2025年Amazonオーストラリアアップフロントにおいてプレミアムコンテンツと最先端のアドテックを紹介

Amazonは2025年オーストラリアアップフロントにおいて、エンターテインメント、スポーツ中継、広告のイノベーションを結集したショーケースを展開し、同社がオーストラリアのストリーミング市場で存在感を高めていることを印象付けました。オーストラリア人コメディアンで、ドラマ「デッドロック 〜女刑事の事件簿〜」に出演する俳優ニーナ・オーヤマ氏がホストを務め、彼女の持ち味であるウィットに富んだ語り口でイベントを終始盛り上げました。Amazon AdsとPrime Videoの経営幹部からは、オーストラリアにおける2026年に向けた大胆なビジョンが発表されました。

2025年Amazonオーストラリアアップフロントのホスト、ニーナ・オーヤマ氏

Prime Video広告の1年

オーストラリアとニュージーランドのノンエンデミック広告セールスの責任者であるJessica Roachは、オーストラリアにPrime Video広告が初めて導入されたこの1年を振り返り、Prime Videoがあらゆるブランドの広告機会にもたらしている変革に焦点を当てました。

「昨年、オーストラリアでPrime Video広告の掲載がスタートしました。この部屋にいる多くの皆さんは、この変革の旅を共にした仲間です」と、Roachは語りました。「今日は、Prime Video広告が広告主様にとって実際に何を意味するのか、お話ししましょう。Amazonのストアで販売していなくても、Prime Video広告を利用できます。小売業者、金融サービスプロバイダー、自動車ブランドのいずれであっても、Prime Videoで毎月500万人以上の広告対応視聴者に、最もエンゲージメントの高い瞬間にリーチし、働きかけることができます。また、ストリーミングTVキャンペーンがビジネスの実績にいかに貢献しているかを正確に把握できます」

Amazon Ads ANZ、ノンエンデミックセールス部門責任者、Jessica Roach

過去1年間で、Prime Video広告キャンペーンは目覚ましい効果を示し、ブランドの認知は業界ベンチマークとの比較で1.3倍向上、ブランドの検討率は2.7倍向上しています。¹

2026年を見据えて、RoachはオーストラリアのPrime Videoで展開する新しく革新的な広告フォーマットを発表しました。これには、視聴者がリモコンを使ってAmazonカートに直接商品を追加できるインタラクティブな動画広告や、視聴中の自然な中断を有意義なブランドとの接点に変えるインタラクティブな一時停止広告などが挙げられます。Amazonに出品していないブランドの場合、これらのフォーマットは「詳細はこちら」機能によってサポートされています。購入者はこの機能を使って視聴体験を持続しながらブランドとやり取りできます。

Roachはさらに、2026年に向けたスポンサーシップモデルの強化を発表しました。これにより広告主様は、Prime VideoやAmazonのキャンバス全体で、受賞歴のあるIPを活用できるようになります。カスタムバンパー、IP主導のカスタム広告、チューンインプロモーション、スポンサー付きコンテンツ行などを含み、ローンチ前からプレミア公開後まで、コンテンツライフサイクル全体を通じて視聴者の期待とエンゲージメントを高めるための包括的なスポンサーシップ機能が構築されます。

プレミアムなエンターテインメントとスポーツを通じて文化的なひと時を

ANZ Prime Videoの責任者であるHwei Lokeが登壇し、野心的なエンターテインメント作品のラインナップをお披露目しました。「Prime Videoが、視聴者に最初に選ばれるエンターテインメントプラットフォームであることを誇りに思います。プレミアムなオリジナルシリーズや映画、ライセンス提供作品、NBAやICCクリケット等のスポーツ中継など幅広い選択肢が用意されていることに加え、何千もの新しい人気作品をレンタルまたは購入できるほか、Paramount+、HBO Max、Apple TV+などのアドオンサブスクリプションも提供しています」とLokeは言います。「2026年には、過去最高にエキサイティングなラインナップが登場する予定です。世界の注目を集めるオーストラリア発の話題作から、公開日を心待ちにさせる海外の大ヒット作、見逃せないライブイベントまで、Prime Videoは視聴者の心をつかむエンターテインメントを届けています」

Prime Video ANZの責任者、Hwei Loke

この日1番の話題を集めたのは、大ヒットしたオーストラリアオリジナルシリーズ「デッドロック 〜女刑事の事件簿〜」の続編制作が発表されたことでした。ダーウィンを舞台とするシーズン2では、さらに多くの殺人事件が発生し、さらに多くのワニが登場。ファーストシーズンが165か国以上でトップ10入りする人気を支援した、オーストラリアならではのユーモアも盛りだくさんです。新シーズンにはルーク・ヘムズワースが出演することも併せて発表されました。

オーストラリア代表クリケットチームのキャプテン、パット・カミンズ氏がプレゼンテーションに参加し、成長を続けるスポーツ中継分野へのPrime Videoの取り組みについて話し合いました。カミンズ氏は、Prime Videoが2025年のICC女子クリケットワールドカップを独占配信し、オーストラリアのすべてのファンが試合のライブストリーミングを無料で視聴できることを強調しました。

オーストラリア代表クリケットチームのキャプテン、パット・カミンズ氏

AIと高度なテクノロジーによる広告の変革

オーストラリアとニュージーランドのAmazon Ads担当ゼネラルマネージャーであるWillie Pangは、Amazonが人工知能と高度なテクノロジーへの多額の投資を通じて広告業界にもたらしている革命について明らかにしました。

「視聴者がエンターテインメントをより吟味して選択するようになるにつれて、オーストラリアの広告市場は根本的な転換期を迎えています」と、Pang氏は言います。「Amazonは、ヒット番組、映画、スポーツ中継の豊富なライブラリと、何兆ものシグナルや高度なAI機能を組み合わせることで、ブランドがフルファネルキャンペーンを大規模に推進できるよう支援しています。これは単に視聴者にリーチすることだけでなく、買い物や視聴の過程における価値の高い瞬間に、お客様とつながることでもあります」

Amazon Ads ANZゼネラルマネージャー、Willie Pang

2026年、Amazon AdsはオーストラリアでのComplete TVの導入を予定しています。Amazon DSPの新しいツールスイートは、TVバイヤーがPrime Videoや他のストリーミングパブリッシャー（Netflixなど）にまたがり、包括的なストリーミングTVの購入を計画し、管理し、評価するうえで役立ちます。このソリューションは、ストリーミング予算を管理するためのAIを活用したおすすめを提供し、広告主様がリニアチャネルとストリーミングチャネル両方でメディアの無駄を排除しながらリーチを最大化することに貢献します。

Amazon Adsは、Netflixとの新たなグローバルパートナーシップについても強調しました。この提携により、オーストラリアの広告主様は、2025年第4四半期からAmazon DSPを通じてNetflixのプレミアム広告インベントリに直接アクセスできるようになります。

イベントの終わりには、Amazonのイノベーションへのアプローチを形作るエンターテインメントとテクノロジーの遊び心あふれる融合を象徴するように、ホストのオーヤマ氏とAlexaによる軽快な掛け合いが披露されました。その後、Willie Pangが、オーストラリアにおける広告の未来に対するAmazonのビジョンについて、締めの挨拶を述べました。

出典

¹ Amazon Internalデータ、オーストラリア、2024年。