Amazon DSPによるブランディング: Ed Dinichertとのインタビュー

2020年1月8日

Vanessa Courtright
商品マーケティングマネージャー

Ed Dinichertは、Amazon Adsでのグローバルプログラマティック広告営業部長で、代理店様や広告主様がAmazon DSPを使用してプログラマティックキャンペーン目標を達成できるよう支援することに重点を置いています。以前、EdはAmazon Adsフランスの責任者であり、15年間メディア業界に携わってきました。私たちは、ブランド構築の取り組みにおけるプログラマティック広告の重要性についてEdと情報交換しました。

Amazon DSPは、プログラマティック広告の流れのなかでは新しい方です。広告主様や代理店様にとって、導入はどうでしたか?

導入はかなり好感触です。Amazon内に商品を出品する広告主様は、スポンサー広告を通り越して、ディスプレイや動画にAmazon DSPを使用しています。Amazonのオーディエンスや、Amazon.comおよびIMDb TVにまたがる掲載枠などの、Amazon独自の配信を活用できることは、Amazonのリテールストアに商品を出品していない広告主様にとっても魅力的です。当初、広告主様は、ダイレクトレスポンスキャンペーンの実施を検討していましたが、最近は、ブランディングイニシアチブの方により傾いています。

なぜプログラマティック広告はブランディングの目標に適しているのでしょうか?

少し前まで、リニアテレビがプレミアムコンテンツ視聴の一番のアクセスポイントでした。現在は、複数の画面でコンテンツを利用しています。重きを置いているのは、場所や方法ではなく、見たいときにストーリーにアクセスできることです。そのため、ブランディングと認知度の目標が、テレビのような従来のメディアを超えました。プログラマティックは、ブランディングイニシアチブを実行するための素晴らしいソリューションです。広告主様は、頻度管理の使用とオーディエンスをより理解することにより、効率性を向上させつつ無駄を減らすことができます。プログラマティックを通じて広告主様は、ビデオ(コネクテッドTV、デスクトップやモバイルでのインストリームおよびアウトストリームのオンライン動画)、デジタルアウトオブホーム、オーディオ、影響力の高いディスプレイなど、より高品質な配信とフォーマットを利用できます。広告主様は、従来のツールを超えた、固有のリーチ、配信されたインプレッション数、ビュースルー率などのより優れた認知度指標を見ることができます。

広告主様からよく聞かれる質問は何ですか?

Amazon内に出品していないブランドにAmazon DSPを使用することのメリットについてよく聞かれます。Amazon内に出品していない広告主様は、金融サービスからテレコムに至るまでAmazon Adsで良い結果を見ています。成功の鍵は、Amazon内のオーディエンスを利用して新しいお客様にリーチできることです。たとえば、ある自動車会社は、Amazon DSPを通じてAmazonオーディエンスを利用した際の契約獲得あたりのコスト効率が、サードパーティのオーディエンスを利用した場合と比較して5倍向上しています。さらに、Amazon DSPは、コネクテッドTVでの動画など、Amazonが所有および運営する配信へのアクセスを提供します。また、複数のデバイスでのオーディエンス閲覧数にもアクセスできるため、広告主様は広告頻度の管理、支出の効率化、お客様の広告体験向上を図ることができます。

広告主様は、ブランディングと売上を繋げることに重点を置くべきですか?

一言でいうと、答えはノーです。Amazon Adsだけでなく、あらゆるテクノロジーのどんなキャンペーンでも当てはまります。今日、ほとんどのCMOは依然としてKPIとして認知度に重点を置いていますが、ハイファネル戦略によって生成されたブランドエクイティは、構築に時間がかかり、長期的な見方が必要であり、測定は複雑です。一方、CEOは、CMOが費用対効果または売上を通して価値を証明することを期待しています。デジタルからの細かいインサイトにより、マーケティング担当者は、複数のツールの結果をまとめて全体像を描くことができると考えることがありますが、ブランディングとコンバージョンは異なるKPIにおける2つの別々の目標です。

プログラマティック目標を達成するために、広告主様がAmazon Adsと連携する方法を教えてください。

Amazon内に商品を出品しているかどうかにかかわらず、Amazon DSP全体でキャンペーンへ二重のアプローチをするのが最も効果的です。広告主様には、2つの別々のチームまたはワークストリームを持つことをおすすめします。1つはファネルの上部に焦点を当て、もう1つはファネルの下部を扱います。ブランドを認知させ、検討してもらうのは難しい作業です。購入と推奨を促すのは、また別の課題です。各チームが互いに協力し、挑みつつ、不要な摩擦を避けるために、購入までの過程に沿い個々の目的に合った目標と指標を維持します。このモデルでは、広告主様は引き続きお客様との関係を育み、お客様にリーチして、最終的に売上とコンバージョンを促進します。両チームは、2つの目標の間の直接的な相関関係をすぐに評価する即時効果測定はないことを理解しています。

Amazon DSPにおいて、広告主様が最も重きを置いていることは何ですか?

広告主様自身のオーディエンスと組み合わせることで、Amazonのインサイトは、オーディエンスに働きかける最も効果的な方法についてのマーケティング担当者の理解を深めます。Amazon DSPを使用すると、広告主様は広告の頻度をより管理しやすくなり、クロスデバイスアドレサビリティを達成し、ビジネスのオーディエンスを新たに拡大できます。

第二に、Amazon Adsには、OTT/ストリーミングTV、オンライン動画、影響力の高いディスプレイなど、認知度目標の鍵となる広告フォーマットが豊富に用意されています。Amazon内に出品している企業は、新しい動画クリエイティブビルダーのオープンベータ版を使って、動画アセットなしでも無料で動画広告を作成することもできます。このツールにより、動画アセットとテンプレートのライブラリーが提供され、広告主様は1つの動画アセットから複数の動画広告を作成できます。また、カスタム動画制作に余分な時間やリソースを費やすことなく、さまざまなオーバーレイ、商品、画像、CTA(コールトゥアクション)を試すことができます。

最後に、効果測定ソリューションにより、キャンペーンが与える影響についての理解を深め、広告主様のメディアプランニングを強化することができます。Amazonでは、すべての広告主様にオーディエンス企画ツール、オーディエンス重複レポートなどの、インハウスソリューションを提供しています。また、ブランドの向上率、ブランドリーチなどを測るためのサードパーティの効果測定ソリューションも提供しています。

Amazon DSPを使用してブランディングと認知度の目標を達成する方法について詳しく知りたい場合は、Amazon担当者にお問い合わせください。