スポンサーディスプレイ広告の商品ターゲティングによるACOSの向上

1922年創立のPF Harrisは、害虫駆除商品における100年近い歴史を有しています（1920年代のあるニュース記事によれば、カルビン・クーリッジ大統領の時代にホワイトハウスでPF Harrisの商品が使用されていました）。老舗ブランドであるPF Harrisは、最先端のマーケティングに大きな重きを置くことで、今なお創業時の面影を残しています。PF Harrisは、Amazon Adsを専門とするフルサービス管理の代理店であるAd Advanceと協力して、売上を拡大しつつ広告費売上高比率（ACOS）を20%に保ちたいと考えていました。

しかし、PF Harris商品の人気は季節的なものであるという問題もありました。Ad Advanceに与えられた任務は、調整された入札額で広告キャンペーンを実施してシーズン内の商品の表示と売上を最大化し、同時にシーズン外の商品のACOSを20%以下に抑えることでした。

Ad Advanceのスポンサープロダクト広告戦略では、ファネルを徐々に下げながら、商品を商品グループ、キャンペーン目標、ターゲティング範囲ごとにセグメンテーションを行うことに重きが置かれています。新しい商品やあまり見直しがなされていない商品にターゲットを絞り込むことで、スポンサープロダクト広告の採用を促進し、その後、少しずつターゲティング範囲を広げていくことができます。Ad Advanceでは、商品ごとの戦略に基づいてPF Harrisの商品と個々のライフサイクルを一貫して見直し、必要に応じて戦略を調整しました。

Ad Advanceは、スポンサーブランド動画広告（現在はベータ版）により、PF Harrisのオーディエンスとのつながりを築くことができました。Ad AdvanceのCEOであるJoe Shelerud氏は、スポンサーブランド広告の動画（ベータ版）について、「当社の広告に組み合わせられる素晴らしい機能」と述べています。

Ad AdvanceのPF Harris向けの戦略には、スポンサープロダクト広告を使用して、スポンサーディスプレイ広告の商品ターゲティングキャンペーンに最適な商品の候補を見つけるのに役立てることが含まれていました。Shelerud氏はこう述べています。「当社のすべてのスポンサーディスプレイ広告キャンペーンは、スポンサープロダクト広告の商品ターゲティングキャンペーンや広告グループと統合され、関連付けられています。2つの広告タイプを関連付けることで、スポンサーディスプレイ広告キャンペーンに新商品のフィードがほぼ連続して表示されるようになります。」 スポンサープロダクト広告で最も良いパフォーマンスを上げる商品は、ブランドおよび競合他社の商品詳細ページのスポンサーディスプレイ広告キャンペーンでも掲載されました。

Ad AdvanceのCEOであるJoe Shelerud氏は、「当社が成功できたのは、1つにはAmazon Ads APIを使用したからです」と言っています。Ad Advanceの場合、Amazon Ads APIを使用したことにより、検索用語、キーワード、および商品について知らせるのに役立つデータに継続的にアクセスすることができました。さらに、Ad AdvanceはAmazon Ads APIを使用して、スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告キャンペーンのデータをすべて確認し、全体的なキャンペーンパフォーマンスを把握することができました。これは、さらなる最適化にとって不可欠でした。

新しい商品ターゲティングによって結果が改善

Ad Advanceは、スポンサーディスプレイ広告の商品ターゲティングのクローズドベータ版の早期アクセスが可能でした。改善された新しいスポンサーディスプレイ広告の商品ターゲティングにより、ACOSが240%向上しました。

すべての広告タイプの全体的なパフォーマンスを見ると、PF Harrisは2020年7月に記録的な売上を達成しました。ACOSは平均17.4%でした。現在、PF Harrisは2020年末までに5.5倍のROASを達成することを目指しています。

Ad AdvanceのCEOであるJoe Shelerud氏は、キャンペーンの成功の理由としてPF Harrisのオープン性と信頼性を挙げています。「PF Harrisのようなお客様が、新機能やスポンサーディスプレイ広告などの広告タイプをテストできることは嬉しいことです」とShelerud氏は言います。「Ad Advanceは新機能をすばやくテストして実装できるように設計されているため、この最初のアプローチはお客様に優位性をもたらすと感じています。」