリーチした新しいオーディエンスに向けて、常時掲載のスポンサープロダクト広告キャンペーンとスポンサーブランド広告キャンペーンを継続的に実施しました。同社は、大容量ポータブル電源に合わせてキーワードを最適化して、パフォーマンスと収益性の向上に成功しました。さらに、AMCによるインサイトでは、購入者の多くが女性や既婚のお客様で、準備と信頼性を重視していることが確認されました。Jackeryは、このインサイトを広告クリエイティブに取り入れ、感情的なつながりやブランドの信頼性を強化しました。

quoteUpXnurtaは、AMCのインサイトを活用して、お客様の実際の行動に基づいた効果的なファネル戦略の策定を支援してくれました。
Jackery Japan、マーケティングマネージャー、Jakukou Zou

結果

2023年から2024年にかけて、Jackery Japanのキャンペーンは予想を上回る成果を上げました。全体の売上高は前年比で141%増加しました。¹ 一方、広告費はわずか2%増加しただけにもかかわらず、ROASは前年比で135%増加しました。² 注文量は前年比で83%増加し³、平均注文額(AOV)は前年比で31%増加しました。 この調査結果は、堅調な需要と効率の向上を強調するものです。

ブランド構築の取り組みも際立った効果をもたらしました。ブランド検索数は、Fire TVとストリーミングTVの広告に牽引され、前年比で105%増加しました。動画広告を見たお客様は、見なかったお客様と比較して、平均で21日早く購入に至りました。

さらに、AMCのインサイトから、大容量ポータブル電源は特に高い収益を生み出し、同じカテゴリーの他の商品よりもROASが25%上回ったことが確認されました。 同時に、ブランド検索1件あたりのコストは65%減少し、 商品詳細ページの閲覧率(DPVR)は24%増加しました。 これはエンゲージメントが深まったことを示しています。

フルファネル戦略とAMC主導の最適化を組み合わせることで、XnurtaとJackeryはKPIを向上させただけでなく、持続可能な成長のモデルを確立しました。

出典

1~9 Jackery Japan、日本、2024年。