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広告業界の今後を決めるCES 2026で示された6つの重要なアイデア
2025年1月9日 | シニアコンテンツマネージャー、Matt Miller
広告業界では、認証済みの本人確認、AIによる最適化、本当の意味で統合されたキャンペーンなど、実現可能性のあるものについて長年議論が行われてきました。CES 2026では、こうした議論が「構想」の段階から「活用」の段階へとシフトしました。
Amazon Adsのグローバル広告セールス担当バイスプレジデントのAlan Mossは次のように述べています。「CESは、クライアント、広告主様、広告代理店様の年間目標を把握し、それらから逆算して優先順位を付けるスタート地点です。これは、そうした目標を実現するために当社がどのように支援できるかを話し始める機会になります。また、顧客が考えているように、アップフロントや今後の展開に向けた道筋を構築する場でもあります。」
CESウィーク中、Amazon Adsのリーダーおよび業界のリーダーたちが、来年のロードマップ、広告が向かう先、ブランドがオーディエンスとつながる方法への影響について示しました。ここでは、CES 2026で示された6つの重要なアイデアと発表事項、また広告の今後の展開について明らかになった内容をご紹介します。
1.推測の時代は終わろうとしている
この業界では1つの根本的な妥協案が暗黙のうちに受け入れられてきました。大規模に正確な認識を行うことは不可能であると考え、広告を見た人々を推定するという点です。その時代は終わりつつあります。Amazon AdsのシニアバイスプレジデントのPaul Kotasはこう述べています。「オーディエンスを理解して認識することこそ、広告活動の成功の鍵です。我々はもはや推測しているのではありません。把握しているのです。」
この移行は漸進的なものではなく、変革とも言えるべきものです。タッチポイント全体でオーディエンスの一括表示を作成することで、フルファネル広告を本当の意味で実現可能にすることを意味しています。Amazon Marketing CloudとAWSクリーンルームによって、ブランドが自社データを認証済みのシグナルと関連付けることができる、プライバシー重視の環境を構築できます。その結果、メディアへの露出と実際の買い物行動をつなぐ継続的なフィードバックのループが生み出されました。
エンゲージメントを売上に変換するには、クリック数の増加を追求することではなく、信頼できるシグナル、迅速な学習、お客様の実際の行動に基づいたアクションが重要です。
2.消費者は広告とのつながりを求めている
視聴者はもはや広告を見るだけでは満足しません。視聴者は、広告に反応を示したいと思っています。CESで、Amazon AdsとPublicis Mediaは、新しい調査結果を紹介しました。インタラクティブ動画広告がストリーミングTVの広告の仕組みをどのように変えつつあるかを示す内容でした。調査の結果、Prime Videoのインタラクティブな形式は、広告を邪魔な表示から案内状のような役割へと変換する上で役立つことが明らかになっています。視聴者が広告ナラティブの中で商品を検索または選択できれば、エンゲージメント指標はあらゆる面で向上します。さらに重要な点は、反応を示したオーディエンスが受動的な視聴では決してできない方法で意欲を示しているということです。成功しているブランドは、広告のあり方を見直しています。
3.AIは複雑な作業を省き、競争上の優位性を生み出す
広告でのAIをめぐる議論は根本的に変わりました。AIが業界を変革するかどうかについての議論はすでに終わり、その変化がリアルタイムで起きている様子を皆、目の当たりにしています。しかし、この変革は単にオーディエンス戦略の改善や迅速な最適化をもたらしたことだけではありません。複雑な作業はテクノロジーにまかせて、マーケティング担当者が戦略に集中すると、どんなことが可能になるかを再考することです。
Amazon Adsのグローバル中小企業およびパートナーセールス担当バイスプレジデントのMark Eamerは、次のように語っています。「ブランドは、施策にかける時間を減らし、戦略とビジネス成果にもっと時間をかけたいと言っています。ブランドは、複雑な要因を取り除き、インサイトから実践へのスムーズな移行を可能にしてくれるAIをすぐに採用するでしょう。」
以前は、ブランドアセットの分析、クリエイティブコンセプトの開発、マルチチャネルキャンペーンの設定、タッチポイント全体の最適化に何週間もかかっていたことを考えてください。今では、クリエイティブエージェントなどのツールで、商品、機能、カスタマーレビューを分析し、クリエイティブブリーフやストーリーボードを自動的に生成します。
AIを採用したブランドは、トレンドにリアルタイムで対応し、複数のチャネルに合わせてアイデアの規模を調整し、複雑なプロセスを増やすことなくプレミアムなフォーマットに参入できます。競争上優位な組織は、個別化した考えをやめ、すべてのタッチポイントが測定可能で最適化される結合したカスタマージャーニーについて考え始めた組織です。AIは、戦略的思考に取って代わるものではありません。インサイトを実践に移すまでの複雑な過程を取り除き、戦略的思考を増幅させるツールです。
4.次世代のフルファネル戦略をブランドに提供する
ブランドは常に、認知、検討、コンバージョンの各段階のキャンペーン施策を連携させることに懸命に取り組んできました。しかし、連携していないツールを使用するキャンペーン設定は複雑であるため、非常に時間がかかりました。その状況は変わりつつあります。
