広告クリエイティブプロセスにインサイトを統合する方法

2021年5月5日

Katie Fagan氏
VidMob、商品マーケティング担当ディレクター

VidMobは、AIから派生したクリエイティブインサイトとクリエイターのグローバルネットワークが持つ専門知識を組み合わせた「インテリジェントクリエイティブ」を実現する、優れたオペレーティングシステムです。VidMobを使用することで、マーケティング担当者はスピードとスケールが格段に優れた広告を1つのソリューションで作成できます。今回は、VidMobの商品マーケティング担当ディレクターであるKatie Fagan氏に、広告主様のための「インテリジェントクリエイティブ」ソリューション(広告クリエイティブプロセスへのインサイトの統合)およびVidMobとAmazonアトリビューションとの最新のAPI統合について、情報を伝え、提供し、広めていくうえでどのようにサポートしているかを伺いました。

VidMobについて、会社の設立、現在の状況、今後の計画などを教えてください。

VidMobについて語るのに最も適しているのはCEOのAlex Collmerですが、VidMobを一言で表すなら、当社のキャッチフレーズであるクリエイティビティをさらに進化させるに尽きると思います。 当社は常に進化しています。VidMobは最初から、クライアントの悩みを解決することに重点を置いてきました。広告主様が静止画から動画に移行するのをサポートし、マーケティング担当者にクリエイティブパフォーマンスの背後にある「理由」を説明し、現在では「インテリジェントクリエイティブ」導入の先駆けとなっています。デジタル広告の新たな傾向だけでなく、リテール業界の大きな変化も注意深く見守り、対応しています。また、リテールか広告かを問わず、クライアントが変化の波に乗り成功を収めるお手伝いをするために、当社の提供するサービスをどのように進化させられるかを常に追求しています。ですから、Amazonのような企業と提携して、クライアントがこうした変化に対応し、進化できるようにサポートするのはとても嬉しいことです。

「インテリジェントクリエイティブ」とは何ですか?また、Amazon Advertisingの戦略にどのように役立ちますか?

最も成功しているクライアントが適用している戦略は、何よりも「インテリジェントクリエイティブ」が推進するものです。 VidMobは、インサイト、クリエイティビティ、チャネルに関する専門知識を含む、包括的なマーケティングインテリジェンスをマーケティング担当者に提供します。当社が提供するのは、クリエイティブについてのどの意思決定が最も成果を上げるのに役立つかを特定するクリエイティブデータセット、あらゆる広告タイプに関する専門知識を持つクリエイターのグローバルネットワークから得られる知識、およびAmazon Advertisingのような企業からのサポートです。Amazon Advertisingは、新しい広告商品やAmazon Advertising APIとの統合に関するレポートやベータ版の使用機会を提供してくれます。このエンドツーエンドのマーケティングインテリジェンスにより、クライアントは、成果につながる広告を作成するための効果的なツールを手にします。

パンデミックの最初の数か月間にデジタルトレンドは加速しましたが、多くのブランドは適切なデジタルツールを持たずに対応してきました。デジタルにはスピード、インサイト、効率性がかつてないほど求められています。しかし、多くのブランドは、デジタル向けに進化していない戦略をまだ活用しています。その点とデジタルスペースで起きている変化について考えると、マーケティング担当者が感じているプレッシャーを容易に理解できます。広告デザインはパフォーマンスの主な要因だと思いますが、それが購入目的にどのような影響を与えるかをブランドが理解することは、これまでにないほど重要になっています。Amazon Advertising APIを介したAmazonアトリビューションとの統合は、Amazon内の売上指標をAmazon外のマーケティングチャネル(検索、ソーシャル、動画、ディスプレイ、Eメールなど)のキャンペーンパフォーマンスに結び付けるのに役立ちます。今後のさらなるAPI統合を楽しみにしています。結局のところ、2021年以降、マーケティング担当者にとってインテリジェンスは極めて重要になります。McKinsey1によると、クリエイティブプロセスとの統合を行ったマーケティング担当者は、同業他社と比較して2倍の成長を実現しています。

Amazon Advertisingがベータ版でAmazonアトリビューションAPIを開始したとき、この機会をクライアントに提供するように招待されて嬉しく思いました。マーケティング担当者はこれまで、Amazon外のマーケティングキャンペーンがAmazon内の購買行動や売上パフォーマンスにどのような影響を与えるかを把握することができませんでした。VidMobは、このベータプログラムに参加するように選ばれた唯一のクリエイティブエージェンシーでした。つまり、当社のクライアントは、これらのインサイトにすぐにアクセスできる数少ないブランドでした。ご想像どおり、そのおかげで当社のクライアントは素晴らしいインサイトを得ました。Amazon Advertisingの全商品ポートフォリオとのAPI統合の機会という将来的な可能性についても楽しみにしています。

さらに、当社のクライアントの多くは、「インテリジェントクリエイティブ」のおかげで次のような成功指標(平均)を達成しています。

広告費用対効果(ROAS)が2~5倍に増加

費用対効果(ROI)が75%向上

クリックスルー率(CTR)とビュースルー率(VTR)が2倍に増加

スポンサーブランド動画広告やAmazonアトリビューションの利用など、Amazon内で広告掲載を開始する広告主様に推奨することは何ですか?

