ブランドが、オーディエンスとのつながりを構築するための、お客様中心の広告を積極的に活用する方法

2021年11月1日

つながりを構築することは、広告主にとって継続的な目標です。このようなつながりは、ブランドとお客様の関係を超えて広がります。また、ビジネス上の課題をソリューションに結びつけ、オーディエンスを、必要としている、または好きなコンテンツや商品につなげます。

10月26日から10月27日にバーチャルで開催されたAmazon Adの 2021 UnBoxedカンファレンスで、Amazon Adsのリーダーなどがマーケティングの動向とインサイトについて話し合いました。Amazon Adsの営業部長、Alan Mossが基調講演で語った主なテーマの1つは、オーディエンスとのより深いつながりを構築するのに役立つ手段として、ブランドがお客様中心の広告の作成を検討する必要があるということでした。

Mossは基調講演の中で、このようなつながりはお客様に実用的なものを提供し、日常生活を豊かにすると述べました。

「私にとってつながりとは、特に在宅勤務することになったこの過去18か月間、よく耳を傾けて大切なことをじっくり考えることを意味していました」と語りました。自宅で過ごす時間を通して、家族、隣人、コミュニティとどのように交友を深めることができたかについて詳しく話しました。

「同様に、広告主は有意義な方法でお客様とのつながりを深めるために遠くに行く必要はありません」とMossは語りました。「答えはすぐ近くにあります。一歩下がって目標についてよく考え、すでにレパートリーの一部として持っている強力なツールを活用しましょう」

オンラインリテールを活用する

ブランドがお客様中心のアプローチによってオーディエンスとのつながりを再構築した一例に、L’Oréalグループがあります。ヘアケアとヘアカラー、スキンケア、日焼け止め、化粧品、香水を扱う世界大手の化粧品会社として、L’Oréalグループはオンラインリテールを活用しています。昨年、化粧品および美容商品のオンライン売上により、L’Oréalのグローバルオンライン売上は62%以上増加しました。1

Amazon LiveとストリーミングTV広告によってオーディエンスに訴求する

Mossは、L'Oréal Professionelを例に説明しました。Amazon Adsを利用して、同社はオムニチャネルアプローチを使用し、スチームポッド(スチーム式のヘアストレートアイロン兼スタイリングツール)をAmazonで発売しました。成果を高めるため、Amazon Adsを活用してプライムデーキャンペーンを作成し、エンゲージメントを高める方法で商品のデモンストレーションを行い、認知度の向上を目指しました。L'Oréalは、Amazon LiveストリーミングTV広告のプライムデーキャンペーンを含む、プライムデーパッケージに力を入れ、動画クリエイティブビルダーを活用しました。

動画クリエイティブビルダーの利用はL'Oréal Professionelにとって初めてのことでした」とMossは述べ、ストアで動画をどのように活用したかを語りました。「L'Oréal Professionelは、動画クリエイティブビルダーの「Speed to Shelf」エンゲージメントテンプレートを初めて使用して、クリエイティブの質を高め、スチームポッドの機能を紹介する動画オーバーレイの詳細情報や強力なCTA(コールトゥアクション)を組み込みました」

ストリーミングキャンペーンでの成功を測定する

結果は素晴らしいものでした。動画再生完了率は、以前のキャンペーンで設定した既存のベンチマークが60%だったのに対し、87%を達成しました。2

また、プライムデーの期間中に、L’Oréal ProfessionelはAmazon Liveを利用したこのキャンペーンで、別の大きな成果を上げました。同ブランドは、再ストリーミング可能な5つのライブストリームを提供しました。3ライブストリームと再ストリーミング中に、視聴者は「ライブ」のプログラムと、ホストや他の視聴者とのチャットを楽しむことができたため、L'Oréal Professionelはリアルタイムでより多くのリーチを達成できました。最終的に、キャンペーンのAmazon Liveは、600万人近くのユニーク視聴者にリーチできたとMossは説明しました。4

「L’Orealがプライムデーキャンペーンで生み出した驚くようなリーチは、あらゆる規模のブランドでも可能です」とMossは語りました。「それを達成したなら、次のステップは効果を測定し、関連性の高いブランドメッセージを発信し続けることです」

ブランドのオーディエンスに訴求するものを知る

Mossは、広告主がパフォーマンスを測定するためのさまざまな方法についても話しました。たとえば、別のキャンペーンで、L’Oréal Luxe部門はストリーミングTVを試してアルマーニの香水を宣伝しようと考えていました。

L'Oréal Luxeは、Amazon Adsが実施したKantar Millward Brownの調査から得たインサイトを活用しました。この調査は、Aqua Di Gio Armani FragranceのストリーミングTVキャンペーンの、ブランド指標の成果における効果を評価するものです。調査によると、30秒のクリエイティブは15秒のスポットよりも効果的であり、ブランドと広告両方の認知度を高めることが分かりました。L'Oréal Luxeのキャンペーンは、ブランドの認知度と購入に関するKantarのベンチマークを400%上回ったとMossは説明しました。5

L’Oréal Parisは、100年以上の歴史を持つ世界有数の化粧品ブランドが、新しい効果的な方法でオーディエンスとつながるために、どのようにキャンペーンシグナルを活用したかを示す素晴らしい例です。

Alan Mossの写真

お客様にリーチするためにキャンペーンシグナルを活用する

「L'OréalはAmazon Marketing Cloudを積極的に活用して、幅広いブランドのキャンペーンシグナルを確認することにより、お客様のニーズを詳しく把握し、オーディエンスへのリーチを高めています」とMossは述べました。「同社はキャンペーン情報とAmazon Adsのインサイトを活用することで、素晴らしい結果を得ることができました」

お客様にリーチするためにキャンペーンシグナルを活用する

「L'OréalはAmazon Marketing Cloudを積極的に活用して、幅広いブランドのキャンペーンシグナルを確認することにより、お客様のニーズを詳しく把握し、オーディエンスへのリーチを高めています」とMossは述べました。「同社はキャンペーン情報とAmazon Adsのインサイトを活用することで、素晴らしい結果を得ることができました」

L'Oréal Parisでは、Amazon Adsソリューションのサポートにより、AmazonファーストパーティインサイトとAMCを使用した独自のインサイトを分析することで、トラフィックが14%向上し、購入率が8%増加しました。6

L'Oréalグループのポートフォリオ全体のブランドは、新しい革新的な方法を試すことによって、ブランドがどのように有意義な方法でオーディエンスとつながることができるかを示しています。

お客様中心主義はあらゆるブランドの成功の鍵である、とMossは語りました。

「Amazon Adsは、発見から購入までブランドをサポートするだけでなく、目標の達成を目指してテクノロジーを活用できるよう支援します。ブランドのカスタマージャーニーのあらゆる段階で、お客様を起点に考え行動します」

Mossが身近な人たちとのつながりを深めたように、 L’Oréalグループはこれまでオーディエンスの反応があったものや共感を呼んだものに注目しました。Amazon Adsと連携することで、既存のお客様と再びつながり、新しいオーディエンスとのつながりも得ることができました。

「この18か月間の経験は、私たち皆にとって、重要なことを改めて考える機会となりました。考え方ややり方を変える、ということです。まさに大革新の時であり、まだ始まったばかりです」とMossは語りました。

1~6 Amazon社内データ、2021年