事例
フライホイールはSTEADY JAPANのACOSを25%削減し、カテゴリー首位の維持を支援
STEADY JAPANがフライホイールと連携し、ショッピングジャーニーの各段階に合わせたAmazon Adsの広告プロダクトを組み合わせて、インサイト主導型の広告戦略を構築した方法をご紹介します。
注目すべきインサイト
25%
総広告費売上高比率(ACOS)の向上率
70%
キャンペーンの作業負荷の軽減率
No.1
カテゴリー位置の維持
目標
STEADY JAPANは、ホームフィットネスブランド「STEADY」とウェルネスブランド「RELANESS(リラネス)」を展開する企業です。いずれのブランドも「人々が健康で、自分らしく生きられる社会をつくる」というビジョンを掲げています。 同社は日本式のおもてなしを重視し、お客様からのフィードバックやレビューに基づいて製品を継続的に改善しています。
STEADY JAPANは2018年にAmazonストアでの販売を開始しました。自社のフィットネス商品とAmazonの顧客層が自然にマッチすると判断したためです。しかし、カタログの拡大に伴い、同社は次第に大きな課題に直面しました。競合他社が頻繁にカテゴリーランキングを変動させ、順位向上が難しい状況でした。同時に、過去のキャンペーンから得られる学びが限られていたため、総ACOSが上昇しました。カテゴリー数の増加も相まって、社内リソースは逼迫していました。
成長を維持するため、STEADY JAPANは小売運用、メディア戦略、分析を専門とするAmazon Adsパートナー、フライホイール Digitalと提携しました。両社は、カテゴリーリーダーの維持、広告費用対効果(ROAS)向上、総ACOS削減、そして社内負荷を軽減するための業務効率化という明確な目標を設定しました。
アプローチ
フライホイールはSTEADY JAPANと協力し、ソリューション、インサイト、コラボレーションの3つを軸とした、Amazon Adsのインサイト主導型の広告戦略設計を支援しました。
この戦略を実行するため、STEADY JAPANはショッピングジャーニーの各段階に最適化した、Amazon Adsの広告プロダクトを組み合わせて活用しました。スポンサープロダクト広告は購入時点のお客様を捉え、スポンサーブランド広告とスポンサーブランド動画広告は競合の強いカテゴリーキーワードで高い視認性を確保しました。さらに、ディスプレイ広告は売上ピーク時の再アプローチを可能にし、Amazon Marketing Cloud(AMC)は表面的な指標を超えたインサイトを提供しました。これにより、チームがカスタマージャーニー全体を俯瞰し、予算配分を最適化するうえで役立ちました。
この戦略では、AMCを活用した販売計画管理にも重点が置かれました。毎日の売上目標と予算が事前に共有され、カテゴリーや製品レベルでのアジャイルな調整が可能になりました。フライホイールはAmazonチームと緊密に連携し、カテゴリー分析、キーワード調査、ランキングモニタリングをキャンペーン戦略に組み込みました。自動化されたカテゴリー単位の時間帯入札は、効率性の確保、露出の最大化、販売実績の向上に役立ちました。また、AMCを使用してエントリーキーワードとエグジットキーワードの両方を分析し、カテゴリーレベルのキーワードの真の投資価値を評価し、より効率的な予算配分を導くうえで役立つインサイトを発見しました。
キャンペーン全体を通して、緊密な協力関係が戦略を順調に進めるうえで役立ちました。ACOSベースの週ごとのパフォーマンスレビューの合計は、アカウント全体のヘルスチェックとして機能し、キャンペーン全体の継続的な最適化を促進しました。フライホイールとSTEADY JAPANのリアルタイムなコミュニケーションと週2回のミーティングにより、販売計画と投資配分の迅速な調整が可能になり、より迅速で効果的な実行が可能になりました。
運用負荷を軽減するため、STEADY JAPANはフライホイールが提供するPerpetuaの自動入札機能を活用し、セール期間と非セール期間の特性に応じた時間別入札戦略を導入しました。セール期間中は、独自の購買行動と競争条件を考慮した入札戦略を設計し、売上とROAS効率の両方を最大化しました。
Yu Arikuni氏、STEADY JAPAN, Inc. 事業戦略部長フライホイールとのパートナーシップにより広告運用の作業負荷が軽減され、戦略立案により多くの時間を割けるようになりました。
結果
自動入札導入から1か月以内に、STEADY JAPANは売上水準を維持しながら、総ACOSを25%1改善しました。キャンペーン管理にかかる時間は70%2削減され、STEADY JAPANは成長施策や新商品開発に注力できるようになりました。
また、コアフィットネス領域でカテゴリー1位を維持し、複数のAmazon Standard Identification Number(ASIN)が1位を獲得しました。3
さらに、AMCは、購入過程全体で最も影響を与えたキーワードを特定することで、意思決定を強化しました。こうしたインサイトは、今やキャンペーンの設計と効果測定を形作り、STEADY JAPANが単一の指標による評価からパフォーマンスの全体像へと移行するうえで役立っています。
出典
1~3STEADY JAPAN、日本、2024~2025年。