Amazon Adsとデジタル市場法

デジタル市場法（DMA）は、さまざまな義務を導入する欧州連合（EU）の規制で、3月6日から施行されます。2023年9月、Amazonは「ゲートキーパー」に指定されました。

指定されてから、Amazon Adsは欧州委員会と建設的に協力し、コンプライアンスに関する修正を行っています。たとえば、価格レポートにさらに詳細な情報を追加しています。現在、広告主様とパブリッシャーのお客様は、価格に関するさまざまな情報にリアルタイムでアクセスできます。3月6日以降、EUでキャンペーンを実施している広告主様およびパブリッシャー様は、サードパーティのウェブサイトやアプリに表示される広告に対して広告主様が支払った料金、およびパブリッシャー様が受け取った料金に関するデータを閲覧できる、新たに拡張されたレポートにアクセスできるようになります。広告主様とパブリッシャー様は、料金のデータを開示することを希望するか、単にデフォルトの集計指標に含めることを希望するかを選択できます。広告主様はAmazon Adsコンソールで、パブリッシャー様はAmazon Publisher Servicesポータルで新しいレポートを利用できます。

また、広告を掲載している広告主様がパフォーマンスを効果測定する方法も更新されます。3月6日、Amazon Adsは、新たな専用の安全なデータ環境であるクリーンルームを導入します。この環境では、EUでキャンペーンを実施している広告主様が、プライバシーが保護されたクラウドベースの環境で、キャンペーンが成功しているかどうかや影響を独自に検証できます。新たに導入されるクリーンルームは、Amazon Marketing Cloudや、Amazon DSPおよびAmazon Adsコンソールで利用できる業界標準のキャンペーンレポートなどの、Amazonの広範な効果測定機能を基盤とし、補完するものです。

DMAの施行に備えて、最近、お客様が利用できる広告の選択肢も変更を加えました。お客様がAmazon EUストアにアクセスする際には、当社のサービスまたはサードパーティから提供されたお客様の個人情報を使用してパーソナライズされた広告を表示することに同意していただくようお願いしています。更新内容を説明するために、Amazonがアプローチをどのように進化させているかを示した、新しいヘルプページを作成しました。これまでどおり、お客様は個人情報を完全に管理でき、Amazonのクッキーおよび広告選択ページにアクセスしていつでも設定を更新できます。

Amazonが行っている更新について有益なフィードバックを提供してくださった広告主様、代理店様、パブリッシャーのお客様に感謝いたします。コンプライアンス計画を最終決定するに当たり、引き続き皆様や欧州委員会と協力してまいります。