SmartyPantsはAmazonとAmazon外のメディアを組み合わせることで100%を超える売上増加を達成

SmartyPantsの大規模な広告戦略

子供たちの健康に強い関心を示す親のグループによって2011年に設立されたSmartyPantsは、シンプルなヘルスケアを目指しています。このブランドは、年齢、ライフステージ、栄養要件に応じたさまざまなニーズに合ったビタミンやサプリメントを提供しています。SmartyPantsは2015年4月よりAmazon.comを利用しています。

SmartyPantsは、ブランドの存在感を高め、Amazonでの販売促進に役立てるためにスポンサーディスプレイ広告を含むAmazon Adsディスプレイチャネルを使用して、Amazon Adsチャネルに広告を掲載しました。2019年には、このブランドはマーケティングをさらに拡大するため、Amazon Ads以外にも力を入れることにしました。SmartyPantsチームは、有料検索やソーシャルメディアを含むAmazon外のチャネルで購入者に働きかけることが、リーチを拡大してビジネスを成長させるのに役立つと考えました。成功を測定するため、ブランドはAmazonアトリビューション(ベータ版)に登録し、Amazon外のキャンペーンがAmazonでのショッピング活動や販売においてブランドにどのような影響を与えるかを把握するよう取り組みました。

SmartyPantsのAmazon外マーケティング戦略

Amazon外のマーケティング戦略の構築を支援するため、SmartyPantsはQuartile Digitalと提携しました。Quartile Digitalは、Amazon Advertising APIを通じてAmazonアトリビューションと統合されたクリック課金制広告ソリューションです。ツールプロバイダーであるQuartileはブランドや代理店がAmazon Ads戦略を拡大できるようにすることに重点を置いてきましたが、今ではAmazon外のチャネルを含めることによってサービスを拡大しています。QuartileとAmazonアトリビューションの統合により、広告主様はより大きな規模で、ソリューションを介してAmazonアトリビューション効果測定を実装し、Amazon外のキャンペーンによるAmazon内への影響を分析し、それに応じて最適化できるようになりました。

「Amazonアトリビューション効果測定をクライアントに推奨し始めるまでは、Amazon外のトラフィック参照元の価値を理解する方法はありませんでした。Amazonアトリビューションは、当社のサービスを拡大し、ビジネス目標の達成をサポートするフルファネルのマルチチャネルマーケティングキャンペーンの作成方法をクライアントに提供する機会を与えてくれました」

– Sylvio Lindenberg氏、Quartileの共同創設者兼CMO

QuartileチームはSmartyPantsとの提携により、一連の有料ソーシャル広告や検索広告を通じてブランドの認知度の向上と商品検討の促進に役立つ戦略を考案しました。ソーシャル広告は新規オーディエンスにブランドを紹介するのに役立つ一方、検索広告は、SmartyPantsが購入者にビタミン類を積極的にリサーチするよう働きかけるのに役立ちます。購入しようとしているまさにその時にリーチできるのです。

SmartyPantsがQuartileのプラットフォーム内でキャンペーンを構築すると、チームは迅速かつシームレスにAmazonアトリビューション効果測定を設定しました。キャンペーンが始まると、キャンペーンの実行に使用していたのと同じコンソール内から、有料ソーシャルレポートおよび検索レポートと一緒にAmazonコンバージョンレポートを表示することができました。

「Quartileのソリューションを通じてAmazonアトリビューションを使用することで、Amazon外の広告戦略をまとめて表示することができます。初めて、Facebook、Instagram、およびGoogleのエンゲージメント指標を、Amazonのコンバージョンや売上指標とともに確認することができました。この包括的なレポートにより、フルファネル戦略を構築することに成功し、Amazonにおける今年のブランドの売上は100%を超える増加を達成しました」

– Gordon Gould氏、SmartyPantsの共同最高経営責任者

これらのキャンペーンを最適化する観点から、ブランドは有料ソーシャル広告の広告セットと広告レベル、および有料検索のキーワードレベルで調整を行うことができました。Quartileは、AmazonアトリビューションAPIとの統合により、Amazonパフォーマンス指標の結果を取り込み、Quartileのアルゴリズムを使用して、あらかじめ決められた効率目標に基づき、広告、広告グループ、およびキーワードレベルで両方のキャンペーンについて情報に基づく自動最適化を行うことができました。

SmartyPantのAmazon Adsリマーケティング戦略

Quartileチームは、Amazon Adsキャンペーンを並行して実施することも始めました。リマーケティング戦略の目的は、SmartyPantsがブランド商品に興味を示したオーディエンスに継続的にアピールし、初回購入または追加購入を検討するよう促すのをサポートすることです。

これを行うため、Quartileチームはスポンサーディスプレイ広告を含むAmazon Adsディスプレイ広告キャンペーンを設定して、2種類の特定のオーディエンスにリーチしました。 1)SmartyPantsの商品詳細ページにアクセスしたが購入しなかった購入者、2)以前にAmazonでSmartyPantsの商品を購入したことがある購入者。

「Quartileチームとの提携により、当社は初めてフルファネルマーケティング戦略を作成することができました。Amazonアトリビューションで測定されたAmazon外のチャネルをAmazon Adsの広告チャネルと組み合わせることで、どの段階にいる購入者にもリーチすることができ、カスタマーエンゲージメントの向上に役立ちました。これにより、最終的にはAmazonでのブランドの売上向上に役立ちました。」

– Gordon Gould氏、SmartyPantsの共同最高経営責任者

フルファネルの結果

SmartyPantsのクロスチャネル広告戦略は全体として、2020年10月までにブランドが前年比100%を超える売上増加を達成するのに役立ちました。具体的には、戦略が開始された2020年9月中、ショッピングファネル全体(認知度、検討、ロイヤルティまで)を通してブランドが受けた影響は前月に比べて次のようなものでした。

  • 認知: ファネルの上部では、有料ソーシャルキャンペーンによる認知度の向上により、SmartyPantsのブランド新規顧客の注文が125%増加するのを手助けしました。
  • 検討: 一方、ブランドの有料検索戦略は、SmartyPantsの商品の検討を促すのに役立ちました。Quartileの自動最適化ツールを活用して、エンゲージメントの高い広告費に重点を置くことで、ブランドは1.6倍のROAS(広告費用対効果)を達成することができました。
  • ロイヤルティ: 最後に、Amazon Adsリマーケティングキャンペーンは、前年比の売上の拡大に貢献し、5%の売上増加につながっています。さらに、キャンペーンでは以前にブランドから購入したことのある購入者へのリーチに重点を置くことにより、定期おトク便が268%増加するのを手助けしました。

Amazon Adsチャネル全体でお客様にエンゲージするだけでなく、Amazon外のマーケティングチャネルでリーチを拡大することで、SmartyPantsは新規顧客にアピールするだけでなく、ロイヤルカスタマーの基盤を拡大することもできました。

「業界では、クロスチャネルおよびフルファネル広告戦略について長い間話題に上っていました。しかし、我々がこれを実現するための材料がすべて揃ったことはありませんでした。AmazonアトリビューションをQuartileのソリューションに統合することで、Amazon外の広告キャンペーンやAmazonでの広告キャンペーンについて、統一された定量化可能なレポートを提供できるだけでなく、当社のソリューションを使用してブランドのための包括的なフルファネルマーケティングをついに実現できるようになりました」

– Sylvio Lindenberg氏、Quartileの共同創設者兼CMO