2025年にAmazon Adsパートナーアワードを受賞したXnurtaと提携したWuffesのようなブランドは、ストリーミングTV、オンライン動画、ディスプレイ広告をインサイト主導のアプローチと組み合わせた、フルファネル協調戦略ですでに成果を上げています。
現在、2026年第1四半期に開始するフルファネルキャンペーンでは、このアプローチがさらに発展を遂げます。広告主様は自然言語を使用して認知からコンバージョンまでをすべてサポートする戦略を設定でき、AIでクリエイティブ、オーディエンス戦略、異なるフォーマット間の継続的な最適化をサポートします。キャンペーンは、プレミアムストリーミングTV広告と音声広告を使用してファネル最上部から始まり、Amazonとオープンインターネットでのディスプレイ広告とオンライン動画広告でブランドメッセージを強調し、コンバージョンのポイントではスポンサー広告を使用して完了します。
Prime VideoのストリーミングTV広告、ディスプレイ広告、スポンサープロダクト広告においてシグナルを共有し、パフォーマンスに基づいて自動的に調整が行われると、広告は実際のカスタマージャーニーと同じように、つまり乱雑で直線的ではない、クロスチャネルで機能し始めます。アッパーファネルでのアクティビティでは、リーチや想起だけでなく、コンバージョンへの影響を測定できるようになります。ロワーファネル施策では、直接の売上だけでなく、ブランド構築への貢献度も評価できるようになります。
迅速に対応しているブランドは、もはや個別化した考えにとらわれてはいません。それらのブランドは、すべてのタッチポイントが測定可能で最適化される、結合したカスタマージャーニーについて考えています。
5.クリエイター主導のコンテンツがブランドのストーリー発信を作り変える
従来のメディアとクリエイターコンテンツの境界線は、見分けがつかないほど曖昧になっています。ブランドにとって、これは単にメディアミックスにチャネルを追加するだけではなく、ストーリー発信やオーディエンスとのつながりに対するまったく異なるアプローチです。Amazonのクリエイターサービス担当ゼネラルマネージャーであるMatt Sandlerは次のように述べています。「クリエイター主導のコンテンツの原動力はクリエイター自身です。コンテンツのアイデアや制作を推進するだけでなく、ビジネスの成長を推進する起業家でもあります。
成功を収めているブランドは、クリエイターをあらかじめ決められたブリーフを実行する取引相手とは見ていません。むしろ、クリエイターは、オーディエンスとの独自の関係性、信頼できる意見、そして自身のクリエイティブなビジョンを持つパートナーとして認識されています。ソーシャルメディアからストリーミングコンテンツやライブショッピング体験まで、さまざまなフォーマットやタッチポイントでの360度のコラボレーションがチャンスになります。このアプローチには、従来の広告とは異なるスキルが求められますが、大きなメリットがあります。クリエイターのコンテンツに積極的に反応を示すオーディエンスにアクセスし、ブランドコンテンツだけでは達成できない方法で文化的な対話に参加する手段となります。
6.プレミアムエンターテインメントはプログラマティック広告の新たな土壌になる
プレミアムエンターテインメントとプログラマティック広告の効率の狭間にある壁は崩れつつあります。ブランドは、Amazon DSPを通じて、Netflix、Disney、Spotifyや他の音声および動画ストリーミングのプレミアムインベントリにディスプレイ広告に適用したのと同等の精度でアクセスし、管理できるようになりました。同時に、Amazonは、Thursday Night Footballなどの所有プロパティからHBO Max、Disney/ESPN、NBC Universalなどのサードパーティプロバイダーまで、ライブスポーツ広告を一か所で管理できる包括的なスポーツポートフォリオの構築を進めてきました。
この変化は、規模とオーディエンスの質の両方に表れています。Prime Videoのスポーツインベントリは、2022年にはThursday Night Footballだけでしたが、NBA、NASCAR、WNBA、NWSL、Mastersを含むまでに急増しています。
Amazon Adsの米国動画&ライブスポーツ担当ディレクターのDanielle Carneyは次のように述べています。「これらすべてのスポーツにおいてオーディエンスに一貫して言えることは、リニアでのオーディエンスに比べて、年齢層が若く、増加傾向にあり、エンゲージメントが高いことです。」
Live Event Optimizerのようなツールにより、以前は複雑で断片化されていたもの、つまり延長戦でのオーディエンスへのリーチや、試合全体でのフリークエンシー管理などが、Amazon DSPを通じて利用できる効率的なセルフサービス体験へと変わりつつあります。プレミアムエンターテインメント、プログラマティック広告機能、包括的な効果測定の融合により、広告の購入方法が変わるだけではありません。プレミアムの意味を再定義しています。
プレミアムエンターテインメントの今後を見据えて、Amazon Adsは毎年恒例のアップフロントプレゼンテーションを2026年5月11日(月曜日)午後6時30分(東部標準時)に、ニューヨーク市のビーコンシアターで開催することを発表しました。Amazonアップフロントでは、Amazon Adsの新しいアドテック機能や、Amazonのプレミアムエンターテインメントおよびライブスポーツのポートフォリオが紹介され、Prime Video、Primeスポーツ、Amazon MGM Studios、Twitch、Wondery、Amazon Musicから数々の出演者が登場します。