ライブストリーミングによってビューティー&パーソナルケア用品の購入者の心に働きかける方法
2021年12月8日 | 投稿者:Jareen Imam、シニアコンテンツおよび編集マネージャー
週末の様子をソーシャルメディアでライブストリーミングするインフルエンサーから、ストリーミング動画でライブ中継されるサッカーの試合、ゲームプレイをリアルタイムで放送するゲーマーまで、ライブストリーミングは、クリエイターやブランド、企業がオーディエンスと直接かかわるための一般的な方法になりつつあります。フード、フィットネス、美容、ファッション、インテリア、映画、音楽、旅行、スポーツなど、さまざまな分野に興味を持つオーディエンスは、Amazon Liveのようなライブストリームサービスを利用して、自分の好きなコンテンツに親しんでいます。
ライブストリーミングは、ますますインタラクティブなものになってきています。クリエイターやブランドのエンゲージメントと収益化の機会を促進する能力により、ライブストリーミング機能は一部のショッピングやエンターテインメント業界で利用されています。中国や韓国ではすでに一般的になっていますが、米国でもライブストリームショッピングは盛り上がりを見せ始めています。Coresight社によると、米国におけるライブストリーミングは2021年末までに110億ドル、2023年には250億ドルに達すると予想されており、これは400%を超える成長率です。1
ここでは、特にビューティー&パーソナルケアブランドにとって、ライブストリーミングがショッピング体験の変革にどのように役立つかをご紹介します。
ライブストリーミングでデジタル化を進める
ビューティー&パーソナルケア用品の場合、お客様は普通、購入する前に商品を試してみたいと思うものです。そのため、オンラインショッピングの成長により以前からビューティー&パーソナルケアブランドは、消費者のオンライン体験を向上させるユニークな方法を模索するという課題に直面してきました。しかし、この2年間でお客様の行動は変化しつつあります。Stella Rising社のレポートによると、今では40%近くのビューティー商品の消費者が2020年より前と比べてオンラインでの買い物に慣れてきています。2
バーチャルな試用から、パーソナライズされた商品のマッチング、商品デモンストレーションのライブストリーミングまで、ブランドは、オンライン上で包括的かつインタラクティブに感じられる消費者向けの体験を構築することに焦点を変えつつあります。さらに、ライブストリーミングの機会を利用して商品をリアルタイムで紹介するブランドが増えるにつれて、より多くのオーディエンスにリーチするチャンスが生まれます。
ただのショッピングではなく、一種の体験である
ホームショッピングネットワークやQVCなどのネットワークで始まったライブショッピングは、今日の消費者のニーズを満たすものへと進化してきました。ライブストリームは、魅力的なオンラインショッピング体験を促進します。ライブストリームでは、チャットやQ&A、ライブ限定のお得な情報などの機能が充実しているため、エンターテインメント性が高く、タイムリーで有益な情報を提供することができます。ライブストリームは、オーディエンスにリアルタイムで情報を提供することで、消費者が信頼するクリエイターからブランドや製品についてより深く知るのに役立ちます。これにより、お客様はブランドアンバサダーやインフルエンサー、商品エキスパートとともに、自宅でくつろぎながら買い物をすることができます。
また、ライブストリームには臨場感があり、クリエイターやブランドは、オーディエンスと本物のつながりを持つことができます。多くの消費者は、自分と同じような好みを持つ人からのおすすめを求めており、買い物を楽しみたいとも思っています。例えば、オーディエンスは最高のプロテインパウダーに関するアドバイスを求めたり、その商品を使っておいしいプロテインシェイクを作る方法をリアルタイムで知りたいと思っているかもしれません。ライブストリーミングでは、オーディエンスはライブ配信者にタイムリーで具体的な質問をして、信頼できる参照元から即座に回答を得ることができます。さらに、オーディエンスは信頼できる商品エキスパートからこの情報を聞きたいと考えています。特に新ブランドや新商品を発表しようとしているビューティー&パーソナルケアブランドにとって、「語るのではなく見せよ」という言葉はまさに当を得ています。
Honest Companyは、Amazon Liveを使用してAmazonオーディエンスとつながっているブランドの一例です。Amazon Liveは、お客様のお気に入りのインフルエンサーが見つけた商品を紹介する様子をストリーミングで視聴し、動画のそばに表示される商品カルーセルですぐに買い物ができるライブストリームショッピングのサイトです。The Honest Companyの創設者であるJessica Albaは、定期的に「Get Ready with Me」と題したライブ配信を行い、視聴者に自分の気に入っているHonestの美容商品を見せたり、商品の使用方法を説明したりしています。これは、ブランドやクリエイターがライブ動画ストーリーテリングを通じて消費者を教育し、インスピレーションを与える機会がライブストリーミングによっていかに促進されるかを示す一例です。デモンストレーションや会話を通じて、ブランドは商品の価値やその商品がお客様のニーズにどう合うのかを伝えることができます。
JLo Beautyは、Amazon Liveを使用してAmazonオーディエンスとつながったもう1つのブランドです。新しいスキンケアラインの発売時には、ブランド創設者であるJennifer Lopezが、Amazon LiveでQ&Aを行い、ブランドの製品を紹介して、視聴者からの質問に答えました。リアルタイムのオーディエンスエンゲージメントとコミュニケーションを通じて、Lopezはお客様に本物の体験を提供し、JLo Beautyについてもっと知ってもらうことができました。
しかし、ブランドがライブストリーミングの世界で目立つために、大物有名人は必要ありません。例えば、StevennéはAmazon Liveのインフルエンサーであり、 BEAUTYBYCARLAのタレントでもありますが、オーディエンスに対し本物のアプローチを用いることで、一貫したライブストリームを通じてファン層を築いてきました。Stevennéは平日は毎日、メイクアップチュートリアルやホーム&ファッションに関する発見をオーディエンスに向けてライブで共有しています。このようにして、Stevennéはリアルな友情に根ざした活発なコミュニティを育ててきたのです。オーディエンスは毎日Stevenné氏のライブを見に来て、リアルタイムで彼女に質問したり、彼女やお互いとチャットしたりしています。
これら3つの例はすべて、ライブストリーミングの力と、革新的で魅力的な方法でオーディエンスとつながる能力を示しています。Amazon Liveの開始以来、オーディエンスはブランドのコンテンツをリアルタイムで簡単に見つけて視聴できるようになっています。また、「フォロー」などの機能により、オーディエンスはお気に入りのブランドやインフルエンサーがライブを行う際に通知を受け取ることができ、ライブストリームを見逃すことはありません。
ライブストリーミングは、新商品を披露する一方で、ブランドにオーディエンスとつながるためのより多くの方法を提供します。ライブストリーミングを通じてエンゲージメントの高いオーディエンスにリアルタイムでリーチしたいと考えているブランドは、ブランドや商品をオーディエンスに少しでも近づける方法としてAmazon Liveの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
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1 Coresight Research、米国、2020
2 Stell Risingレポート、米国、2021