事例

壺屋総本店はBarrizとの提携により広告起因の売上で734%の利益増を達成

「き花」ボックス

株式会社壺屋総本店は、1929年創業の旭川に本社を置く老舗菓子メーカーで、北海道を強く意識した商品開発を行っています。同社の主力商品で、多くのお客様に愛されている「き花」は、北海道では壺屋総本店が運営する20店舗をはじめ、空港などで地元のお土産として人気を博しています。

2020年、新型コロナウイルス感染症による外出自粛や移動制限により北海道の観光客が減少し、店舗や空港での売上が急落しました。それに伴い、新規顧客の開拓やお土産以外への販路拡大が急務となりました。

壺屋総本店はオンライン販売用の独自のウェブサイトを開設していましたが、サイトの大幅なリニューアルが必要な状況でした。壺屋総本店は、お客様へのリーチと商品出品のために、Amazonストアを利用することにしました。同社はスポンサー広告を利用していましたが、広告戦略をさらに改善したいと考えていました。そこで、Amazon Adsに関する専門知識や経験を持つ代理店を利用することにし、いくつかの候補を調査した結果、壺屋総本店は2021年6月に株式会社Barrizとの提携を決定しました。

Amazon Adsのアドバンストパートナーである株式会社BarrizはAmazonストアに関する豊富な知見を保有しており、美容、ファッション、消費財(CPG)など、さまざまな業界のマーケティング担当者をサポートしてきた実績があります。同社は、自社のソリューションを活用して広告主様の課題を解決するための戦略を策定すると同時に、広告実行から効果測定までもサポートしています。

壺屋総本店の収益構造に沿った広告運用と改善に向けた効果測定の実施

壺屋総本店は、Amazonストアでの広告を、商品の新たなプロモーションチャネルと捉え、実店舗でのオフライン販売とAmazonストアでのオンライン販売の両方を成功させたいと考えました。すべての広告業務をBarrizに委託する前に、壺屋総本店は広告主としてAmazon Adsに関する基礎知識を習得し、それからBarrizと共に広告運用に取り組みました。壺屋総本店は提携するにあたり、各商品の販売に関連するすべてのコストに基づいて算出した広告費用対効果(ROAS)が重要な目標であることをBarrizに伝え、数値目標の背後にある理論的根拠を説明しました。その結果、Barrizは壺屋総本店の収益構造を理解し、その構造に沿った広告運用と改善に向けた効果測定を実施することができました。

壺屋総本店から提供されたさまざまなパフォーマンス指標を分析した結果、Barrizはフルフィルメント by Amazon(FBA)の利用を提案しました。次に、壺屋総本店のAmazonストアの売場を形成する商品詳細ページの改善に取り組みました。ストアページが作成されているかを確認したうえで、適切なキーワードを選択し、お客様の視点で商品を説明する商品詳細ページを作成しました。

quoteUp広告主様がAmazonでの広告アプローチの仕様と概要を理解したうえで、それでも理解できない点の解決や、売上のさらなる拡大に向けて、サポートを広告代理店に依頼されることをお勧めします。quoteDown
– 株式会社Barriz 代表取締役社長、徳永潤一氏

スポンサー広告導入後、広告起因の売上で利益が734%増加

Barrizは商品詳細ページを改善した後、スポンサー広告の広告戦略の作成に注力しました。 つまり、スポンサープロダクト広告スポンサーブランド広告スポンサーディスプレイ広告です。 同社はマーケティングファネルの各段階を検討しました。 商品の購入を検討しているお客様にリーチするスポンサープロダクト広告、Amazonストアに来店したお客様の関心を引き付けるためのスポンサーブランド広告、オーディエンスとのエンゲージメントを促進するためのスポンサーディスプレイ広告です。

  • スポンサープロダクト広告: 広告に起因する売上の拡大のために、Barrizは壺屋総本店の「き花」に慣れ親しんでいるお客様を優先しました。Barrizは、すでに壺屋総本店の「き花」を良く知っているお客様にリーチするために、スポンサープロダクト広告を活用しました。
  • スポンサーブランド広告: ブランドの認知向上に役立つスポンサーブランド広告では、このブランドの認知を高めるために一般的なキーワードを設定しました。Barrizはスポンサーブランド広告を使用して新規顧客にリーチし、壺屋総本店の「き花」により多くの注目を集めることができました。
  • スポンサーディスプレイ広告: 商品詳細ページを閲覧したことのあるオーディエンスに再度アプローチできるスポンサーディスプレイ広告を活用し、広告による販売機会を拡大しました。

Barrizは運用結果に基づいて広告の改善に努め、壺屋総本店はカスタマーレビューなどのフィードバックをもとに商品パッケージの改善に取り組むことで、両社が一丸となってPDCA(計画、実行、確認、改善)サイクルを回しながら改善を進めました。その結果、2022年1月の時点で、Barrizが壺屋総本店とのパートナーシップを開始した2021年6月と比較して、利益が734%増加しました。1

1壺屋総本店、日本、2022年。