事例
MAMがAIを活用した動画生成によりPrime Videoでのカートへの追加アクションを39%増加
ベビー用品大手のMAMはRemazingと提携し、プライムデー期間中にAIを活用した動画生成とインタラクティブ動画広告をテストしました。ブランド新規顧客へのリーチを拡大するとともに、より迅速で拡張性の高いクリエイティブ制作アプローチの有効性を実証することが目的でした。
注目すべきインサイト
39%
従来の方法で制作したクリエイティブと比較して、カートへの追加アクションが増加した割合
28%
従来の方法で制作したクリエイティブと比較して、カートへの追加1件あたりのコストが低減した割合
35%
従来の方法で制作したクリエイティブと比較して、ファーストタッチによるカートへの追加コンバージョンが増加した割合
目標
MAMは、世界60か国で事業を展開するオーストリアのベビー用品ブランドです。2026年、同社は新しいタグラインを中心としたブランド刷新を実施しました。生まれてから12か月までの赤ちゃんの成長を通じて寄り添うパートナーとして、ブランドの位置付けを一新するものです。このリニューアルにあたり、MAMのボトル製品全体を通じて赤ちゃんの成長の過程を伝え、まだブランドを知らないブランド新規顧客にリーチできる新しい動画クリエイティブが必要でした。効果を最大限に高めるため、MAMとAmazon Adsの代理店パートナーであるRemazingは、英国の購買意欲の高い購入者にリーチする絶好の機会として、2026年のプライムデーに着目しました。
この戦略的なキャンペーンの機会は、長年の課題に取り組む機会にもなりました。従来のクリエイティブ開発プロセスには3か月以上かかることがあり、年間の撮影回数も限られていました。そのため、季節のイベントや新製品の発売に合わせて、新しいクリエイティブを迅速に制作することが困難でした。RemazingがAIを活用した動画生成のテストを提案したところ、MAMは、同一の条件と同額のメディア予算で、従来の方法で制作したクリエイティブとのA/Bテストを実施することに同意しました。目標は明確でした。実際のパフォーマンスデータを取得し、AIを活用した動画クリエイティブが従来の制作手法と同等の成果を上げられるか、また、今後のキャンペーンでより迅速かつ拡張性の高いアプローチを実現できるかを検証することです。
アプローチ
MAMとRemazingは、MAMのブランドアセットや商品画像とクリエイティブエージェントを組み合わせ、4回のフィードバックを重ねながら脚本を制作し、各シーンや商品の細部を調整しました。クリエイティブ制作では、ブランドや商品のリアリティを保つため、商品ショットと身体のイメージを中心に動画を構成し、アクセシビリティに配慮してナレーションを加えることを重要な方針としました。エンゲージメントを高めるため、MAMとRemazingはインタラクティブ動画広告(IVA)を使用しました。IVAは、ストリーミングTV広告のPrime Video視聴体験に「カートに追加」オーバーレイを直接表示する広告フォーマットです。このキャンペーンは、ファネル上部での認知度向上を目的とし、既存のお客様を意図的に除外して、英国のプライムデー期間中にブランドを刷新したMAMを新しいオーディエンスに紹介することに注力しました。
AIで生成したクリエイティブと従来の方法で制作したクリエイティブは同時に配信し、ほぼ同数のインプレッションを同じ実効インプレッション単価(eCPM)で獲得しました。どちらのクリエイティブでもIVAの動的価格設定機能を使用し、事前期間中は通常価格を表示し、プライムデー期間中は割引後のプライムデー価格に切り替えました。テストの精度を確保するため、初日の終了後にカスタムオーディエンスの除外設定を行い、一方のクリエイティブを見たユーザーにはもう一方のクリエイティブが表示されないようにしました。その後、リマーケティングフェーズを開始し、広告に反応したユーザーや、商品をカートに追加したものの購入には至らなかったユーザーにリーチして、MAMの既存のロワーファネルキャンペーンへ直接つなげました。
Nadia O'Connor氏、MAM Baby UK、Eコマースマーケティングマネージャー新しいクリエイティブの発想と、テストを通じて学びを得る確かなアプローチを組み合わせた、素晴らしいコラボレーションでした。
結果
AIを活用した動画クリエイティブは、キャンペーンの主要な主要業績評価指標(KPI)全体で、従来の方法で制作したクリエイティブを上回りました。カートへの追加アクションが39%増加1し、カートへの追加1件あたりのコストが28%低減2したほか、クリックスルー率が38%向上し、商品詳細ページへのクリック数も増加しました。購入に至る過程の分析の結果、AIを活用した動画クリエイティブでは、ファーストタッチによるカートへの追加コンバージョンが35%増加3していることが明らかになりました。これは、大規模にショッピングジャーニーの起点を生み出すファネル上部施策としての有効性を示しています。
こうした最初のインタラクションはその後、ロワーファネルのキャンペーンへとつながり、スポンサープロダクト広告がブランド検索を捉え、スポンサーブランド広告がその後のコンバージョンを獲得しました。特に、発生したブランド検索の89%は、複数のタッチポイントを経由した購入経路によるものでした。AIを活用した動画クリエイティブでは、商品に焦点を当てたコンテンツによって、より直接的なショッピング行動が促されました。これは、消費者が明確な商品メッセージに反応し、すぐに購入したいという意向を示したことを示唆しています。MAMとRemazingにとって、この結果は、クリエイティブエージェントがブランド基準を維持しながら主要な指標でより高い成果を実現できる、実用段階にあるクリエイティブ制作ツールであることを裏付けるものでした。さらに重要な点は、クリエイティブの制作期間を3か月からわずか数週間に短縮し、品質を損なうことなくコストを大幅に削減できたことです。
出典
1~3 MAM、英国、2026年。