事例

L’Oréalはビューティ用品の販売にAmazon Adsによるコマースを活用

女性

使用したプロダクト:

目標

  • ライブショッピングによる商品売上の促進
  • ブランドロイヤルティとアフィニティの向上
  • フルファネルアクティベーションによるリーチの最大化

アプローチ

  • ソーシャルからコマースへの動画体験
  • Amazon.deのカスタムブランドストア
  • インフルエンサーと美容部員のコラボレーション

結果

  • 合計1億1,510万インプレッション
  • 2,750万回のイベント前インプレッション
  • 222,036ユーロの売上

デジタル時代における信頼の構築

見知らぬ人があなたに商品を売ろうとしたら、その人を信頼して購入しますか? その見知らぬ人にソーシャルメディアで数十万人のフォロワーがいる場合はどうですか? ソーシャルメディア中心の文化では、プロフィールが基本的にアイデンティティであり、厳選されたPostsとそれらがもたらすエンゲージメントはつながりを感じさせます。そこで企業はソーシャルプラットフォームやインフルエンサーを利用し、「ソーシャルコマース」と呼ばれる手法でビジネスを推進しています。この手法はヨーロッパで2027年までに68%増加して450億ドルになるとStatistaは予測しています。¹

ソーシャルコマースの効果の活用

Sprout Socialでは、ソーシャルコマースは「ソーシャルメディアプラットフォーム内で直接商品やサービスを売買すること」と定義されています。²世界的な美容大手のL’Oréalを含む多くのブランドにとって、これはインフルエンサーの力を活用して、購入に至るよりシームレスな道を作ることを意味しています。

ソーシャルメディアとインフルエンサーは、特に若年成人層の間で、ビューティ用品のショッピングに大きな影響を与えてきました。実際、HubSpotの最近の調査によると、ソーシャルメディアユーザーの31%が、他のフォーマットやチャネルでフォローしているインフルエンサーを通じて新商品を発見したいと回答しています。³特にドイツでは、Z世代の50%がソーシャルメディアから美容習慣についてのインスピレーションを得ており、美容インフルエンサーをフォローしているドイツ人の46%が、おすすめや広告を通じて商品を購入しています。L’Oréalは、これらのインフルエンサーがオンラインコミュニティで築き上げてきた信頼を活用することで、特定の美容ニーズに対するアドバイス、情報提供、おすすめを積極的に求めているお客様からの信頼を得ることを目指しました。

L’Oréalのビューティシークレットライブショッピングイベント

Amazon内のL'Oréalビューティシークレットのカスタムブランドストア

Amazon Adsでのイノベーションとコラボレーション

L’Oréalは世界最大の化粧品会社です。1909年に製造された最初の染毛剤から、現在提供されている美容技術商品とサービスに至るまで、美はイノベーションと同様にDNAに根付いています。そして同社は初のソーシャルコマースキャンペーンとドイツ初のライブショッピング体験を実現させる目的でAmazon Adsを利用することにしました。

Amazonのユニークかつ幅広い広告プロダクトポートフォリオにより、L’Oréalはフルファネル全体でお客様にリーチし、お客様は「消費する」状態から「何かを行う」状態に移りました。 こうしてビューティシークレットが誕生しました。これは、Amazonプライム感謝祭期間中にAmazon.deのカスタムブランドストアでライブストリーミングされたソーシャルからコマースへの動画体験であり、ライブショッピングイベント後の数週間に要約動画としてさらに拡大しました。

同社は、AmazonのBrand Innovation Labと協力してプロジェクトに取り組みました。これは、Amazon内でブランドを目立たせるクリエイティブ広告キャンペーンとプロダクトの構築を専門とするチームです。お客様とブランドが広告の可能性に対して常に期待を高めていることを知ることで、チームはAmazonでブランドが利用できるキャンバスを広げる機会を探し、新しいアイデアを生み出し、長期的な成長を促すのに必要なクリエイティブなひらめきを提供しています。チームの最先端の専門知識が、L’Oréalのビューティシークレットのアクティベーションのレベルアップを目指して活用されました。

シームレスなフルファネルアクティベーションの作成

L’Oréalは、Amazonプライム感謝祭の初日となる2023年10月10日に大望を抱いてキャンペーンを開始しました。フルファネルアクティベーションの意図は、Amazon Fire TV、Freevee Twitchに広告を掲載し、Amazon.deで静止画と動画のクリエイティブを掲載することで、近日予定されているライブストリームイベントのリーチを最大化することに貢献することです。イベント前の実施期間には、 L’Oréalのヒーロー商品であるTelescope Lift mascaraとRevitalift Pure Vitamin C serumとともに、イベントで提供される専門家のアドバイスが紹介され、2,750万インプレッションを獲得しました。その日の午後遅くに、カスタムブランドストア内でライブショッピング体験が放映され、4万6,000人の視聴者を引き付けました。

L’Oréalドイツのゼネラルマネージャー、Laura Branik氏は次のように述べています。「説得力のあるクリエイティブにより、関連性の高いすべてのオーディエンスにリーチでき、(Twitchからの)ゲーマーにも注目してもらえました。オリジナルのライブストリームは45分でしたが、見ていて楽しい口調で、あっという間に時間が過ぎました」

ライブストリームに続いて、L’Oréalのカスタムブランドストア内で使用する要約動画コンテンツが作成され、お客様はいつでも好きなときにコンテンツにアクセスできるようになりました。このアプローチは、ストリーミングTV広告やAmazon Freeveeによる画面やデバイスの拡大と相まって、ライブイベントの持続性を促すのに役立ちました。

キャンペーンの成功と今後の計画の分析

このアプローチは明らかに成功し、キャンペーンの売上の78%がプライム感謝祭の48時間以内に発生しました。

ブランドストアハブは、ストリーミングTVやオンライン動画クリエイティブとともに、11月末まで継続して稼働しました。キャンペーンの終わりまでに、すべてのメディアドライバーとカスタムブランドストアの売上が合計で222,036ユーロに達し、すべての掲載枠で合計1億1,510万インプレッションを獲得しました。

現在L’Oréalは、今後のライブストリームイベントなど、キャンペーンの成功を積み重ねる方法を模索しています。また、このキャンペーンはドイツで初のライブショッピングアクティベーションとして、他のブランドにも扉を開きました。

「(これは)従来のブランドストアではなく、認知向上施策とロワーファネル施策の両方を関連性のある興味深いものにするソーシャルコマースハブでした」とBranik氏は言います。「このアクティベーションとセールイベントを組み合わせると... 割引を提供することで、消費者の心にブランドロイヤルティとアフィニティが促進されました」

¹ Statista、2024年
² Sprout Social、2023年
³ HubSpot、2024年
Kantar 2022年。ベース: 過去12か月間に美容/パーソナルケア商品を購入し、その購入方法を指定した16歳以上のインターネットユーザー1,852人。