Twitchのユニークなコミュニティエクスペリエンスがブランドに貴重なスペースを提供する方法

2021年8月16日 | 投稿者: Matt Miller、シニア編集リーダー

「DuckyTheGamer」と呼ばれるSam Hatch氏は、若干20歳でありながらTwitchで39万2,000人ものフォロワーを獲得しています。フォロワーは毎日、同氏がフォートナイトモバイル、マインクラフト、クラッシュ・オブ・クランなどのモバイルゲームをライブストリーミングするのを視聴しています。

モバイルワールドコングレス2021で、Hatch氏はTwitchの米州担当営業部長のSarah Iooss氏との対談で次のように語っています。「Twitchは、リアルタイムでオーディエンスとエンゲージメントを深め、交流する絶好の機会を提供してくれます。」「普段は受け取らないようなコメントに返信できますし、他とは異なるオーディエンスやファンと関係性を築くことができます。」

これはすべて、Twitchのユニークなコミュニティエクスペリエンスのおかげです。Twitchでは、毎日平均3,000万人の視聴者1がアクセスして、クリエイターによるライブストリームゲーム、ポッドキャスト、メイクアップチュートリアル、スポーツ、コンサート、料理番組などを視聴しています。しかし、視聴者は受動的に視聴しているだけではありません。毎日、視聴者の68%以上がそのコミュニティとチャットをしています。2

この双方向型のライブ交流により、Twitchはインタラクティブで参加型のエンターテインメントを育成しており、大人のZ世代とミレニアル世代の間でますます人気を集めています。ブランドはこのサービス上でクリエイターとコラボレーションすることにより、Twitchのエンゲージメントが高く、かつ緊密に結びついたコミュニティとつながることができます。

Sarah Iooss氏の写真

Twitch、米州担当営業部長、Sarah Iooss氏

信頼できるクリエイターによる人間味あふれるマーケティング

Iooss氏がモバイルワールドコングレスで説明したように、ブランドがお客様とつながる効果的な方法は、「心のこもった推奨を行い、信頼できるインフルエンサーやコミュニティがおすすめすること」です。

Twitch Research Power Groupの最近の調査によると、Twitchの視聴者の46%がお気に入りのTwitchクリエイターがプロモーションしているのを見た後にその商品を購入したことがあると回答しています。3 また、同調査によると、39%の視聴者がお気に入りのクリエイターを友達のように考えていることが判明しています。4

Twitchは、クリエイターと視聴者が相互につながったコミュニティを構築するのに役立つ多くの機能を提供しています。Twitch Chatでは、クリエイターと視聴者がリアルタイムでコミュニケーションすることができます。また視聴者とクリエイターはエモートを使うこともできます。これはTwitch固有の絵文字で、視聴者はこれを使ってTwitch Chatで自分を表現できます。視聴者は「サブスク」とも呼ばれるチャンネルの月間登録をすることで、お気に入りのストリーマーを支援することもできます。「ビッツ」はTwitch上で購入できる投げ銭機能で、ストリーマーを応援することができます。

Twitch上でコミュニティとつながり貢献できる機能は、クリエイターと視聴者の間の信頼関係を築くのに役立ちます。そのためブランドにとっては、興味・関心の高いスペースですでに積極的な参加者となっているお客様とつながる機会となります。

ブランドを適切なクリエイターとつなぐ

Twitchで独自のコミュニティを築いたHatch氏は、SamsungやGFUELなどの企業とブランドパートナーシップを構築してきました。同氏にとって重要なのは、信頼しているブランドとつながり、喜んで視聴者と共有することです。

「私が主に確認することは、ブランドと私に共通点があるかどうかです。私がその商品を日常的に使っていれば、すでにその商品との素晴らしい関係性や経験を備えているので、それを視聴者に伝えることができます」と、Hatch氏はモバイルワールドコングレスで語っています。「使用した経験がない場合、商品やサービスについて本当のメッセージを伝えるというのは非常に難しいことです。ですから、私は共通点を必ず探すようにしています。」

Hatch氏はまた、クリエイターやインフルエンサーたちはお気に入りのブランドと仕事をしたいと強く願っていると述べています。「私が日常的に使っているブランドから仕事の依頼があったときには、最高の気分になります」と語ります。

クリエイターはTwitchの中心的存在です。クリエイターは多くのファンが常にアクセスするコンテンツを制作しています。そのことを念頭に置いて、クリエイターとコラボレーションするブランドは、コミュニティに本音で語りかける必要があります。クリエイターは自分のコミュニティを熟知しています。そのため、ブランドはクリエイターが視聴者が最も共感するコンテンツを提供することを信頼する必要があります。

エンゲージメントの高いコミュニティにリーチできる可能性があることから、ブランドやマーケティング担当者にとってTwitchはクリエイターと連携できる数多くの機会を見出せる場所だとHatch氏は語ります。Twitchにはゲームから料理、音楽、スポーツまで、専門的で情熱的なコミュニティが幅広く揃っているため、ブランドは最適な機会を得ることができます。

「Twitchはバラエティ豊富なため、[ブランドの]マーケティング戦略の強みを最大限に活用できると思います」と同氏は述べています。

出典:

1 Twitch社内データ。
2 Twitch社内データ。
3 Twitch Research Power Group(RPG): ソーシャルメディアの行動調査、2021年。
4 Twitch Research Power Group(RPG): ソーシャルメディアの行動調査、2021年。