Sacriel氏が贈る、ゾンビだらけの世界で生き残りながらブランドとつながるためのガイド

2021年11月23日 | 投稿者: Matt Miller氏、シニアコピーライター

Twitchで有名になるには何が必要でしょうか? Going Liveシリーズへようこそ。ここでは、人気のTwitchクリエイターが独自のコミュニティを見つけ、視聴者、ストリーマー、ブランドがリアルタイムでつながることができるスペースを作り上げていった経緯を説明します。

9月中旬の平日の昼下がりのことでした。Chris “Sacriel” Ballに、ある問題が発生していました。「部屋にゾンビの声が響くかも。ちょっと怖いな」Project Zomboidをプレイしながら、彼はTwitchストリームライブに参加している何千人ものファンに向けて発言しました。非常にリアルな仮想世界でのサバイバルゲームで、不死身のゾンビの脅威と戦いながら、できる限り長く生き残らなければなりません。10年以上にわたり、情報の発信を目的とした戦闘戦略ゲームのストリーム配信で、熱心なファンのコミュニティを築いてきたSacriel氏は、同ゲームで何か月間も生き残っていました。「ここで死ぬかもしれないね」と、彼はファンに語りかけました。中には、フェンスを飛び越えるか、車の後ろに回り込むようにチャットで提案するファンもいます。疲れ果てながらも、ゾンビの群れを撃退して、Sacriel氏は間一髪で逃げ切りました。チャットでファンが盛り上がりを見せています。また次の日も生き残ると、配信画面にはカスタマイズされたCheeringスタンプが次々と表示されます。アクションの後に、Sacriel氏のキャラクターが自分を元気づけようと本を読んでいると、あるファンがチャットに投稿しました。「ところで、君は最高のストリーマーさ!」「ありがとう、友よ」と、Sacriel氏はコメント投稿者に語りかけました。

SacrielがTwitchで70万人以上のフォロワーを獲得するのに役立ったのは、まさにこのような瞬間です。また、Project Zomboidは、Sacriel氏のTwitchストリーム配信の魅力を伝える分かりやすい例の1つです。一週間後、出身地の英国から妻と一緒に引っ越したばかりのカナダの自宅で、彼は自身のコミュニティについて「ファンの人たちに好評なんです」と語りました。コミュニティのファンのことを銀河ヒッチハイク・ガイドにちなんで、愛情を込めて「42」と呼んでいます。「ウォーキング・デッドのエピソードを見ているようなものでしょうが、違う点は私が主人公で、私が追いかけられているということです。見る側にとっては、大きな緊張感がありますね。逃げてエンジンが動く車を見つけられると、私と一緒に祝ってくれます」

「これこそが、その[サービスの]醍醐味です」と、Sacriel氏は語ります。「そのため、録画されたコンテンツよりも優れていると言えます」

Twitchの強いつながりを見つける

Sacriel氏が10年以上前にプロとしてゲームを始めた時には、事前に録画されたコンテンツを使用していました。2010年代初め、当時はChris Ballと名乗っていたSacriel氏は、英国のインターネットサービスプロバイダーでプロダクトマネージャーとして働いていました。入社当時は、カスタマーサポートとして電話に応対して、顧客のブロードバンドで発生している問題の原因を説明しました。非常に複雑なテクノロジーについて、一般の人を相手に説明するコツをつかんでいたのです。Sacriel氏は生涯を通してゲーマーで、子供の頃には、父親と一緒に旧式のコモドールで遊んでいました。そこで、彼は趣味として、TVゲームをしている自分を撮影した動画をオンラインで公開し始めました。「メインストリームのコンテンツ制作が一般的になる前の早い段階でした」と、Sacriel氏は振り返ります。「その後、『どうやってそのアイテムを使ったのですか?』というコメントが届き始めました。 コメント欄を見て、仕事で習得したスキルを駆使しながら、すばやく返信しました」

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— Chris “Sacriel” Bal氏、Twitchストリーマー

2011年当時には、Sacriel氏の勤務先が買収され、選択肢が提示されました。 昇進か、退職金を得て会社を辞めるかのどちらかです。彼は退職金を得ることを選び、会社を辞めて、TVゲームの実況動画をフルタイムで投稿し始めました。2012年初め、彼は投稿動画の1つで、ファンからTwitchにアクセスして視聴者とライブで交流することを提案するコメントをもらいました。Sacriel氏はさっそく試してみました。最初のうちは、ライブ配信だとミスをするかもれないと緊張していました。ですが、ライブ配信中、ファンから続々と質問が寄せられ、それに対して彼はリアルタイムで回答し続けることができました。「本当に爽快でした」と、彼は初期のストリーム配信について語りました。武器や戦略について質問してきたファンの中には、Twitchで配信してみることを提案した人がいました。「8年後、そのファンと結婚したんです」と、Sacriel氏は述べました。

Twitchブランド、エンタープライズ、コミュニティを構築する

現在、Sacriel氏の妻であるShannon Plante氏(ShannonzKillerのユーザー名でTwitchでストリーム配信を実施中)は、モデレーター、コーダー、アーティスト、マネージャーなどと一緒に、夫のストリーミング企業を運営に関わっています。Sacriel氏のコミュニティが成長するにつれて、彼のストリーミング事業も成長しました。Twitchでの配信は控えめに始まりましたが、Sacriel氏はTwitchのチャットを読み込み、視聴者がチャンネルに登録した時に通知が届く、オリジナル制作のオーバーレイを新たに導入することで、すばやくストリーム配信を確立させました。彼は、こうした新しい試みが初期の成功に貢献して、チャンネルの差別化につながったことを認めています。現在、視聴者がSacriel氏の顔や声を変えられるフィルターなど、さらに多くの試みに取り組んでいます。

