IntentwiseがAmazonのセリングパートナーAPIを使用して広告主の広告費の効率性を高めている方法

2023年3月3日 | 投稿者:Gabriella Kursman、シニアマーケティングマネージャー

ランプが付いた机の上に置かれているノートパソコン

適切な指標にアクセスできれば、Amazonの販売パートナーや広告主が広告活動をより有効に行ううえで役立ちます。セリングパートナーAPIを使用すれば、Amazonの販売パートナーは、注文、配送、支払いなどに関する情報にプログラマティックにアクセスできます。IntentwiseのCEOであるSreenath Reddy氏によると、これらのインサイトを理解することは「リテールに対応する広告の最適化」にとって非常に重要です。

Intentwiseは、Amazonスポンサー広告、Amazon DSPAmazonアトリビューションに焦点を当てた広告の最適化および分析ツールです。推奨事項、自動化、分析、インフラストラクチャにより、出品者、ブランド、代理店様、アグリゲーターをサポートします。

Amazon Adsは、IntentwiseがどのようにAmazon Ads APIセリングパートナーAPIを使用してリテールおよび広告情報の収集を自動化し、Amazonストアでベンダーの広告費の効率性を高めているかについて、Reddy氏に話を聞きました。

リテール、ブランド分析、カタログ情報を共有するAPIは、お客様により良いサービスを提供するうえでどのように役立ちましたか?

Amazonストアでのお客様の購入決定は、配送所要日数、在庫レベル、セールなど、さまざまなリテール要素によって決まります。Intentwiseでは、Amazon Adsキャンペーンの最適化にはこれらのリテール要素を組み込む必要があると考えています。セリングパートナーAPIやAmazon Ads APIなどのAmazon APIは、この目標を達成するうえで役立つ道しるべとなります。Intentwiseでは、これを「リテールに対応する広告の最適化」と呼んでいます。 これらのAPIは、先見性のある広告主が多くのリテール要素を効率的かつ正確に分析し、広告の実行に組み込むことができるようにするうえで役立ちました。その例として、在庫を意識した広告管理があります。これは、在庫レベルが低くなると、ASINの広告費を自動的に一時停止したり削減したりするということです。

リテールと広告のギャップを埋めるもう1つの例として、商品の収益性ビューがあります。このビューでは、セラーセントラルとベンダーセントラルの売上とトラフィックのビジネスレポートと、フルフィルメントby Amazon(FBA)の手数料プレビューレポートおよび広告レポートを組み合わせて、商品レベルの収益性を最も詳細に把握できます。加えて、販売パートナーはチャネルパフォーマンスの全体像を把握できるようになりました。これらのAPIから得られる指標と情報により、広告主は追加設定で広告費をより詳細に最適化することができます。

これらの機能を結び付けてより「高度な」ユースケースに移行するためにどんなことをしましたか。

販売パートナーAPIにより、Intentwiseは、販売指標、広告パフォーマンス指標、および在庫レベルなどの重要な情報の収集を自動化できるようになりました。Intentwiseは、このような断片化された一連の情報を一貫性のあるモデルにまとめます。これにより、広告主は情報の整理に費やす時間を大幅に短縮し、重要なインサイトに基づいて行動する時間を大幅に増やすことができます。たとえば、複数の断片化されたレポートのデータを自動的に組み合わせることで、特定のASINまたはASINグループの売上、広告、在庫、コンテンツパフォーマンスを360度把握できるため、時間を大幅に節約できます。

このレベルの粒度が瞬時に利用できるため、ブランドはこれらの指標を検索しなくても、収益性やビジネスの他の分野に与える影響を把握して戦略的な意思決定をより迅速に行うことができます。Intentwiseは、ブランドが商品のグループ化や商品コストなどの独自の情報を統合して情報をさらに細分化し、ビジネス固有のインサイトを抽出し、それを広告の実行に組み込むうえでも役立ちます。

セリングパートナーAPIとAmazon Ads APIをどのように併用して、リテールおよび広告戦略をサポートしていますか?

Amazon Adsのパフォーマンスを向上させるには、ブランドや代理店様がチャネルや個々の商品パフォーマンスを包括的かつ機能横断的に理解する必要があります。セリングパートナーAPIとAmazon Ads APIとの統合によってこれが可能になり、Intentwiseは次のような機能横断的なユースケースを数多くサポートできるようになりました。

  • 売上、スポンサー広告の指標、Amazon DSPの指標を単一のビューに並べて、すべての広告が全体の収益に与える影響を相関させることができる
  • 広告費、手数料、セール、商品コスト、および売上指標を商品レベルでまとめることで、商品の収益性を把握し、広告主が各商品を適切な広告費効率性レベルで管理できるようにする
  • 在庫が不足している商品に充てるメディア費の削減
  • ベストセラーランク(BSR)の変化を広告費と相関させて、広告が売上に与える長期的な影響を把握する

どのASINを広告に掲載するか、予算をどのように割り当てるかを決定するために、この情報をどのように組み合わせて新しい機会を見つけていますか?

現在、ASINに関するさまざまな指標を個別に取得できますが、真の価値はこれらの情報を組み合わせることにあります。

たとえば、IntentwiseはセリングパートナーAPIの売上情報と広告パフォーマンス指標を組み合わせます。これにより、クライアントは、Amazon内で最も多く広告に掲載されている商品と最も販売されている商品の相違をすばやく確認できます。これにより、広告に掲載されていない商品もハイライトされるため、ブランドはこれらの商品に追加の予算が必要かどうかを判断できます。

広告主は、各商品からどれだけの利益を得ているかも把握したいと考えています。Intentwiseは、Amazonの全体的な売上、広告指標、手数料、およびお客様自身のコストに関する情報を結び付けて、この収益性の完全な全体像を作成します。これにより、お客様は予算と効率性の目標について情報に基づいたビジネス上の意思決定を行うことができます。

セリングパートナーAPIのインサイトを活用してAmazonストアでのブランドプレゼンスを高めるうえでブランドに推奨する3つのポイントを教えてください。

1つ目は、効果測定に関するしっかりとした戦略を立てることです。最適化には、情報を分析して運用するプロセスを明確に定義することが重要です。そのためには、適切な人材、プロセス、ツールへのコミットメントと投資が必要です。

2つ目は、異なるデータセットを連携させることです。販売パートナーが異なるデータセットを組み合わせて新しいインサイトを理解できるようになると、素晴らしい結果が得られます。たとえば、広告主は、広告、全体的な売上、在庫、およびプロモーションの指標をまとめることで、特定の商品のパフォーマンスを360度把握できるようになりました。

3つ目は、社内研修や戦略的な採用を通じて、チームの分析スキルを養うことです。これらの分析スキルには、スプレッドシートのマスター、データベースを扱う能力(構造化照会言語[SQL]のスキルなど)の開発、統計分析の学習などが含まれます。