初めての書籍マーケティングキャンペーンを開始するための5つのポイント

2022年8月5日 | Bryan Cohen氏

Amazon Adsで書籍広告キャンペーンを立ち上げるのは難しいと感じている方も多いことかと思います。しかし、広告キャンペーンで自らの作品を宣伝することには多くのメリットがあります。Best Page Forward LLCでは、「Author Ad Profit Challenge」を通じて、3万人以上の著者のキャンペーン立ち上げやキャンペーン改善を支援してきました。

ここでは、自身のキャンペーンを作成する際に検討すべき5つの重要な点についてご紹介します。

1.Amazon Adsで読者と書籍の出会いをサポート

Amazonで書籍を頻繁に購入している読者にリーチする場合、こうしたお客様がすでに時間を費やしている場所で書籍を紹介することが重要です。Amazon Adsのスポンサープロダクト広告を利用すると、他の書籍の商品ページでご自身の書籍をアピールできます。読者が著者の専門ジャンルの書籍を探している場合に、ご自身の書籍を表示させることもできます。

読者が本の購入を決める場所で広告を掲載することにより、読者が書籍を簡単かつ迅速に購入する機会を増やすことができます。

さらに、書籍がKindle Direct Publishing(KDP)セレクトプログラムに登録されている場合、潜在的な読者はその書籍を購入するか借りることができます。これにより、読者が広告をクリックした場合に、作品を楽しむための2つの異なる方法を提供できます。

2.広告費を抑える方法

有料マーケティングを実施する際の懸念点は、広告費が高額になってしまう可能性があることです。しかし、以下3つの方法で広告費用を抑え、予算内でキャンペーンを実施することが可能です。

1つ目の方法は、スポンサープロダクト広告キャンペーンで適度な入札額を使用することです。当チームが行ったテストによると、書籍の収益性を維持しながらインプレッションとクリックを獲得するための入札額として「0.39米ドル」から始めるのがよいことがわかりました。入札戦略で「動的な入札 - ダウンのみ」または「固定入札額」を選択した場合、クリック単価が設定した入札額を超えることはありません。入札額を超える額(最大2倍)を費やしてもよいと考えている場合は、「動的な入札 - アップとダウン」などの入札戦略を選択することも可能です。 この戦略では、広告が販売につながる可能性が高いと思われる場合、Amazon Adsがリアルタイムで入札額を引き上げ(最大100%)、販売につながる可能性が低いと思われる場合には入札額を引き下げます。キャンペーン作成時には、入札額を再度チェックしましょう。入札額が適切であり、意図したとおりに入札戦略が設定されていることを確認しましょう。

また、個々のキャンペーンに少額の予算を使用することにより、広告費を抑えることも可能です。Amazon Adsでは、1日の予算を少なくとも10ドルに設定することを推奨しています。これは、1日を通して広告の掲載が続くことをサポートするためです。入札額と1日の予算が低く設定された場合、そのキャンペーンでは全額消費されない可能性が非常に高くなります。

さらに、広告ポートフォリオの予算を 選択することも予算を抑えるのに役立ちます。ポートフォリオは、広告キャンペーンをまとめるフォルダーのようなものです。特定の書籍の広告キャンペーンを含むポートフォリオを作成し、ポートフォリオ内のすべての広告に対して月ごとの予算上限を設定できます。たとえば、あるポートフォリオの「月ごとの予算」の上限を20ドルに設定した場合、
そのポートフォリオ全体が設定金額に達すると、広告が一時停止し、支出も停止します。

入札額と予算を低めに設定し、ポートフォリオ予算を使用することで、キャンペーンの費用を抑えることができます。

3.他形式のトラフィックと相性がよいAmazon Ads

書籍の宣伝に利用できる手法は一つだけではありません。Amazon Adsキャンペーンの特に優れた機能の1つは、書籍のページに別の形式のトラフィックをすでに誘導している場合、クリックという形でトラフィックが増加する傾向があることです。

たとえば、Kindle期間限定セールを実施している場合、四半期ごとに最大5日間、書籍が0.99ドルまで割引されます。このセール中に、読者にメールを送り、セールについて知らせることも可能です。これを行った場合、メールが送信されてからすぐに、Amazon Adsのインプレッションやクリックが増加する場合があります。

そのため、割引を実施するか、書籍にトラフィックを誘導する場合は、常にAmazon Adsでキャンペーンを実施することをお勧めします。

4.売り上げ増加以外に広告がもたらすメリット

多くの著者は短期的な売上を伸ばすために、Amazon Adsキャンペーンを使用します。しかし、Amazon Adsキャンペーンでは、長期的なメリットも得ることも可能です。複数の書籍で広告を実施すると、どの書籍・シリーズが最も利益を生む傾向があるかについてのインサイトを得ることができます。このインサイトを活用して、他のキャンペーンを作成するかどうか、収益性の高い書籍・シリーズにもっと注力すべきかなどについて判断しましょう。

収益性が高い書籍を対象にしたキャンペーンを継続すると、商品検索やオーガニックトラフィックを通じて書籍が獲得するトラフィックが増加する可能性があります。しかし、初期のキャンペーンからインサイトを得なければ、最初の段階でどの書籍の宣伝を行うべきか判断しかねる場合があると思います。広告からの情報収集は、初期の売上促進だけでなく、ビジネスの長期的な成長にも役立ちます。

5.投資としての広告

最後に、広告は「コスト」というよりも「投資」であると捉えましょう。キャンペーンごとに重要なインサイトが得られ、ビジネスをより収益性の高い方向へと導くことができます。これらのインサイトから、何を改善すべきかを判断することができます(例:表紙、本の説明、タイトルなどの商品詳細ページの情報)。これにより、キャンペーンをより良いものにしていきましょう。

Amazon Adsの利用を開始して、著者としての成長につなげましょう。KDP著者向けスポンサー広告Free 5-Day Author Ad Profit Challengeについて、詳細をご覧ください。

Bryan Cohen氏の顔写真

作家および教師であるBryan Cohen氏は、これまで自著を15万部以上売り上げています。Cohen氏が提供する書籍マーケティングに関するクラスを通して、これまでにたくさんの人々が書籍出版の収益性向上について学んできました。Cohen氏をフォローして、次回のAuthor Ad Profit Challenge*について学びましょう。

*「Author Ad Profit Challenge」は、Amazon.com, Inc.、Amazon Advertising LLC、またはその所有者、役員、取締役、株主、従業員、関連会社、または子会社が、(直接的または間接的に)後援または支持するものではありません。Best Page Forward LLCは、Amazon.com、その子会社、または関連会社の関連会社または子会社ではないサードパーティ企業です。