当社はあらゆる段階でクライアントをサポートします。クライアントとの関係性によりますが、通常は試験的なクライアントパートナーシップを開始します。これは、ブランドのニーズを把握するのに役立つと同時に、当社のソリューションがニーズに合っているかどうかをブランドに確認してもらうこともできます。試験的なクライアントパートナーシップは通常パフォーマンス評価から始まり、ブランドにとって最も重要なチャネル、クリエイティブニーズ、注目すべきパフォーマンス指標(KPI)についての理解を深めます。すべての「配管」を正しく行うと、当社のテクノロジーがブランドの広告アカウント内のすべてのクリエイティブ要素をスキャンするようになり、クリエイティブについてのどの意思決定が最も成果を上げているかを特定します。そのインサイトをもとに、目標を考慮したうえで、ブランドに「インテリジェンスでマッチ」する専門クリエイターと結び付けます。当社のシステムは、広告の掲載準備が整うまで、クリエイティブ制作プロセス全体を円滑に進めるのに役立ちます。広告掲載中はキャンペーンパフォーマンスを分析し、掲載中または掲載後の最適化の機会を特定し、成果を高められるように継続的にサポートします。

マーケティング担当者にとって重要な戦術は、広告を掲載するチャネルを意識した広告のデザインに留意することです。Amazonに誘導する広告がスポンサーブランド動画広告であれ、ソーシャルメディア広告であれ、ある状況で効果的なものが別の状況でも効果的とは限りません。これは特に、ソーシャルメディアチャネルや検索エンジンからAmazonなどのストアに誘導しているブランドに当てはまります。たくさんの動的な要素を組み合わせ、微妙な違いを考慮する必要があります。AmazonアトリビューションとのAPI統合により、「Amazon内でのコンバージョンを最大限に促進するには、ソーシャルメディアでどのオーディエンスにリーチすべきか」または「Amazon内で売上を伸ばすには、検索エンジンでどのコールトゥアクション(CTA)が最も効果的か」という点をクライアントが把握するように適切にサポートできます。

スポンサーブランド動画広告ベータ版において、VidMobはこの新しい広告商品向けの動画作成サービスを提供する数少ないの企業の1つでした。当社はAmazon Advertisingと緊密に協力することで重要な知識を得て、消費者向けパッケージ商品(CPG)分野におけるトップブランドのスポンサーブランド動画広告について、クリエイティブアウトプットの拡大を図りました。ブランドがサウンドオフの環境に合わせた広告クリエイティブを作成する場合に良好な結果が得られています。主なビルトイン機能には、メリット重視型の画面上のテキスト、シームレスループに合わせた説明機能、そしてもちろん、商品の表示機能があります。

同様に、AmazonアトリビューションAPI統合の開始に伴い、Amazonに誘導するあらゆる場所でマーケティングキャンペーンを実施していたCPGおよびリテール分野におけるトップブランドと連携しました。AIベースのインサイトを活用して、Amazon内での購入促進につながるクリエイティブの推奨事項を提供することができました。

Amazon Advertisingキャンペーンを設定する際に参考にできるベストプラクティスはありますか?また、さまざまなデバイスで広告掲載を行う際のポイントは何ですか?

当社の専門知識はメディア側よりもクリエイティブ側に当てはまりますが、クライアントに提供するインサイトはキャンペーンの設定に影響を与える場合があります。たとえば、特定のデモグラフィック、目標、広告タイプ、デバイスで成功につながるクリエイティブ要素をブランドが把握した場合、キャンペーン内でそのクリエイティブを最大限に活用する方法について、十分な情報に基づいた意思決定を行うことができます。さらに良いことに、ブランドは特定の目標を念頭に置いてクリエイティブを作成できます。その逆ではありません。当社の考え方では、一般的な原則として、クリエイティブインサイトによってキャンペーンの設定の方向性を示し、最大の利益を上げられるようにします。

さらに、デバイスのデザインは重要な検討事項です。モバイルファーストでデザインし、デスクトップに適応させます。一部のチャネルはモバイルファーストでデザインされているため、クリエイティブにモバイルファーストの戦略(サウンドオフや画面上のテキストなど)を使用して、それをデスクトップに適応させるほうが、その逆よりも上手くいくことは確実です。新しくアップデートされたiOSアプリは、マーケティング担当者が下書きを見直し、モバイル環境での広告を体験するのに最適なツールです。もちろん、各デバイスに合わせてデザインしたクリエイティブを掲載することもできます。当社は、検討する必要のあるクリエイティブの推奨事項をブランドが特定できるようにサポートします。

読者に伝えたい、効果的なAmazon Advertisingクリエイティブを制作するための3つのポイントは何ですか?

1.学習し、最適化する

クリエイティブに決まった形はありません。マーケティング担当者は、クリエイティブについての意思決定が与える影響と継続的に改善を図る方法を理解するために、適切なツールやインサイトを必要としています。ですから、スポンサーブランド動画広告を作成する専門クリエイターチームやAmazonアトリビューションによるリアルタイムのインサイトなど、必ずインテリジェンスを取り入れるようにしましょう。

2.変化を受け入れる

オンラインリテールに関する独自の専門知識を持つパートナーを見つけましょう。マーケティング担当者が現在直面している多くの課題に対処し、同業他社より有利なスタートが切れるようにサポートしてもらえます。

3.クリエイティブに気を配る。

マーケティング担当者はメディア費の詳細を定期的に確認しますが、クリエイティブ費の影響を考慮することはほとんどありません。この2つの側面のバランスを取ることは、予算をさらに拡大し、より意欲的な目標を達成するのに役立ちます。

1 McKinsey&Company、“The most perfect union: Unlocking the next wave of growth by unifying creativity and analytics”、2018年6月。