メディアで活躍する女性リーダーたちが、パンデミックの最中に働きながら学んだ5つの教訓

女性リーダーたち

2022年8月2日 | 投稿者: Jareen Imam、コンテンツおよび編集のシニアマネージャー

マッキンゼーの2021年の調査によると、パンデミックが始まって以来、家事の負担増、育児管理、キャリアとの両立に関連して、女性に過度の影響が及んでいます。1 National Women's Law Centerの2021年のレポートによると、約200万人の女性がパンデミックに関連する失業に直面したり、パンデミックの最中に働くのをやめたりしています。2 そして世界的には、2019年から2020年にかけて女性の雇用が4.2%減少し、男性の減少よりも1ポイント以上高くなったことが、国際労働機関の2021年のレポートで明らかになりました。3

仕事を続けてきた女性たちの多くは、家族、健康、職業、個人的な責任などを管理するために変化に適応しなければなりませんでした。Amazon Adsと英国の組織であるWomen in Advertising and Communications Leadership(WACL)は、広告やメディア業界のリーダー4人をパネルに招待しました。彼女たちは、仕事環境の変化をどう乗り越えてきたか、そしてそれらの変化が仕事や私生活にどのように影響したかについて話してくれました。

ここでは、広告やメディア業界でリーダー的な立場で働く女性たちから得た、仕事とプライベート空間を女性にとってより公平なものにする5つのポイントを紹介します。

1.可能な場合は責任を分担する

SainsburyのブランドコミュニケーションおよびクリエイティブディレクターであるRadha Davies氏は、パンデミックのピーク時には、自分の私生活でもプロとしてのキャリアでも責任分担の変化を経験したと述べています。自宅でノートパソコンを使って仕事をする人が増えたことで、女性が自宅と職場の両方でどれだけ仕事をこなしているかがより明確になった、とDaviess氏は言います。

「女性がパートナーに多くを依頼するようになったことで、男性も相応の責任を担えるようになったのだと思います。それは本当に、本当にポジティブなことでした」とDavies氏は述べました。「パンデミックによって生まれたフレキシブルな働き方も助けになりました。私は、自分のチームの男性たちが休みを取って学芸会に行ったり、子供たちをパーティーに連れて行ったりするのを見るのが大好きです。パンデミックの最中にピークに達した責任の共有は持続していると思います。」

Amazon Adsのリテールおよびホスピタリティ部門の責任者であるLaura Belchierは、他社で働く男性の同業者が、家族と一緒に過ごすために休暇を取ることが多くなっていると語りました。「LinkedInには、育児休暇の経験を共有する男性の投稿や、主に育児を行うためにキャリアブレイクを取っていることをネットワークに伝えたりする男性からの投稿が増え始めています。これは驚くべきことです。今までそのようなものは見たことがありませんでした」と彼女は述べました。「特に子供が幼少期の頃には、親が平等に責任分担できることを願っています。」

2.難しい会話のための時間を確保する

パンデミックは労働条件に多くの変化をもたらしました。代理店Quiet StormのCEO兼パートナーであるRania Robinson氏は、これらの変化に伴い、メディアや広告業界で働く女性が自分のパートナーと難しい会話をする時が来たと述べています。

「パンデミックは、少なくとも家庭内の仕事の分担について話し合うきっかけになりました。カップルは、家庭内で何がうまくいくかを見直し、再評価することができるようになりました。最悪の場合、それは女性に多大な影響を与えることになりました。しかし、このような会話ができるようになったこと自体は、本当に良いことです」とRobinson氏は述べました。

3.柔軟なソリューションを試す

何人かのパネルスピーカーは、柔軟な労働時間の重要性と、ハイブリッド環境やリモート環境で働き続ける従業員を支援するためのより多くのソリューションの必要性に触れました。Robinson氏は、彼女のチームは柔軟な働き方を積極的に推進していると述べました。

「私たちは、WACLのWebサイトからダウンロードできるツールキットとフレームワークを提供しています。柔軟な働き方の選択肢を提供している雇用主はたくさんいます。これはおそらく、企業の労働文化にとって、今回のパンデミックから生まれた最高の結果でしょう」とRobinson氏は付け加えました。

4.共感を持ってリードする

多くの人が長時間労働をしているため、従業員を維持し、従業員にプラスの影響を与えるには、共感を保つことが重要であるとRobinson氏は述べました。4

「パンデミックの間、共感的なリーダーシップが非常に重要になりました。その必要は女性に限ったことではありませんが、女性はその分野で優れています。これにより、女性のリーダーシップが最前線に置かれ、女性リーダーにチャンスが生まれました」とRobinson氏は言いました。「しかし、それはまた、そのようなリーダーシップを発揮するよう女性リーダーに大きなプレッシャーをかけるものともなりました。」

ロンドンで開催されたState of Women at Workパネルで、女性リーダーたちは職場における共感的なリーダーシップの価値について議論しました。

5.自分に優しくする

パネルのモデレーターを務めたGlamourのヨーロッパの編集ディレクター、Deborah Joseph氏は、女性は自分自身にも優しくするのを忘れないことが重要であると述べました。

「ある時点で、あなたは自分自身に対して優しくなる必要があります。この最悪で最も困難な状況でも私はできる限り最善を尽くしている、と考えなければなりません。私はチームメンバーの状況を見ました。ハウスメイトと一緒に暮らしていたり、キッチンに押し込められたりしている人もいました。逆にチームは、子供や犬と一緒に自宅にいるという、私のとんでもない状況を目の当たりにしたのです。以前にはなかったと思う共感が、今では間違いなくあるのです」とJoseph氏は言いました。

パネリストたちは、職場文化がどのように進化してきたか、また親切で、適切で、共感的であり続けることがなぜ重要なのかについて議論しました。

1「Women in the workplace」、McKinsey & Company、グローバル、2021年。
2 Covid-19雇用関連レポート、National Women’s Law Center、米国、2020年。
3 「Women’s rights to work and at work at the core of the COVID-19 recovery」、国際労働機関、2021年、グローバル。
4 「We work longer hours during the COVID-19 pandemic, research says」、Forbes、米国、2021年。