The Fandom Phenomenon(ファンダム現象)は、ポッドキャスト、およびポッドキャストを愛するファンの力に光を当てる
2025年4月29日 | 投稿:Robert John Norman、シニアコンテンツマーケティングマネージャー

2億人以上のアメリカ人がポッドキャストを聴いており、週ベースでは、おおよそ1億1500万人が毎週ポッドキャストを聴いています。1 過去20年の間に、ポッドキャストを聴くことは、エンターテインメントの片隅にあったニッチなアクティビティから、メインストリームのアクティビティへと変化してきました。それはリスナーに、ミステリーの解明、お腹が痛くなるほどの笑い、ほぼ無限にあるトピックの最近のイベント動向の把握を提供するものなのです。
メディアとしてのポッドキャストの人気は、否定しようがありません。とはいえ、平均的なポッドキャストリスナーについてどれほどご存知ですか? カジュアルリスナーとスーパーファンの微妙な違いはどこにあるのでしょうか? ポッドキャストの世界でファンダムを盛り上げているものは何ですか? そして、ポッドキャストリスナーにはたらきかけようとしているクリエイターや広告主様には、どんな機会がありますか? これらは、Amazonが所有するポッドキャストスタジオ兼ネットワークのWondery、広告代理店の電通、Edison ResearchがThe Fandom Phenomenon(ファンダム現象)で答えを出した質問の一部です。この新しいレポートでは、メディア環境におけるこのメディアのユニークな立ち位置に光を当て、ポッドキャストファンがコンテンツにどのようにかかわっているかについての新鮮なインサイトが提供されています。
このレポートでは、Wondery、電通、Edison Researchがポッドキャストファン20名に30分の定性的なインタビューを行い、毎月3,000人を超えるポッドキャストリスナーを対象としたオンライン調査、特定のポッドキャストシリーズのファンを追跡した観察調査を実施しました。Wonderyとチームがフィールドワークで発見したことについて詳しくは、以下をお読みください。
主な調査結果1: 世界には2種類のポッドキャストリスナーが存在する
ポッドキャストオーディエンスの興味や好みは大きく異なりますが、Wondery、電通、Edison Researchが実施した調査は、オーディエンスが通常、カジュアルリスナーとポッドキャストファンの2つのグループのどちらかに分類されるという見解を裏付けています。カジュアルリスナーという用語は、月に1回以上ポッドキャストを聴いているものの、概して特定の番組、ホスト、ポッドキャストのファンではないオーディエンスを指しています。一方、ポッドキャストファンとは、特定の番組、ホスト、またはポッドキャストというメディア自体のファンであると自認する、ポッドキャストを毎月聴いているリスナーを指します。調査によると、ポッドキャストファンのカテゴリーに当てはまるアンケート回答者の半数は、ポッドキャストを日常のルーティーンの一部と考えており、ポッドキャストファンの3分の1以上が、自分が利用する他のどのメディアよりもポッドキャストを聴くことを楽しんでいると回答しています。2
主な調査結果2: ポッドキャストはリスナーの最も基本的なニーズを満たすことに貢献
カジュアルリスナーがお気に入りのポッドキャストやホストを見つけ、毎週リピートするようになると、正真正銘のポッドキャストファンになっていきます。オーディエンスがポッドキャストをリピートするのは、リスナーとして、また感情的なニーズを持つ人間として、ポッドキャストが充実していると感じるからです。新しいレポートでは、ポッドキャストの視聴や、お気に入りの番組やホストを中心としたファンダムへの参加は、ポッドキャストファンのアイデンティティ意識を高め、励ましやインスピレーション、気の合う人々のコミュニティ、文化そのものとより深くつながる機会を得る上で役立つことが明らかになりました。Wonderyの最高ブランド責任者であるNicole Blakeは次のように語っています。「調査によると、ポッドキャストはエンターテインメントや情報の優れた源であるだけでなく、メディアやエンターテインメント環境において他に類を見ない連帯感をもリスナーに提供します。実際、このレポートで調査したポッドキャストファンの60%以上が、ポッドキャストを聴くことは、自分が自分よりも大きな何かの一部であるという感覚に貢献していると回答しています。3
