新しい調査: OTT広告とスポンサーブランド動画広告でディスプレイ広告を最適化する

2020年12月1日

投稿者: Crystal Astrachan(シニアアナリティクスおよびメディアシニアマネージャー)
およびJackie Zhou(商品マーケティングマネージャー)

OTT(オーバーザトップ)広告、スポンサーブランド動画広告、およびディスプレイ広告の連携により、Amazonにおける購入ファネル(マーケティングファネル)全体でカスタマーエンゲージメントを向上する方法について、多くの広告主様が知りたいと思っています。その質問に対する答えを見つけるのに役立つ、ブランドの広告戦略とオーディエンスに対する広告の露出度について調査しました。広告戦略がキャンペーンパフォーマンスに与える影響を理解するために、3つのプロダクトをすべて使用したブランドと、ディスプレイ広告のみを使用したブランドを比較しました。また、ストリーミングTV広告とも呼ばれるOTT広告とディスプレイ広告の両方が表示されたオーディエンスと、ディスプレイ広告のみが表示されたオーディエンスを比較して、OTT広告がカスタマーエンゲージメントに与える影響についても調査しました。

重要なポイント

OTT広告、スポンサーブランド動画広告、およびディスプレイ広告を使用すると、ブランドの検索率、商品詳細ページの閲覧率、購入率によって測定される広告に起因するカスタマーエンゲージメントをファネル全体で向上させるのに役立ちます。

  • まず、OTT広告とディスプレイ広告の両方をチェックしたオーディエンスは、両方の広告が表示されないオーディエンスに比べて、Amazon内でブランドを調査する可能性が47%高くなりました。
  • 次に、ディスプレイ広告、スポンサーブランド動画広告、およびOTT広告を使用したブランドは、ディスプレイ広告のみを使用するブランドと比較して、カスタマーエンゲージメント指標が最大90%高くなっています。
  • 加えて、同じ商品についてディスプレイ広告とOTT広告の両方が表示されたオーディエンスは、商品詳細ページを閲覧する可能性が28%高く、購入する可能性が25%高くなっています。

調査

広告戦略によるブランド比較

2019年7月~2020年6月の期間中にディスプレイ広告を使用したブランドについて評価を開始しました。ブランドが使用したディスプレイ広告キャンペーンは、同じ期間中の掲載商品に対して実施された他の広告に基づいてセグメント化されています。セグメントは次のとおりです。

  1. ディスプレイ広告のみ
  2. ディスプレイ広告+スポンサーブランド動画広告
  3. ディスプレイ広告+OTT広告
  4. ディスプレイ広告+OTT広告+スポンサーブランド動画広告

次の図1は、この調査で比較された4つのブランドレベルのセグメントを示します

4つのグループで、広告に起因する以下の3つのカスタマーエンゲージメント指標を比較しました。

  • ブランドの検索率: 広告のインプレッション数に対するブランドの検索回数。(ブランドの検索率 = ブランドの検索回数/インプレッション数)
  • 商品詳細ページの閲覧率: 広告インプレッション数に対する商品詳細ページの閲覧数。(商品詳細ページの閲覧率 = 商品詳細ページの閲覧数/インプレッション数)
  • 購入率: インプレッション数に対する購入回数。(購入率 = 購入回数/インプレッション数)

2.広告の露出度によるオーディエンスの比較:ディスプレイ広告+OTT広告

次に、ディスプレイ広告とOTT広告を一緒に実行したブランド(上記の3番目のセグメント)のうち、2つのオーディエンスセグメントを比較しました。 1)ディスプレイ広告キャンペーンのみが表示されたオーディエンス、2)ディスプレイ広告キャンペーンとOTT広告キャンペーンが表示されたオーディエンス。

図2は、この調査で比較された2つのオーディエンスセグメントを示します

ディスプレイ広告に起因するカスタマーエンゲージメント指標を2つのグループで比較しました。

  • 商品詳細ページの閲覧率: 広告が表示されたオーディエンスサイズに対する商品詳細ページの閲覧数(商品詳細ページの閲覧率 = 商品詳細ページの閲覧数/広告が表示されたオーディエンスサイズ)
  • 購入率: 広告が表示されたオーディエンスサイズに対する購入回数。(購入率 = 購入数/広告が表示されたオーディエンスサイズ)

注目すべきインサイト1: OTT広告やディスプレイ広告に投資したブランドは、広告に起因するブランド検索が増加

OTT広告とディスプレイ広告を掲載したブランドでは、ディスプレイ広告に起因するブランドの検索率が、ディスプレイ広告キャンペーンのみを実施したブランドよりも47%高くなっています。ディスプレイ広告、スポンサーブランド動画広告、OTT広告を掲載したブランドでは、ディスプレイ広告に起因するブランドの検索率が、スポンサーブランド動画広告およびディスプレイ広告キャンペーンのみを掲載したブランドよりも68%高くなっています。

つまり、お客様はOTT広告とディスプレイ広告の両方を見たときに、Amazon内でブランドを購入する可能性が高くなります。

ブランド間で使用される広告商品ごとのディスプレイ広告に起因するブランドの検索率の中央値

注目すべきインサイト2: OTT広告、スポンサーブランド動画広告、ディスプレイ広告に投資したブランドが、最も高い商品詳細ページ閲覧数および購入率を実現

ディスプレイ広告、スポンサーブランド動画広告、OTT広告キャンペーンに同時に投資したブランドは、ディスプレイ広告に起因する商品詳細ページの閲覧数および購入率が最も高く、ディスプレイ広告キャンペーンのみを掲載したブランドよりも最大90%高くなっています。3つの広告商品を連携して使用すると、購入過程全体を通じてオーディエンスのエンゲージメントの向上をサポートできます。

注目すべきインサイト3: OTT広告とディスプレイ広告の両方が表示されたオーディエンスのエンゲージメントが向上

次に、OTT広告とディスプレイ広告の両方を使用したブランドについて、オーディエンスに対する広告の露出度を評価しました。注目すべきインサイト1と2はブランド間の違いを比較していますが、重要なインサイト3はオーディエンスに対する広告の露出度を比較しています。

OTT広告とディスプレイ広告の両方が表示されたオーディエンスの購入率と商品詳細ページの閲覧率の平均は、ディスプレイ広告のみが表示されたオーディエンスよりも最大28%高いことがわかりました。

概要

この調査では、OTT広告とスポンサーブランド動画広告がディスプレイ広告キャンペーンの効果を高めることが示されています。OTT広告は、ディスプレイ広告と一緒に使用すると、広告に起因するブランドの検索を促進するのに最も効果的であることがわかりました。スポンサーブランド動画広告とOTT広告は、ディスプレイ広告と連動して、ディスプレイ広告に起因する商品詳細ページの閲覧数と購入率を向上させるのに最適です。

次のステップ

AmazonストリーミングTV広告やスポンサーブランド動画広告を活用して、出品商品を閲覧していないオーディエンスにもリーチし、ディスプレイ広告キャンペーンでそうしたオーディエンスにAmazon内のブランドや商品をアピールしましょう。詳細については、Amazonのセールス担当者にお問い合わせください。Amazon Adsを初めて利用される場合は、お問い合わせください。