事例

Saras AnalyticsとBidXは、新しいAPIダッシュボードを使用してAPI呼び出しのベストプラクティスを最適化する

API呼び出しの傾向

使用したプロダクト:

目標

  • パーソナライズされた連携ダッシュボードでAmazon Ads API呼び出しを効率的にモニタリングおよび管理できる
  • API呼び出しの成功率を向上させ、スロットルインスタンスを改善する
  • ビジネスプラクティスを最適化し、開発者のリソースを節約する

アプローチ

  • パーソナライズされたダッシュボードを使用して、自社のAPI連携のAmazon Ads API呼び出しパターンを把握した
  • ダッシュボードからインサイトを収集して、Amazon Adsパートナーの技術ソリューションを修正し、API呼び出しを最適化した

結果

  • 呼び出しの成功率が30%から98%に向上1
  • 広範囲な問題の特定と原因究明を行い、解決するためのインサイトをチームに与える2
  • 開発者、カスタマーサポート、プロダクトマネージャーの各職種において、週ごとに節約される時間2

絶えず進化する世界において、技術インサイトがビジネスの成長を加速させるカギとなり得ます。ここでは、Amazon Adsパートナーの大手2社が、Amazon AdsメディアプランニングソリューションであるAPI連携ダッシュボードを使用してビジネスプラクティスを最適化し、貴重な時間を節約した方法を探ります。

Amazon AdsアドバンストパートナーであるSaras AnalyticsBidXの両社の認識に示されるように、テクノロジーは広告における強力なツールになり得ます。Saras Analyticsは、Amazonに特化した分析会社で、広告主向けのインサイトを提供しています。BidXは、最先端のソフトウェアを通じて主要なキャンペーン管理タスクを自動化することで、ブランドが成長を加速し、ビジネスを拡大できるよう支援しています。両社とも、広告運用をプログラム的に管理する手段であるAmazon Ads APIと連携し、このAPIを革新的なテクノロジーの開発を支援するツールとして活用しています。

API連携は継続的なサポートを必要とする

API連携の管理には、テクノロジーが効率的に機能し、運用されていることを確認するために、継続的な最適化とモニタリングが必要になる場合があります。これには、開発者が呼び出しパターンのパフォーマンス、エラー応答、および傾向を把握するための時間が必要です。特に、迅速なサポートを必要とする未知の問題について、企業はAPI呼び出しの監視と管理に関する課題に直面する可能性があります。こうしたメンテナンス要件に時間がかかることで、開発者が新しい機能の作成や機能の改善のための時間を取れなくなってしまうということがしばしば起こります。

新しい連携ダッシュボードはAPIの健全性指標をサポートする

Amazon Adsは、最近リリースされたAmazon Ads API連携ダッシュボードでこれらの課題を解決し、企業におけるAPI連携の管理をサポートしています。ダッシュボードでは、呼び出しパターンに関する情報を企業に提供します。企業は、主要な指標を確認して、傾向を理解し、トラブルシューティングを行えます。また、商品、機能、APIリソース、地域などの特徴によるフィルタリングなど、高度な分析をサポートするフィルター機能を備えています。ダッシュボードには、概要、応答コード、商品とマーケットプレイス、リソース、時間単位のページなど、5つのメインタブがあるため、詳細な分析を行うことができます。表示されるすべての指標は、企業のAPI連携に固有のもので、パーソナライズされたビューが表示されます。

より強力なAPI連携を実現し、時間とリソースを節約する

Saras Analyticsは、2023年11月にAPI連携ダッシュボードの使用を開始し、過去1年間に発生した複数のエンドポイントに起因するエラー応答コードを特定できました。この特定により、個々のエンドポイントをトラブルシューティングし、レート制限をより適切に計画することでスロットリングを減らすことができました。Saras Analyticsでは、ダッシュボードを使用する前は、API呼び出しのうちわずか30%しか成功しなかったと推定されていますが、ダッシュボードを使用した後は、呼び出しの98%が成功しています1。また、開発者、カスタマーサポート、プロダクトマネージャーの各職務において、チームとして週に18時間を節約できると見積もっています。

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API呼び出しを行う前に考慮すべき点がわかったため、当社のテクノロジーはより強固になりました。

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– Ritvik Singhvi、プロダクトマネージャー、Saras Analytics

BidXは、2023年12月に呼び出しパターンの傾向の分析を開始し、数か月で特定のエンドポイント、応答コード、原因となる期間を特定して、広範囲にわたる問題を修正しました。ダッシュボードのフィルタリングの精度により、このような可視性が可能になりました。BidXは、ダッシュボードから得られたインサイトによってスロットルインスタンスを大幅に削減できることも突き止めました。これは、Amazon DSPレポートへのリクエストを最適化するうえで役立ちます。このダッシュボードにより、毎週費やされている開発者の時間を大幅に節約できると予測されています。BidXは、継続的な改善と戦略的意思決定のための積極的なツールとして連携ダッシュボードを使用する予定です。2

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APIの健全性をダッシュボードで積極的にモニタリングすることは、単なる反応的な対応ではなく、堅牢かつ効率的なシステムを維持するための戦略的アプローチであると学びました。視覚化の活用により、潜在的な問題を予見し、API連携のシームレスな運用が可能になりました。連携ダッシュボードは、データ主導の意思決定戦略の基礎となり、継続的にパフォーマンスを最適化できるようになっています。

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– Hosni Mansour、リード開発者、BidX

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APIにとどまらず、Amazon Adsメディアプランニングスイートは、広告主様が機械学習やチャネル間をつなぐツールを使用して、オーディエンスにリーチすることができるようにサポートします。また、ブランドがマーケティング戦略をさらに発展させるのに役立つファーストパーティおよびサードパーティのインサイトも利用できます。たとえば、広告プランナーは予算配分を計画するツールであり、チャネルプランニングは詳細なメディアプランの作成をサポートします。

1 代理店提供データ、インド、米国、2023~2024年
2 代理店提供データ、ドイツ、2023~2024年