スポンサーディスプレイ広告の商品セレクションとターゲティングに関する上位10のポイント
スポンサーディスプレイ広告は、Amazonのトップページを含む、お客様が時間を費やすあらゆる場所でのショッピングや閲覧時に、広告主様がリーチするのに役立つリテール中心のディスプレイソリューションです。このガイドは、すでに新しいスポンサーディスプレイ広告キャンペーンの設定を開始しているものの、商品セレクションとターゲティングに関する上級者向けのポイントを知りたい広告主様を対象としています。
スポンサーディスプレイ広告は「リテール対応」です。 販売状況認識とは、広告対象商品が在庫切れになったり、おすすめ商品でなくなったりした場合、広告は自動的に一時停止されるため、広告の一時停止を心配する必要がないことを意味しています。在庫レベルや、売上につながる可能性のない広告に対する支払いについて心配する必要はありません。
商品ターゲティングを使用すると、広告主様はASINレベルの管理により、類似または補完関係にある商品やカテゴリーを閲覧している購入者にクロスセルを行うことができます。オーディエンスキャンペーンは、広告主様が商品詳細ページ、類似商品の詳細ページ、および広告対象商品に関連するカテゴリーを閲覧したオーディエンスに再びはたらきかけるのに役立ちます。
1.両方のスポンサーディスプレイ広告キャンペーンタイプを使用する
スポンサーディスプレイ広告のオーディエンスキャンペーンと商品ターゲティングを同時に使用することは、広告主様が売上を伸ばし、リーチを拡大するのに役立ちます。
中国を拠点とし、靴と衣料品を専門とするこのアパレルブランドは、2016年以来、北米とヨーロッパで複数のスポンサー広告サービスを活用することにより、ブランドの認知度向上と検討の向上に役立てています。2020年には、米国でのAmazonビジネスをサポートするため、スポンサーディスプレイ広告の使用も開始しました。ブランドがオーディエンス戦術を使用したスポンサーディスプレイ広告キャンペーンを開始した結果、2020年3月から2020年7月までの間、広告費売上高比率（ACOS）を20%未満に抑えつつ、売上を140%増加させることができました。1
1 2020年3月から7月までの米国におけるスポンサーディスプレイ広告のパフォーマンスに基づくデータ
商品の選択
広告を掲載する商品によってキャンペーンが設定されます。商品は広告クリエイティブに掲載され、それらの商品詳細ページに広告がリンクされます。広告を掲載する商品が「リテール準備完了」であることを確認してください。つまり、高品質の画像、有益なタイトルと商品説明、迅速な配信期間、良いカスタマーレビューがあることを確認します。
2.各スポンサーディスプレイ広告キャンペーンに10個以上のASINを追加する
キャンペーンでより多くの商品を広告掲載すると、それらの商品はより多くのオークションに参加できます。つまり、キャンペーンで広告が掲載される可能性が高くなります。広告が掲載されると、その広告で選択される商品が増えるため、広告の関連性が高くなります。
3.スポンサープロダクト広告とスポンサーブランド広告でうまく機能する商品を含める
キャンペーンで何を選択すべきか分からない場合は、スポンサープロダクト広告またはスポンサーブランド広告キャンペーンにより正常に広告掲載された商品を使用することをおすすめします。他のスポンサー広告商品により高いクリックスルー率（CTR）やコンバージョン率につながった商品は、スポンサーディスプレイ広告でも効果を発揮する可能性があります。
「当社ではスポンサープロダクト広告の商品ターゲティングを幅広く活用しています。スポンサーディスプレイ広告キャンペーンは、スポンサープロダクト広告キャンペーンを反映する形で作成しました。スポンサープロダクト広告キャンペーンからの新しい商品ターゲットを、スポンサーディスプレイ広告キャンペーンに常時追加しています。このアプローチにより、スポンサーディスプレイ広告キャンペーンを継続的に拡大しています。これが当社が大きな成功を収められた理由です」
– John Rhinehart氏、eコマースディレクター、PF Harris
4.新しく発売された商品も忘れずに
商品ターゲティングとオーディエンスキャンペーンは両方とも、新しく発売された商品や商品詳細ページの閲覧数が少ない商品を宣伝する際に最適なツールです。自社商品と補完関係にある商品をターゲットに設定したり、類似商品を閲覧したオーディエンスにはたらきかけたりすることで、興味・関心のあるお客様がそれ以外で商品を見つけるよりも早くお客様を商品に誘導することができます。
ターゲットの選択
