オンラインショッピングが進化を続ける中で、ブランドがより多くの場所で消費者と出会うことを可能にする方法

2022年3月25日 | 投稿者:Matt Miller、シニアコピーライター

Phil ChristerとElli Menze氏が、ますます複雑化するメディア環境の中でブランドがどのようにビジネスを成長させるかについて議論します。

Phil ChristerとElli Menze氏が、ますます複雑化するメディア環境の中でブランドがどのようにビジネスを成長させるかについて議論します。

仕事から買い物、人との付き合いまで、過去2年間で消費者の生活様式に大きな変化が見られました。Statistaによると、2021年の世界のオンラインショッピングの売上高は16%増加し、今後4年間で50%の成長が見込まれています。1 消費者は、より多くのメディアフォーマットやチャネルでブランドと関わりを持つようになっており、複数のタッチポイントでこれらの消費者に出会う方法を理解することがブランドにとって重要になる場合があります。

3月のモバイルワールドコングレスでは、Amazon Ads UKのマネージングディレクターであるPhil Christerと、Mindshare WorldwideのパフォーマンスマーケティングおよびデジタルコマースのパートナーであるElli Menze氏が、ますます複雑化するメディア環境の中でブランドがどのようにビジネスを成長させることができるかについて議論しました。

Menze氏がAmazon Adsのコーヒーと会話シリーズで説明したように、オンラインショッピングとマーケティングは、すべてのカテゴリにわたるMindshareのクライアントにとってますます重要になっています。

「それには2つの根本的な理由があります」とMenze氏は語りました。「1つ目は、ここ数年でeコマースに大きな成長が見られたことと、消費者が買い物をオンラインに移行しているという傾向です。私たちが目にしたもう1つの傾向は、コマースでの成功に向けた消費者との対話の中で、メディアが大きな部分を占めるようになってきているということです。その一部は、リテールメディアの台頭によるものです」

よりバランスの取れたメディアミックスの構築

細分化がますます進む中、オーディエンスはかつてないほど多くのメディアフォーマットやチャネルで消費および購入を行っています。ブランドにとって、それぞれのタッチポイントは、つながりを築き、認知度を高めたり変えたり、購買を促したりする機会になります。そして近年、Mindshareはクライアントと協力して成長戦略を進化させてきました。

「私たちが最近目にしてきたのは、従来のマーケティングファネルの崩壊です。今日、コンシューマージャーニーは直線的ではなくなっています。考えてみると消費者は、その気になればブランドについて初めて耳にしてから数秒以内にそのブランドから購入することができます。広告の観点からそれが意味することは、掲載するすべての広告に販売のチャンスもあるということです」とMenze氏は言いました。「反対に、短期的な販売戦略に投資するだけでは不十分です。これらのロワーファネルの戦術だけでは、Amazonのようなeコマーススペースで成長する上で役に立ちません。より多くのブランド構築活動に投資する必要があります」

Menze氏の説明によると、Amazonに関しては、Mindshareがクライアントと行ってきた会話において依然としてスポンサー広告が取り上げられています。Menze氏はさらに、ジャーニーの早い段階でブランドが消費者を引き付けるのを支援する上で、Amazon DSPがますます重要な役割を果たすと考えています。「Amazon DSPは、より多くのディスプレイ広告、より多くの動画広告を活用して、ブランドを馴染みのあるものにし、消費者に対するブランドへの検討を構築し、最終的にはるかに幅広い消費者ベースにリーチする上で役立ちます」とMenze氏は述べています。

Mindshareは、よりバランスの取れたメディアミックスに向けて戦略を方向転換するようクライアントにアドバイスしてきました。これはマルチチャネルであり、消費者のジャーニー全体を見据えた戦略です。

