児童慈善団体がフルファネルアプローチで成果を上げる

National Society for a Prenvention of Cruelty to Children(NSPCC)は、英国とチャネル諸島で児童保護に関するキャンペーンや活動を行っている慈善団体です。

NSPCCは2020年の新しい消費者行動に適応して資金調達キャンペーン戦略の調整が必要になった

2020年はチャリティーの資金調達が厳しい年でした。イベントが中止になったり、チャリティーショップがかなりの期間閉鎖されたりして、典型的な収入源の多くが失われました。Pro Bono economicsの調査によると、英国の慈善団体の半数が2020年に収入減を経験しました。1 このような財政的困難の一方で、虐待やメンタルヘルスの問題に苦しむ子供たちを引き続き支援する必要性が高まりました。NSPCCは、2016年と2017年にAmazon内で「サンタからの手紙」募金キャンペーンを成功させました。このキャンペーンでは、購入後に「ありがとう」ページを表示してお客様とのエンゲージメントを高めました。しかし2020年に仮想世界での資金調達を増やすために、この児童慈善団体には既成概念にとらわれない発想が必要でした。NSPCCは、消費者行動の変化に合わせてオーディエンス戦略を調整し、オンラインで潜在的な寄付者にリーチし、信頼できる環境での認知度を高める必要がありました。

NSPCCが英国の関連性の高いオーディエンスにオンラインではたらきかけるためにフルファネルキャンペーン戦略を実施

NSPCCとそのメディアエージェンシーであるOMD UKは、2020年にAmazon Adsと協力して「サンタからの手紙」キャンペーンのコンセプトを進化させ、お客様が時間を過ごすオンラインのあらゆる場所で関連性の高いオーディエンスの認知度とエンゲージメントを高めました。この慈善団体は、Amazon Adsのショッピングインサイトを活用して、お客様から子供たちの福祉のための寄付を募りました。オーディエンス戦略には、育児、映画、子供向けのクリスマスプレゼントのマーケットにいるお客様も含まれていました。

OMD UKのプランニングチームは、Amazon DSPのディスプレイ広告および動画広告のフォーマットを活用して、カスタマージャーニー全体でキャンペーンを展開しました。クリエイティブ戦略には、認知度と検討を高めるためのカスタム動画が含まれていました。OMD UKは、お客様が時間を過ごすあらゆる場所でリーチするために、さまざまなフォーマットのディスプレイ広告で、関連性の高いオーディエンスとのエンゲージメントを高めました。このフルファネルキャンペーンを完成させるために、OMD UKはディスプレイリマーケティングを使用してコンバージョンを獲得しました。

2020年のNSPCC「サンタからの手紙」キャンペーン広告は、サンタからの手紙を熱心に見ている家族が登場し、寄付を促すCTA(コールトゥアクション)が続く内容となっています。

キャンペーンはリーチとコンバージョンの点で慈善団体の期待を上回った

NSPCCは「サンタからの手紙」キャンペーンで800万人を超える消費者にリーチしました。ディスプレイアクティビティを補完するために動画を使用することにより、オーディエンスとのエンゲージメントを高め、認知度を向上させ、お客様を教育することができました。動画再生完了率(VCR)は66%で、目標の60%を上回りました。このキャンペーンでは、費用対効果(ROI)がターゲットを150%上回り、顧客獲得単価(CPA)は計画を9%下回る結果となりました。その結果、この児童慈善団体はターゲットを400%上回る寄付を集めました。2

ディスプレイ広告は、『サンタからの手紙』のマーケティング戦略において重要な役割を果たしています。Amazon Adsを利用することで、信頼できるオンライン環境で私たちの資金調達商品の適切なオーディエンスを見つけることができました。このキャンペーンは、認知度の生成や寄付の点で、私たちの期待をすべて上回るものでした。また、このキャンペーンの評価から、次のキャンペーンの計画をする上で役立つ有益なインサイトを得ることができました」

– NSPCC、ファンドレイジングマネージャー、Sam Thompson氏

1 Covid charity tracker survey results」Pro Bono Economics、2021年1月
2 Amazon Internalデータ、2020年

ハイライト

  • 目標を400%上回る寄付
  • 目標より150%高い費用対効果
  • 目標より9%低い顧客獲得単価
  • 800万人の消費者にリーチ
  • 66%の動画再生完了率(VCR)