ターゲットに設定する商品やカテゴリーは、広告の目標に応じて異なり、商品に関する独自のインサイトに基づく必要があります。
スポンサーディスプレイ広告の商品ターゲティングとオーディエンスキャンペーンタイプの両方により、商品とカテゴリーを指定できます。どちらのキャンペーンタイプでも、以下のポイントで説明されているさまざまな方法で、ブランドおよび価格やレビュースコアなどの他の要素を基にカテゴリーターゲットを絞り込むことができます。
利用できるターゲティング最適化の方法について分かりやすく説明するために、PB Fitness Solutionsという架空の広告主について見ていきます。PB Fitness Solutionsは、Amazonでさまざまなフィットネス商品を販売しており、スポンサーディスプレイ広告を利用中の広告主です。
6.商品ターゲティングの提案を使用する
キャンペーンを作成すると、広告掲載のために選択された商品に基づいて、さまざまな商品ターゲティングの提案を行います。関連性の高いクリックを誘導する可能性が高い提案をします。提案は、商品詳細ページの閲覧数につながる可能性に基づいてランク付けされます。
広告コンソールを使用している場合は、推奨事項が自動的に表示されます。当社のAPIを使用している場合は、推奨事項APIに統合する必要があります。
7.自社商品をターゲットに設定して、提供するより多くの商品をお客様が検討できるようサポートする
多くの購入者は、ショッピングセッション中に訪問した商品ページの広告や提案から新商品を発見します。スポンサーディスプレイ広告の商品ターゲティングにより、オーディエンスがブランドとかかわっている間に自社の商品詳細ページで簡単にクロスセルを行うことができ、閲覧リマーケティングにより、商品を閲覧して移動したオーディエンスに広告を表示できます。
広告主様の商品詳細ページをターゲットに設定したキャンペーンは、商品を共同出品してより多くの商品をお客様に紹介するのに役立ち、その他のページをターゲットに設定したキャンペーンよりも41%高いCTRを実現しています。
PB Fitness Solutionsは、このターゲティング戦略を使用して、お客様が商品を閲覧している際にブランドロイヤルティを促進します。ランニングシューズの商品詳細ページにベストセラーのランニングコンプレッションソックスの広告を表示します。一緒に購入されることが多い商品であることに気づいたからです。自社商品をターゲットに設定することは、独自の商品詳細ページを所有するのに役立ち、お客様がブランドの商品に興味・関心を示した場合に、クロスセルを促進することができます。PB Fitness Solutionsは、ベストセラーの、古い在庫切れのランニングシューズについても新しいスタイルの広告でターゲットに設定することで、お客様により多くの購入オプションを提供しています。
ある家電ブランドは最近、同様の戦略を使用し、自社のベストセラー商品の商品詳細ページを他の補完関係にある商品とともにターゲットに設定しました。その結果、スポンサーディスプレイ広告の月間売上が74%増加し、スポンサーディスプレイ広告の広告費用対効果（ROAS）が17%増加しました。3
3 Amazonデータ、2020年7月1日～8月31日
8.補完関係にある商品をターゲットに設定し、より多くのお客様にリーチする
ブランドに関する知識を使用して、広告対象商品に類似または補完関係にある商品をターゲットに設定します。これにより、購入を迷っているお客様が最終的に貴社から購入するよう促すことができるかもしれません。
PB Fitness Solutionsは、防水性のないコンプレッションアンダーシャツの商品詳細ページを閲覧しているお客様に、新しい防水コンプレッションアンダーシャツを宣伝します。スポンサーディスプレイ広告を使用して、自社商品と類似または補完関係にある商品の商品詳細ページに広告を表示することで、その商品に関心を示す可能性があるものの、以前は購入を検討していなかったかもしれないお客様に商品を宣伝することができます。同様に、PB Fitness Solutionsは、オーディエンスキャンペーンでカテゴリー内から他のベストセラーのコンプレッションアンダーシャツをターゲットに設定して、まだブランドを発見していない可能性のあるオーディエンスに商品をクロスセルします。
9.カテゴリー全体をターゲットに設定して、新しいお客様にはたらきかける
このポイントは、インプレッション数を増やし、拡大するのに役立ちます。スポンサーディスプレイ広告のカテゴリーターゲティングオプションを使用すると、独自のカテゴリーまたは関連カテゴリーで他の商品を現在閲覧している、または閲覧していたより多くの潜在的なお客様にはたらきかけることができます。
