2021年に消費者がどのように商品を発見、調査、購入しているかに関する3つのインサイト
2021年11月23日
お客様がショッピングのあらゆる段階で無数のチャネルやメディアとのエンゲージメントを深めている今、広告主は消費者が最終的にどのように購入を決定するかを理解する必要があります。
Amazonは、オンラインおよびオフラインでの消費者のショッピング習慣を理解するため、Amazon Shopper Panelプログラムの12,000人以上のインマーケットパネリスト1に対して調査を行いました。2 購入する商品の種類によってお客様の好みがどのように異なるかを知るため、アパレル、シューズ、ファッションアクセサリー、スポーツ用品、寝具、電子機器、おもちゃという7つのカテゴリーにおけるショッピング体験についてパネリストに尋ねました。3
調査の回答から、次の3つの注目すべきインサイトが得られました。
- 調査対象のパネリストの大半がオンラインでブランドを発見している
- 回答者の半数以上が基本的にオンラインで商品をリサーチしている
- オフラインショッピングの主な推進力は「商品を直接見たり感じたりできること」である
これらの調査結果から、検索、ソーシャル、Eメール、動画などのオンラインメディアおよび広告は、お客様が新しいブランドを発見して商品をリサーチする上で重要な役割を果たすことが分かりました。広告主にとってこれは、ブランドの認知度を高め、ブランドの発見を促し、商品についての情報をお客様に伝えるのをサポートするために、デジタルメディアを活用することの重要性を明確に示すものとなっています。また、オンラインメディアが回答者のアッパーファネル活動に与える影響を考慮すると、広告主はメディアの効果を評価する際、従来のパフォーマンス指標だけでなく、ブランドリーチ、ブランドの向上率、サイト訪問に関する調査を実施して、すべての効果測定を行うことを検討する必要があります。
さまざまなカテゴリーにおける詳しい調査結果をご紹介します。
1.調査対象のパネリストの大半がオンラインでブランドを発見している
ほとんどのパネリストはさまざまなカテゴリーにおいて、検索、ソーシャルメディア、Eメール、動画などのデジタルメディアおよび広告を通じて新しいブランドの情報を得ています。しかし、カテゴリー間には微妙な違いがありました。ファッションアクセサリー、電子機器、おもちゃの購入については、回答者の約3人に2人が主にオンラインメディアを通じて新しいブランドを発見しています。シューズや寝具の購入については、ほとんどの回答者がブランド発見の主要な手段としてオンラインメディアを活用していますが、回答者の5人に1人は実店舗でも新しいブランドの情報を得ています。
この結果から、アッパーファネルキャンペーンを実施し、ショッピングジャーニーの開始時からお客様にリーチすることの価値がよく分かります。インプレッションやクリック数などのチャネル指標は、こうしたアッパーファネルの取り組みの効果を十分には表していないことに注意してください。ブランドキャンペーンの成功を評価するには、ブランドリコールやブランド検索トラフィックなどのKPIを確認することをお勧めします。

ファッションアクセサリー、電子機器、おもちゃの購入については、回答者の約3人に2人が主にオンラインメディアを通じて新しいブランドを発見しています。
2.回答者の半数以上がオンラインで商品をリサーチしている
さまざまなカテゴリーにおいて、ほとんどのパネリストはオンラインで商品をリサーチしています。電子機器のショッピング体験について調査すると、回答者の約70%が主にオンラインチャネルを利用して新商品の情報を得ています。ファッションアクセサリーに関しては、購入者がブランドを見つける方法にオンラインメディアが大きく影響します。しかし、商品をリサーチする際にはオフラインチャネルが重要な役割を果たしています。回答者の42%がファッションアクセサリーをオンラインとオフラインの両方でリサーチしています。
リサーチ段階で購入者とのエンゲージメントを高めたいブランドは、購入をまだ決定していないお客様にオンラインでリーチする機会を作り、意思決定に役立つ適切なツールセットとメッセージングを使用する必要があります。リマーケティングは、商品についてお客様に思い出してもらうのに適した方法ですが、お客様のニーズを把握し、商品がそのニーズをどのように満たすかに関する情報を積極的に公開するなら、同業他社の中で自社をアピールするのに役立ちます。

電子機器のショッピング体験について調査すると、回答者の約70%が主にオンラインチャネルを利用して新商品の情報を得ています。
3.オフラインショッピングの主な推進力は「商品を直接見たり感じたりできること」である
この調査によると、オフラインでショッピングする理由の上位3つは、「商品を直接見たり感じたりできること」、「最適な価格およびセールを見つけられること」、「商品をすぐに入手できること」であることが分かりました。 電子機器およびおもちゃをオフラインでショッピングする理由の内訳は、他のカテゴリーと比較してとてもユニークであることが分かりました。電子機器のショッピング体験について回答した約5人に2人は、オフラインでの購入の主な理由としてセール品を見つけられることを選んでおり、おもちゃのカテゴリーについて回答した3人に1人は、オフラインショッピングが商品の即時購入に役立つと考えていることが分かりました。
ブランドは、オフライン体験を設計する際にこうした購買意図を念頭に置き、オンラインおよびオフラインチャネル全体で購入者とのエンゲージメントを拡大する機会を見つける必要があります。たとえば、オフラインで直接触れたり感じたりできる体験を購入者に提供する方法として、ブランドはデジタルで商品を「体験」するためのより多くの方法をお客様に提供することについて検討できます。また、通常はオンラインで見つけられるブランドの商品やサービスをオフラインで簡単に見つけるのをサポートすることもできます。

電子機器のショッピング体験について回答した約5人に2人は、オフラインでの購入の主な理由としてセール品を見つけられることを選んでいる
次のキャンペーンを計画する際には、商品を探しているお客様にリーチするためのアッパーファネルブランドキャンペーンを実施し、ブランドがお客様のニーズをどのように満たすか情報を提示し、購入者が商品を体験するための方法をオンラインとオフラインの両方で構築することを検討してください。そうすることは、ショッピングジャーニー全体でお客様が求めているものを提供するのに役立ちます。
Amazon Shopper Panelの詳細はこちら。調査のインサイトからどのようなメリットが得られるかについては、Amazon Adsアカウントパートナーにお問い合わせください。
参照元
1 「インマーケットカスタマー」とは、調査対象のカテゴリーでショッピングをしたことがある、またはショッピングに興味を示したお客様を指します。
2 調査対象オーディエンスは、米国のAmazonの購入者人口全体を正確に反映するため、デモグラフィックとショッピング行動に基づいてサンプリングされています。
3 調査の許容誤差は3%以内です。調査の回答を通してカテゴリーの購入者ではないことが明らかになったパネリストは、各カテゴリーのインマーケット購入者の人口を正確に反映するために調査結果から除外されています。