Phil ChristerとElli Menze氏が、ますます複雑化するメディア環境の中でブランドがどのようにビジネスを成長させるかについて議論します。

Phil ChristerとElli Menze氏が、ますます複雑化するメディア環境の中でブランドがどのようにビジネスを成長させるかについて議論します。

消費者と有意義なつながりを築く

Menze氏が指摘したように、今日の消費者はブランドとのより有意義なつながりを模索しています。2021年のAmazon AdsとEnvironicsの調査によると、消費者の72%は、信頼性のある場所から来たブランドにもっとお金を払っても構わないと思っています。2

「消費者はブランドに対して、より有意義なエクスペリエンスや、よりパーソナライズされたエクスペリエンスを求めています」とMenze氏は述べました。「それで、私たちは真剣に考えています。どうすればそれを実現できるのでしょうか? Amazon Adsソリューションをすべて活用する方法について、より創造的に考えるにはどうすればよいでしょうか?」

Menze氏は、ブランドの基本的なステップとして、商品ページ、商品詳細ページ、ストア、コンバージョンに向けたコンテンツの最適化の重要性を強調しました。「しかし、コンテンツを活用し、それを広告の中心に置くこと、そしてAmazon内でブランドを構築する方法について、どのように考えることができるでしょうか」と彼女は述べます。「私たちは、ライブストリーミング音声広告ストリーミングTVTwitchなどのソリューションに、インタラクティブ性とインフルエンサーコンテンツをどのように重ね、オーディエンスとのより深いエンゲージメントをもたらし、最終的には長期的にビジネスを成長させるブランドの長期的な関連付けを構築できるかについて考えています」

より微妙な測定のために深く掘り下げる

多くのブランドにとって、広告費用対効果などの主要業績評価指標は、ブランド構築に重点を置いた戦略とは重ならない場合があります。ブランドがメディアミックスを再考し、販売に加えてブランド構築に方向転換するにつれて、効果測定戦略も再考することが重要であるとMenze氏は述べます。

「これは多くのマーケティング担当者にとってマインドセットの大きな転換です」とMenze氏は述べています。「広告が売上に与える即時の影響を測定できるからといって、掲載するすべての広告で適切な指標であるとは限りません」

Menze氏が説明しているように、ブランドは、それらの戦術やさまざまなチャネル全体で、見る指標を試して多様化する必要があります。

「私たちは、メディアプランのすべての要素を平等に測定するのではなく、注目するKPIセットを多様化し、堅牢な測定フレームワークを構築し、メディアが販売速度の合計に与える影響をよりよく理解するのに役立つ分析ソリューションを導入することについて、クライアントに話しています」とMenze氏は語ります。「それこそが、私たちの取り組みによる効果について、私たちが目指す先にある非常に興味深い部分であり、広告支援の視点を超えるものだと考えます」

Menze氏は、Amazon Marketing Cloud(AMC)を、ブランドが微妙なインサイトを活用するのに役立つツールとして特に言及しました。

2022年の残りの部分を見据えて、MindshareはストリーミングTV、AMC、「そして、Amazonで長期的にブランドを成長させる方法をよりよく理解し、微妙なニュアンスまえ見えるようにするのに本当に役立つ新しい測定およびインサイトのソリューションを活用することに興奮している」とMenze氏は語りました。

「Mindshareの2022年は、メディアだけでなく、より広い視野を取って、Amazonでブランドを成長させる方法についてクライアントに話すことにもなります」とMenze氏は述べています。「広告はAmazonでブランドを成長させるための1つの要素にすぎず、販売戦略、ポートフォリオデザイン、コンテンツなどの要素が、ビジネスを成長させる能力を支える非常に重要な要素であることを知っています。それらはすべてつながっています。そのため、クライアントの全体的なビジネス変革と、Amazonでのエンドツーエンドの運用方法に関するより機敏なアプローチを実際に開始する方法について、引き続きクライアントと話し合っていく予定です」

1 Statista、2021年、グローバル
2 Environics、Social Values Global Consumer Themes、米国とヨーロッパ、2021年