- スポンサーディスプレイ広告の関連性モデルにより、「売場外」へのリーチを拡大することができます。これは、新しいお客様にリーチし、売上増加を促進するのに役立ちます。カテゴリー全体をターゲットに設定できますが、広告は関連性の最も高い商品の商品詳細ページにのみ表示されます。
- スポンサーディスプレイ広告は、ブランド新規顧客による売上を効果的に促進するのに役立ちます。スポンサーディスプレイ広告のオーディエンスを使用している広告主様は、平均して売上の最大82%がブランド新規顧客によるものであることを確認しています。
PB Fitness Solutionsは、スポンサーディスプレイ広告のカテゴリーターゲティングオプションを使用して、「GPS腕時計」カテゴリー全体をターゲットに設定し、新しいGPS対応のアクティビティトラッカーを宣伝する広告を掲載しました。これにより、数回クリックするだけで「GPS腕時計」カテゴリー内におけるすべての商品の商品詳細ページすべてでオークションに参加でき、最終的には以前は新しい腕時計について聞いたことがなかったかもしれないお客様の間でそれらの認知度を高めました。また、オーディエンスキャンペーンを使用して、直接的には関連性の低いカテゴリーを閲覧したオーディエンスにはたらきかけました。独自の社内市場調査のインサイトでは、ビタミンサプリメントや健康的な生活に関心があるお客様は、アクティビティトラッカーにも関心があることが暗示されました。この親和性を活用するために、「ビタミンサプリメント」カテゴリーの過去の閲覧者にはたらきかけることにしました。この戦略は、商品と自然な親和性を持っている可能性のある新しいオーディエンスにリーチするのに役立ちます。
「スポンサーディスプレイ広告でカテゴリー別にターゲティングを絞り込むことで、よりターゲットを絞ったアプローチを使用して、特定カテゴリーの類似商品のみを広告掲載することができます。その結果、広告費を削減させ、費用対効果の向上につながります」
– David Chen氏、マーケットプレイスマネージャー、Macally
10.カテゴリーの絞り込みを使用してカテゴリーターゲティングを最適化する
当社のソリューションにより、特定のブランド、価格帯、プライム対象商品、商品レビュースコアで、カテゴリーターゲットを絞り込むことができます。これらの絞り込みオプションを使用すると、お客様が商品について最も評価している項目に関する独自のインサイトに基づいて、ターゲティングを変更できます。
広告を掲載している商品を確認し、どのような種類の商品を広告でターゲットに設定するのが最も好ましいかについて考えます。
PB Fitness Solutionsは、スポンサーディスプレイ広告を通じて新しい100米ドルのトレイルランニングシューズを宣伝したいと考えていましたが、「トレイルランニングシューズ」カテゴリー全体をターゲットに設定すると、ROASが目標よりも低いことに気づきました。PB Fitness Solutionsの靴がカテゴリーのベストセラーの多くよりも高価であることが分かったので、より安価な靴の商品詳細ページに表示される広告の停止を希望しました。このため、新しいカテゴリーターゲティングオプションを作成する際に、「絞り込み」オプションを使用して販売価格が95米ドル未満の商品を除外しました。
当社の広告主様の多くは、これらの設定を利用して、商品ターゲティングキャンペーンからより良い成果を得ています。Weboostは、携帯電話信号ブースターのプレミアムブランドであり、シグナルブースターカテゴリーでは定評があります。代理店であるChannel Bakersは、認知度促進型のキャンペーンからweBoostのインサイトの分析を行い、スポンサーディスプレイ広告の商品ターゲティング戦略を作成して最適化しました。シグナルブースターカテゴリー全般だけでなく、人気があり低価格のシグナルブースターの商品詳細ページをターゲットに設定し、自社商品のクロスセルに役立てました。2020年の夏の間、ブランドでは良い成果が見られました。7月には、スポンサーディスプレイ広告による売上が前月比28%増加し、ROASは144%増加、月間クリック数は73%増加しました。
これで、広告を掲載する商品の最適なセットを選択する方法と、新しいスポンサーディスプレイ広告キャンペーンを作成する際にターゲティングを最適化する方法もご理解いただけたかと思います。既存のキャンペーンを最適化することも忘れないでください。
サインインして、スポンサーディスプレイ広告キャンペーンを始めてください。