主な調査結果3: ポッドキャストファンは愛を共有したがっている
レポートでのもう1つの発見は、ポッドキャスト体験とメディアの成功にとって、他の人との共有と関わり合いがいかに重要かという点です。Edison Researchの副社長であるMegan Lazovick氏は次のように言っています。「2006年以来、Edison Researchは毎年恒例のInfinite Dial(インフィニットダイヤル)調査を通じて、ポッドキャストリスニングの前年比成長率を測定してきました。ポッドキャストの人気の高まりには多くの要因が寄与していますが、個人的なおすすめや口コミが依然として主要な発見ポイントであることに変わりはありません」。 また、ポッドキャストのファンは通常、お気に入りの番組や最新の発見を対面であれ、オンラインコミュニティであれ、友人やメンバーと共有することを楽しみにしています。調査対象となったポッドキャストファンの40%以上が、ポッドキャストファンダムに加わった主な理由としてコミュニティを挙げており、65%以上がソーシャルメディアでポッドキャストをフォローしていると回答しています。4 コミュニティには、ポッドキャストファンが愛する番組を支えるクリエイターも参加しており、ポッドキャストリスナーの5人に1人が、お気に入りの番組に金銭的貢献をしたことがあると回答しています。5 Lazovick氏は次のように付け加えています。「ポッドキャスト業界は、情熱的なファンが新しいリスナーやファンに毎日番組を紹介してくれることに感謝しています」。
主な調査結果4: ポッドキャストはブランドに好都合
この記事を読んでいるマーケティング担当者の方は、こんなふうに思うかもしれません。「素晴らしいですね。でも、ポッドキャストファンがメディアやリスナー仲間に対して抱く愛情が、ブランドにも及ぶでしょうか?」 その答えは圧倒的に「はい」です。 実際、ポッドキャストファンの5人に3人は、 ポッドキャストで共有されるブランドメッセージ が他のメディアで共有されるメッセージよりも関連性が高いことに同意しています。6
電通のチーフパブリッシャーダイレクトオフィサーであるJennifer Hungerbuhler氏は、ブランドにとってまたとないチャンスだと強調し、こう言っています。「ポッドキャストは、メディア戦略やキャンペーンを策定する上で重要なチャネルです。ターゲットオーディエンスへのリーチに向けたユニークで魅力的な方法を提供しているからです。ポッドキャストは親密で個人的なリスニング体験を提供し、ブランドとリスナーの間の強いつながりの育成に役立ちます」。 さらに、調査対象のポッドキャストファンの半数以上は、お気に入りの番組をサポートしているブランドに、より注目していると回答しており、ほぼ同数の人々が、ポッドキャストホストが勧める製品を検討する傾向が高いと回答しています。7 何よりもこのレポートの調査結果は、ポッドキャスト業界の驚異的な成長を浮き彫りにしています。「これらの調査結果は、ポッドキャストがブランドの認知とロイヤルティを築く上で効果的なチャネルであるという確信を裏付けています」とHungerbuhler氏は付け加えています。
ポッドキャスティングが成長を続ける中、マーケティング担当者にとって重要なのは、ポッドキャストとそれを取り巻くファンダムについて深く理解することです。The Fandom Phenomenonによって示されたことは、ポッドキャストが、広告主様にとって自分のメディアミックスに含めるべき単なるチャネルではないということです。ポッドキャストは、お気に入りの番組やクリエイター、仲間のリスナーのことを本当に気にかけているオーディエンスと、ブランドが深く永続的なつながりを築くための手段なのです。貴社のブランドは、ポッドキャストを始める準備ができていますか? Wonderyにアクセスして、今すぐレポート全文をお読みください。
1 Edison Research、The Infinite Dial、米国、対象年齢12歳以上、2025年。
2~7 Wondery、電通、Edison Research、The Fandom Phenomenon、米国、対象年齢18歳以上、2024年。