Amazon DSPの新機能

2020年10月20日

Kelly Kupers
プロダクトマーケティングプログラムマネージャー

Amazon DSPでいくつかの新機能が導入され、お客様への働きかけやキャンペーン運用の簡略化にお役立ていただけるようになりました。2020年9月に導入した内容は次のとおりです。

API

Amazon DSP APIが一般公開

Amazon DSP APIレポート機能が一般公開されました。広告主様、代理店様、ツールプロバイダーは、Amazon Ads APIを活用して世界中のAmazon DSPキャンペーンのレポートを取得できます。DSPコンソールのカスタムレポートと同様に、キャンペーン、オーディエンス、在庫レポートを作成できます。このAPI機能により、広告主様が他のマーケティングチャネルの管理に使用するツールを使ってレポートを取得したり、キャンペーンパフォーマンスを表示したりすることが簡単になります。この機能は、Amazon DSPへのセルフサービスアクセスが可能なお客様が利用できます。DSPキャンペーンのレポート取得に関する参考資料は、Amazon Ads APIの開発者ポータルで確認できます。

ユーザビリティ

ターゲットデバイスタイプの一括編集

標準ディスプレイと動画の広告申込情報で、ターゲットデバイスタイプを一括で更新できるようになりました。更新する標準ディスプレイと動画の広告申込情報を選択し、「ターゲティング」ボタンをクリックします。次に、各広告申込情報のデバイスタイプを選択します。変更は、選択した標準ディスプレイと動画の広告申込情報にのみ適用されます。この機能は、米国、英国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、インド、メキシコ、アラブ首長国連邦、カナダで利用できます。

入札額と合計予算の一括編集

1回のアクションで、複数の広告申込情報の入札額(基本額と最大額)と合計予算を増減できるようになりました。調整する広告申込情報を選択し、「入札額」または「予算」をクリックして、特定の割合または金額で増減します。変更は、選択したすべての広告申込情報に適用されます。この機能は、Amazon DSPが開始されているすべての地域で利用できます。

フィルターと優先設定の保存

共通のフィルターをワンクリックで保存することや優先設定を保存することができるようになりました。これにより、注文や広告申込情報を簡単に検索して管理できます。このフィルターの追加機能は、Amazon DSPが開始されているすべての地域で利用できます。

Amazon DSPユーザー用の新しいお問い合わせフォーム

お問い合わせ」という新しいフォームができました。Amazon DSPコンソールにログインすると、任意ページのフッターナビゲーションにある「お問い合わせ」リンクから利用できます。

Amazon DSPへのログインに使用したエンティティ名とEメールアドレスが自動入力されます。また、1人以上の広告主様をリクエストに関連付けたり、サポートチームがリクエストに対応するのに必要な情報を詳しく伝えたりすることができます。このフォームでは、追加の受信者をメッセージにコピーすることもできます。

クリエイティブ

eコマースクリエイティブを実施する広告主様は、インラインメッセージ(ILM)掲載枠が利用可能に

動的なeコマース広告(DEA)およびレスポンシブeコマースクリエイティブ(REC)を含むeコマースクリエイティブの新しい広告掲載枠は、標準ディスプレイとAmazonモバイルディスプレイの広告申請情報で利用可能なAmazon DSPにおいて提供されます。商品詳細ページのインラインメッセージ(ILM)は、商品詳細ページの上部にあるアバブザフォールドの掲載枠に表示されます。Amazonに出品しているブランドは、コンテキストに関連性の高い広告を表示することができます。ILM掲載枠は、サイズが980x55(デスクトップの場合)または320x50(モバイルの場合)のブランドロゴを使用したeコマースクリエイティブに対応しています。ILM掲載枠は、米国、カナダ、メキシコ、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、日本で利用可能です。

効果測定

広告主様の出品者コードマッピングが利用可能に

出品者トークン」という新しい設定が、キャンペーンマネージャーの左側のナビゲーションにある「広告主」設定で利用できるようになりました。これにより、セラーセントラルの出品者トークンをAmazon DSPアカウントに関連付けることができます。出品者トークンを関連付けることで、商品売上が1度限りAmazon DSPとスポンサー広告の全体に対して帰属するようになります。

オーディエンス

オーディエンスビルダーのPrime Videoシグナル

オーディエンスビルダーを使用して、商品の閲覧数、購入、キーワード検索など、これまで利用可能だったリテールシグナルに加え、Prime Videoのコンテンツに基づいてオーディエンスを構築できるようになりました。この機能は、ブランドの商品に関連したさまざまな映画やテレビシリーズのストリーミングを活用して、オーディエンスのブランドエンゲージメントを促進するのに役立ちます。オーディエンスビルダーが利用可能なすべての地域で、Prime Videoの視聴シグナルに基づいてオーディエンスを構築できます。

レポート

セールのディメンションがレポートで利用可能に

セールのディメンションが、米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、日本において、Amazon DSPレポートセンターのダウンロード可能なカスタムレポートで利用できるようになりました。このリリースにより、ダウンロード可能なレポートをセール(セール名、セールID、セールのタイプ)ごとに分類し、インプレッション、サプライコスト、ビューアビリティ率などのデータを表示できます。

デバイス

Fire TVのスポンサースクリーンセーバー入札が保証対象外の掲載枠で利用可能に(米国のみ)

Fire TVでは、米国のマネージド広告主様を対象に、スポンサースクリーンセーバーで保証対象外の配信の入札価格をCPMで設定できるようになりました。これらの広告はローテーションで掲載され、広告主様は関連性の高いオーディエンスセグメントにリーチし、フリークエンシーキャップを適用することができます。Fire TVのスポンサースクリーンセーバー入札を利用できるのは、デバイスでコンテンツを提供するエンターテイメント/アプリの広告主様、あるいは劇場用広告の広告主様に限られます。

配信品質

Amazonが所有および運営する配信元やサードパーティの配信元のいずれにおいても、動画キャンペーンの動画再生完了ターゲティングを使用できるようになりました。Amazon Adsの動画再生完了ターゲティングは、機械学習モデルの予測に基づいており、動画再生完了率(VCR)をデシルレベルで選択できます。再生完了率を高く設定するほど、全体としてのリーチ/スケールが制限される場合があります。また、一括編集機能を使用して、複数の広告ラインの動画再生完了ターゲティングを編集することもできます。動画再生完了ターゲティングは、Amazon DSPが利用可能なすべての地域で利用できます。