これはすべて、Sacriel氏がTwitchでオーディエンスとブランドを構築するために続けている方法の一部です。彼にとって、ブランドの基礎は常に情報の発信でした。かつてのISPプロジェクトマネージャーとしての初期の業務に結び付いています。「私のユニークなセールスポイントの1つは、情報発信の能力です」と、Sacriel氏は続けます。「ゲームを上手くプレイするだけでなく、最後にスコアボードを見せます。ゲームで成果を上げるたびに分析して、Microsoftペイントを立ち上げて文字通り描くのです。見る側の人に、『ゲームが上手いだけでなく、相手を上達させようと知恵を貸してくれている』と気付いてもらえます」

時には、Sacriel氏は量子もつれや中性子捕獲など、ゲーム以外の話題にも触れることで知られています。彼はブリティッシュアクセントが、米国人の視聴者へのアピールポイントになるとさえ考えています(実際、彼にはコメディシリーズ『フライト・オブ・ザ・コンコルズ』に触発されたデヴィッド・ボウイの雰囲気があります)。Sacriel氏によると、Twitchで成功するための重要な方法として、一貫した配信スケジュールを立て、インタラクティブなストリーム配信をしながら、自分らしく振る舞うことを挙げています。「驚くべきことに、ゲームが得意かどうかは問題ではありません。多くの場合、ゲームが得意であることは文字通り無関係です」と、Sacriel氏は述べています。「真実味や一貫性があり、インタラクティブで、そして自分らしくあることです」

Twitchのクリエイター、視聴者、ブランドが有意義に交流できる場所

Twitchの第一人者としての地位を確立したSacriel氏は、自身の成功を有意義なブランドパートナーシップにつなげました。中でも気に入っているのは、ミッション・インポッシブルの新作映画を宣伝する目的で、Paramountとのパートナーシップを結んだことです。キャンペーンの一環として、Sacriel氏は同スタジオの案内で、インドア・スカイダイビング施設を訪れ、自由落下をしながらゲームをプレイしました。「コミュニティも大いに盛り上がってくれました」と、Sacriel氏は振り返ります。「その後、スカイダイビングをしている私を写したコンテンツには、映画の予告編とシーン集が組み込まれました。とても自然で、魅力的なコラボレーションでした」

他にも、Sacriel氏の記憶に新しいパートナーシップは、Intelとのコラボレーションです。1台目のコンピューターから、同ブランドのCPUを使って育ったため、子供の頃からの夢だったと言えます。「20年後、その会社からブランドの顔になってほしいと言われたのです。信じられませんでした」と、Sacriel氏は語ります。「私はゲームをしているだけの人間ですよ。考えると不思議なことですね。10年前に戻って『今から10年後、君には世界有数の企業からスポンサーが付いて、マイホームと奥さんまでいるんだ』と自分に伝えられたら、『まさか、他の人のことじゃないか』と言うでしょうね」

これらの有意義なブランドパートナーシップを築くために、Sacriel氏は一緒に仕事をする相手や、その理由を選ぶうえで、深く考え抜き、多大な努力を注いでいます。ブランドから歩み寄られることもあれば、彼の方からブランドに歩み寄ることもあると言います。彼はブランドが彼に共感しているのと同じくらい、ブランドに共感する必要があります。そのため、信頼に基づいて関係を成功に導くことができるのです。

「台本を読むだけなら、すぐに気付かれます」と、Sacriel氏は述べています。「だからこそ、提案されたオファーの半分以上を断っています。誰と提携するかについては、非常に具体的な考えを持っています。これにより、私が信頼できる人間だと伝わるので、コミュニティに対するブランドを強化できるのです」 Sacriel氏は、自分がすでに利用しているブランド、信用できるもの、信頼できるブランドを模索しているそうです。「大切な人のために安全な空間を作るために、この取り組みを始めました。夜にぐっすり眠れなくなるような商品やサービスを扱うつもりはありません」

Twitchでコンテンツクリエイターとの提携を検討しているブランドに対して、Sacriel氏はまずストリーマーに関する調査を行うことを提案しています。彼らの動画を視聴して、コミュニティへの理解を深め、提携が適切かどうかを評価します。「ブランドの価値は、適切な人と手を組んで、ブランドを正しく表現することだと思います」と、Sacriel氏は語ります。視聴者から信頼されているため、Sacriel氏がストリーム配信中に商品について話すと、彼がそれを信用しているので耳を傾けてくれます。彼は質問に答えて、商品の使い勝手を見せ、視聴者に体験してもらうことができます。これは、ブランド、彼自身、そして視聴者の全員にとってメリットのあるパートナーシップであると語ります。

今後、Sacriel氏は自分の体験談をまとめて、いつかオリジナルのサバイバルTVゲームを制作したいと考えています。すでに、開発者たちと初期の打ち合わせを進めています。ですが、その間にも、ゾンビだらけの世界で生き残らなければなりません。危険とわかっていても、彼自身と「42」のファンは愛してやみません。

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